夕刊:2017/08/09

北朝鮮情勢の緊迫化を受けリスク回避の売り圧力強まり、日経平均は大幅続落

為替
NY時間で米メディアが「北朝鮮がICBMに搭載可能な小型の核弾頭の開発に成功した」と報じたことから北朝鮮をめぐる地政学リスクの高まりを受けリスク回避のドル売り円買いが強まりドル円が110円30銭台へ下落した流れを引継ぎ9日の東京為替市場のドル円相場はNY市場の終値より20銭ほど円高ドル安の1ドル=110円10銭近辺で取引が始まった。日中取引では日経平均が反落しで寄り付いた後下げ幅を拡大したことや時間外の米10年債利回りが低下したことから更に円高が進み6/15以来の円高水準の1ドル=109円70銭台を付けた。その後日経平均が下げ幅を縮小したことから円買いが一服しドル円は110円近辺まで値を戻した。15時15分現在、1ドル=109円95銭。
株式(日経平均)
9日の東京株式市場では米株安や北朝鮮情勢の緊迫化を受けリスク回避姿勢が強まり主力株など幅広い銘柄が売り優勢となり日経平均株価は前日比67円05銭安の19928円96銭と続落して寄り付いた。寄り後北朝鮮が米国のグアム周辺に向けて新型ミサイル「火星12」を発射する作戦を検討しているとの報道をきっかけに先物に大口の売りが出たことから先物と現物価格が逆ザヤ状態となりそれを受け裁定解消売りを誘い日経平均は下げ幅を拡大し一段安となった。前引けの日経平均株価は前日比256円13銭安の19739円88銭で取引を終了した。後場は前場終値とほぼ同水準で始まった後、海外ヘッジファンドの先物売りやアジア地域の株式市場全面安を受け買いが見送られ日経平均はじり安となり一時300円超の下げ幅となった。その後日銀のETF買い付けへの期待で日経平均は下げ渋りとなり下げ幅を縮小した。大引けの日経平均株価は前日比257円30銭安の19738円71銭と大幅続落した。
貴金属
金先限帳入値は4465円(前日比-6円)。銀先限帳入値は58.5円(前日比+0.7円)。プラチナ先限帳入値は3434円(前日比-5円)。パラジウム先限帳入値は3055円(前日比+10円)。東京金は反落した。NY安と円高を受け売り優勢で始まった。寄り後ドル建て現物相場は堅調に推移したものの東京金は円高が圧迫要因となり上値の重い展開となった。北朝鮮情勢の緊迫化は金の支援材料とされたがそれよりも円高進行が嫌気された模様。プラチナはNY高を受け小幅高で寄り付いた。寄り後は南アのズマ大統領の不信任投票が否決され南アランドが急落したことや円高進行が圧迫要因となり上値が抑えられ弱含みとなり下げに転じた。
石油
原油先限帳入値は35060円(前日比-450円)。ガソリン先限帳入値は48730円(前日比-440円)。灯油先限帳入値は49590円(前日比-230円)。東京原油は続落した。NY原油安や円高を受け売り優勢で始まった。寄り後はNY原油夜間取引が弱含みとなったことから下げ幅を拡大させた。NY市場引け後にAPIが発表した米週間在庫統計で原油在庫は減少したが材料視されずそれ以上に円高進行が嫌気された格好となった。
ゴム
ゴム先限帳入値は215.4円(前日比+5.6円)。前日の上海ゴム夜間取引の大幅高を受け東京ゴムは買いが優勢となり大幅続伸して始まった。寄り後は日中取引の上海ゴムが夜間取引終値近辺で一進一退の動きで推移したことから上げ一服となり堅調地合いを維持しながら寄り値近辺で底堅く推移した。
とうもろこし・大豆
コーン先限帳入値は21610円(前日比-150円)。大豆先限帳入値は46620円(前日比-450円)。コーンと大豆は反落した。大豆はシカゴ高やシカゴ夜間取引高にもかかわらず円高進行が嫌気され売り先行で始まり47000円割れとなったことをきっかけにテクニカル要因の悪化で下げ足を速め大幅安となった。コーンはシカゴ安と円高で売り優勢となり大幅反落して寄り付いた。寄り後は10日の需給報告の発表を控え様子見ムードとなる中、需給報告前に売りを手仕舞いたい向きからの買戻しで下げ幅を縮小した。
今日のニュース
今晩の主な経済指標予定
20:00米MBA住宅ローン申請指数(前週比)(予想- 前回-2.8%)
21:30米4-6月期非農業部門労働生産性・速報(前期比年率)(予想+0.7% 前回0.0%)
21:30米4-6月期単位労働コスト・速報(前期比年率)(予想+1.1% 前回+2.2%)
23:00米6月卸売在庫(前月比)(予想+0.6% 前回+0.4%)

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