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東京パラジウム

「パラジウム」価格について

「パラジウムの需給は、主要生産国であるロシアからの供給(売却)が年によって大きく変わるため、その動向が最大の変動要因となります。需要面では総需要の約5割が先進国での自動車触媒と電子・電気部門に集中しているため、日米欧の景気動向が重要視されております。
 また、パラジウムは白金の代替商品としての性格を持っており、白金価格があまりに割高になると、例えば、自動車触媒に用いる白金の使用量を減らし、パラジウムの割合を増やすといったことが行わております。その場合は、パラジウム価格の上昇要因となるが、逆にパラジウムが高くなりすぎると、白金に回帰するという傾向が見られます。

◆「パラジウム」の分析ポイント
[1] ロシアの売却
[2] 世界各国の景気
[3] 新型触媒開発
[4] 戦略物資としての在庫
[5] 投資需要

理論価格の算出方法

以下の式で換算すると「NYパラジウム」価格から換算した「東京パラジウム」の理論価格を算出できます。

「NYパラジウム」価格÷31.1035[グラム換算]×為替レート[ドル/円・円換算]

※おおよその目安として「NYパラジウム」価格が1ドル上昇すると「東京パラジウム」理論価格は約3円上昇し、「ドル/円」レートが1円円安に動けば、約23円上昇します。

NYパラジウム 東京パラジウム
米ドル建て 日本円建て
1トロイオンス(oz)
=31.1035g
1グラム(g)
ドル/oz 円/g

「パラジウム」の基礎知識

パラジウムは白金族系の金属で、白金と共に産出され、類似した特性を持っております。そのことから、白金と同様に自動車触媒として多く使用されております。また、他の金属との合金が容易で加工性に優れております。自動車触媒や、ハイテク分野での加工用需要が全体の9割以上を占めております。

「パラジウム」の供給

パラジウム供給の特徴は、供給ソースが限られていることであり、2012年の鉱山生産量では、ロシア(81.8トン)、南アフリ カ共和国(72.5トン)の2カ国で世界全体の約76%を占めております。
パラジウムの供給量は、1980年代は約80トンから100トンの間で推移したが、1990年代に急速に伸び、1998年には261トンを記録するに至りました。しかしその後は4年連続して減少し2001年には182トンにまで下落、そして再び上昇傾向に転じたが、2007年から2009年にかけては、世界的な景気低迷に伴い供給量の減少が続いており、2012年には203.6トンと、前年比11%減少となりました。

「パラジウム」の需要

パラジウムは工業用需要が最大です。2012年の総需要量307.8トンに対して工業用需要(投資需要と宝飾需要以外)は279.4トンで、需要全体の約9割を占めております。近年、パラジウムの消費量が増加している中国は2012年、59.3トンを消費し、需要全体の19%を占めました。最大の需要項目は、1996年以降は自動車触媒用需要となっております。

世界の「パラジウム」市場

「パラジウム」の現物取引は、チューリッヒ(スイス)を基点に行なわれているロコ・チューリッヒ取引と呼ばれる大口の現物取引が主流です。 先物としては、NYマーカンタイル取引所(NYMEX)に「パラジウム」先物が上場されていますが、売買の活発さに欠けています。 日本では東京商品取引所に「東京パラジウム」が上場されています。