夕刊:2017/05/10

円安による投資マインドの改善で日経平均株価が日中取引での年初来高値を更新

為替
NY時間で米長期債利回りの上昇を受けドルが買われ一時114円30銭台を付けた後、北朝鮮高官の6回目の核実験に関する発言で一転ドル円が113円80銭台まで反落した流れを受け10日の東京為替市場のドル円相場は昨日の東京終値より50銭ほど円安ドル高の1ドル=113円70銭台で取引が始まった。日中取引では円が北朝鮮問題で下げ渋るかたちとなりドル円は113円60銭近くまで弱含んだが前回の日銀・金融政策決定会合での主な発言で強力な金融緩和政策の継続を指示する意見が多かったことが公表され、日米金利差が今後拡大するとの見方からドルが買い直されドル円は113円90銭台まで上昇した。その後ドル円は底堅く推移し113円80銭を挟んでもみ合いとなった。午後は、円がやや下げ渋ったもののドルの下値も堅くドル円は113円70~80銭台の小動きで推移した。15時15分現在、1ドル=113円81銭。
株式(日経平均)
10日の東京株式市場は、為替の円安基調により投資マインドが改善したことで輸出関連株のほか鉄鋼、電気機器など景気敏感株にも買いが入り、前日比47円56銭高の19890円56銭と小幅反発して始まった。ザラ場に入ると北朝鮮情勢への懸念から利益確定売りで上値が抑えられたものの先高期待も強く好業績銘柄を循環物色する流れは継続し日経平均は底堅い動きとなった。日経平均は一時90円以上値上がりし取引時間中の年初来高値を更新した。前引けは前日比60円06銭高の19903円06銭で前場の取引を終えた。後場は昼休み時間中にドルの上値が重くなりやや円高傾向となったことから売りが優勢となり前引けより若干値を下げて始まった。その後日経平均は更に上げ幅を縮小したが直ぐに値を戻し、堅調な動きとなった。大引けの日経平均株価は前日比57円09銭高の19900円09銭と小幅反発した。
貴金属
金先限帳入値は4458円(前日比変わらず)。銀先限帳入値は59.3円(前日比-0.2円)。プラチナ先限帳入値は3320円(前日比-20円)パラジウム先限帳入値は2870円(前日比-27円)前日のNY金は反落したが、東京金は円安による割安感から買いが優勢となり反発して始まった。その後はドル建て現物相場が上げ一服となったことから戻り売りで上値が抑えられ次第に上げ幅が縮小し小動きとなった。プラチナはNY安が嫌気され売り先行で始まり、円安が下値を支えたものの戻り売り圧力も強く上値の重い展開となった。
石油
原油先限帳入値は34840円(前日比-30円)。ガソリン先限帳入値は47790円(前日比-30円)。灯油先限帳入値は47670円(前日比+80円)。原油は前日のNY原油安を引き継ぎ反落して寄り付いた後、円安とNY夜間取引が堅調に推移していたことが下支えとなってプラス圏へ浮上したが今晩の米エネルギー局(EIA)の週間在庫統計発表前の手仕舞い売りに押され上げ幅が縮小しマイナスに転じた。
ゴム
ゴム先限帳入値は209.1円(前日比+0.4)。夜間取引は前日の大引け際の堅調地合いを引き続いで続伸した。日中立会は210円台で始まり、夜間立会時の高値211円を突破すると押し目買いが優勢となって212.8円を付けた。その後、210円台を割り込むなど軟調となったが、東京商品取引所の指定倉庫在庫が4月末現在、前旬比9トン減と発表されると底堅い値動きとなって210円台をキープして概ね堅調に推移した。
とうもろこし・大豆
コーン先限帳入値は22380円(前日比+70円)。大豆先限帳入値は47650円(前日比+320円)。コーンは今日の米農務省(USDA)による需給統計発表前に買い戻す動きが先行する形となり続伸して始まった。その後も円安が下支えとなって底堅く推移した。大豆は前日のシカゴ高と円安に支援され流動性が低い中、買いが優勢となり4日続伸した。
今日のニュース
今晩の主な経済指標予定
米MBA住宅ローン申請指数(前週比)
米4月輸入物価指数(前月比)
米4月輸出物価指数(前月比)
米4月月次財政収支

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