フジ週刊レポート
2010.08.27(金)発行
■為替・株式(日経平均) 日米とも追加緩和観測が強まる方向
ドル/円(NY市場)の日足は、ドル弱気継続。前週末8/20高値85.82円[8/13高値86.37円]に対し、8/24安値83.57円[8/11安値84.79円・8/19安値84.85円。95年6月以来の安値水準]。8/25高値84.83円[週明け8/23以来の高値水準]。8/26引け値84.44円。次週、節目85.0円と“6/4高値92.74円以来の下降トレンド[上限]ライン”を上回る程度に下げ渋る可能性はあろう。米景気減速観測・追加緩和期待からのドル安基調が続いており、このところ、そのペースを変調させる材料として“日本の政策対応への期待感”がやや重みを増して来た。8/23東京では、菅首相と白川日銀総裁の電話会談で為替介入が検討されず、追加金融緩和についてはノーコメントとされたことが、やや円買い材料視される。次には、野田財務相の緊急会見[8/24東京引け後]でこれまで通り「為替動向を極めて注意深く見守る(=何らかの対応を急いでいるわけではない)」とされたことから円が買い進まれ、8/25、これを受けて日銀が追加緩和策の検討に着手(週末8/27まで、その内容は不明)。同日午前、財務相は「必要なら適切な対応を取る」と、今後に為替介入を行う可能性を示唆したが、午後、首相らとの緊急協議では具体的な円高・株安対策が示されなかった。この後、「バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演[8/27]で景気認識の下方修正が示唆されるなどすれば、円が買われる」といった市場の見方も影響してか、8/27東京引け後、首相は「必要なら断固たる措置を取る」と、これまでより介入に前向きな姿勢を示すとともに、日銀に追加緩和を促すと表明。しかし、午後6時過ぎまで、ドル/円は(節目85.0円下の)前日高値すら上抜けていない。「そもそも日本の政策に対する期待感が無い」のではなく、「“FRB議長講演に、更なるインパクトがある可能性”への警戒感」や「米国の方が長期金利の低下余地は大きい」という見方などから、ドル弱気派が期待する「(日本の政策が失望されて円が買い直されるという)戻り売りの機会提供」は、避けられるのかもしれない。
日経平均株価の日足も、弱気継続(目先的に下げ渋る可能性も)。8/25安値8807.41円[09年7月安値9050.33円・11/27安値9076.41円・7/6安値9091.70円・8/12安値9065.94円・8/17安値9084.24円。09年4月以来の安値水準]。週末8/27高値9021.75円[8/24以来の高値水準]・引け値8991.06円。8/27には(引け後発表とアナウンスされた)菅首相の円高対策にある程度の期待が持たれて買い戻し優勢となったが、9000円台で引けることもできなかった。
<NY円日足チャート>
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