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東京ゴム

「ゴム」価格について

「東京ゴム」価格は世界的なゴム市場の指標となりますが、「タイオファー」すなわちタイ産地の日本商社向け販売希望価格(米ドル建て)や、「シンガポールゴム(RSS3号)」の価格動向にも影響を受けています。
また、「東京ゴム」の供給は輸入に依存しているため、価格は為替レートの変化にも影響されます。

◆「ゴム」の分析ポイント
[1] 主要産地の季節特性
[2] 自動車製造・販売と主要需要国の動向
[3] 日本全国営業倉庫生ゴム在庫

理論価格の算出方法

以下の式で換算すると「タイオファー(FOB)」価格から換算した「東京ゴム」の理論価格を算出できます。

「タイオファー」価格÷100[ドル換算]×為替レート[ドル/円・円換算]

※FOB・・・本船渡し値段。本船ベースで引き渡される際、その荷積みに関する費用まで含んだ価格。
※タイオファー・・・売り唱え値=売り手の売却希望価格。わが国の天然ゴムの輸入量は、タイからの輸入がもっとも多く、このためタイオファーが国内ゴム相場にとって産地価格の代表的な指標となっています。

関連キーワード解説

中国の自動車販売

中国の新車販売台数は09年には前年比46.2%増の1364万台にのぼり、米国(1043万台)を抜いて世界第1位の販売国となりました。また、10年には約10%増の1500万台に達し、2年連続で首位になると予想されています。

営業倉庫生ゴム在庫

かつて、適正な在庫量は3万トンとされていましたが、03年からは0.1~1.4万トンの低水準で推移しています。現在では、国内のタイヤメーカーは営業倉庫を利用しておらず(産地から工場へ直接輸入)、営業倉庫在庫が相場に与えるインパクトも低下しました。

「バカンスシーズン(自動車工場の休業)」

米国では、毎年7月初頃と12月末頃に自動車生産が急減します。こうした「休暇(日本では、盆と正月)に伴う需要減少」を挟む数ヵ月、「ゴム」相場は弱気に傾きやすくなります。大増産期と重なることもあり、年間の安値は2月頃につけやすいともいわれています。

「ゴム」の基礎知識

「ゴム」はゴムの樹から樹液を加工して作られる「天然ゴム」と、石油から作られる「合成ゴム」に大別されます。
「天然ゴム」が初めて使用されたのは、6世紀のアステカ文明からだといわれています。 その後、コロンブスの米大陸発見とともに西洋に広く伝えられました。 「合成ゴム」はプラスチックや樹脂の一種で、主に先進工業国で生産・消費されています。 「天然ゴム」「合成ゴム」ともに、主に自動車タイヤ用として使用されますが、品質は「天然ゴム」の方が高く評価されています。

「ゴム」の供給

「天然ゴム」の生産地は、赤道を中心に南・北緯15度圏内の高温多湿地域で、東南アジア諸国に集中しています。
「天然ゴム」の世界年間生産量は990万トン(07年)で、主要生産国であるタイ(31%)・インドネシア(28%)が世界生産の6割弱を占め、次いでマレーシア・インド・中国が各6~12%のシェアを持っています。「天然ゴム」は、ゴムの樹の幹を刃物で傷つけ、沁み出す樹液を幹に縛り付けた器に集めて採取します。
ゴムの樹液は1年中採取できますが、2~4月にかけては、古い葉が抜け落ちる落葉期を迎えることから、樹液の出が悪く減産期となります。
また、雨季を迎える11~翌1月は、樹液の出がよくなるため、年間で最大の増産期になります。

「ゴム」の需要

世界の「天然ゴム」消費量は970万トン(07年)で、主要消費国は中国(28%)・米国(10%)・日本(9%)などです。
「天然ゴム」はその80%以上が自動車用タイヤ・チューブ用として使用されます。「天然ゴム」の消費量は、景気と自動車産業の動向に大きく左右され、自動車生産・販売台数の増減が直接影響します。特に近代化が進む中国では、経済成長に伴いモータリゼーションの促進が加速し、自動車生産と「ゴム」の消費量が急増しました。

世界の「ゴム」市場

「ゴム」の先物市場は、東京商品取引所に「東京ゴム(RSS3号)」が上場されています。
海外ではシンガポール商品取引所にRSS3号、TSR20の2種類が上場されています。
また近年では、「上海ゴム」の出来高・取組高が急増しており、「東京ゴム」と同様に市場参加者の注目を集めています。