夕刊:2018/03/07

コーンNEC委員長の辞任報道による急激な円高進行が嫌気され日経平均は反落

為替
NY時間ではドル円は106円20銭前後で推移していたものの東京時間の朝方にトランプ政権で経済政策の要だったコーン国家経済会議(NEC)委員長が辞任を表明したと報じられたことをきっかけにリスク回避の円買いが強まりドル円は急落した。7日の東京為替市場でのドル円相場は前日東京終値より70銭ほど円高ドル高安の1ドル=105円50銭前後で取引を開始した。日中取引では日経平均が反落して始まったことやトランプ政権の経済政策の不透明感からドル円は105円40銭台まで軟化した。その後日経平均が下げ止まり下げ幅を縮小するにつれて円買いドル売りの流れが落ち着きドル円は106円台後半へ持ち直したあともみ合いで推移した。午後は日経平均の軟調地合いを受けドル円は方向感が乏しくなり105円60銭前後での膠着相場となった。15時15分現在、1ドル=105円59銭。
株式(日経平均)
7日の東京株式市場では朝方のコーンNEC委員長辞任のニュースを受け急速に円高が進んだことが嫌気され先物主導で売りが優勢となり日経平均株価は前日比155円80銭安の21261円96銭と反落して寄り付いた。寄り後は円高進行やGLOBEXのNYダウ先物の軟調で自動車など輸出関連株や鉄鋼、非鉄株などへ売りが継続し日経平均は一時200超の下げ幅となった。売り一巡後に国内機関投資家や個人などから不動産やサービス業などの内需株中心に押し目買いが入り日経平均は急速に下げ幅を縮小し小幅高に転じる場面もあった。前引けの日経平均株価は前日比40円69銭安の21377円07銭で前場の取引を終了した。後場の日経平均は前引けより下げ幅を拡大して寄り付いた。寄り後はGLOBEXのNYダウ先物安を背景に買いが手控えられ日経平均はじり安基調を辿り本日の安値圏で推移した。大引けの日経平均株価は前日比165円04銭安の21252円72銭と反落した。
貴金属
金先限帳入値は4518円(前日比+9円)。銀先限帳入値は56.7円(前日比+0.5円)。プラチナ先限帳入値は3282円(前日比-15円)。パラジウム先限帳入値は3338円(前日比-32円)金は3日続伸した。NY高を受け買い優勢となったものの急速な円高進行から夜間の終値より10円程度下回る水準で寄り付いた。寄り後ドル安ユーロ高を背景にドル建て現物相場が堅調に推移したことで東京金は一時上げ幅を拡大したがその後円高に圧迫され寄り値近辺へ押し戻され次第に値を消す動きとなり上げ幅を縮小した。金は依然として上値が重く下値模索の環境にはあるもののトランプ政権が推し進める鉄鋼、アルミの追加関税へ反対の意向を表明していたNECのコーン委員長の辞任をきっかけに今後トランプ大統領の関税強化策を実施する可能性が高まったとして米国を中心とした貿易戦争が危惧され安全資産としての金の見直し買いで反発局面を迎えることも十分考えられる。プラチナは反落した。NY高を円高に相殺され前日比ほぼ横ばいで寄り付いた後はドル建て現物相場の伸び悩みから売りが優勢となり下げ幅を拡大し軟調に推移した。
石油
原油先限帳入値は39930円(前日比-590円)。ガソリン先限帳入値は55400円(前日比-660円)。灯油先限帳入値は55230円(前日比-720円)東京原油は大幅反落。円高とAPI週間在庫統計を受け売りが優勢となり大幅反落して寄り付いた。寄り後もNY原油夜間取引の下げ幅拡大や株安に圧迫され弱含みとなり軟調な動きとなった。NY引け後に発表されたAPI統計では原油在庫は前週比566万バレル増加し市場予想を大幅に上回った。灯油とガソリンも原油につれ安となり大幅反落。
ゴム
ゴム先限帳入値は191.8円(前日比-2.2円)東京ゴムは3日ぶりに反落した。上海ゴム夜間取引安と円高を映し東京夜間取引の終値と同水準で寄り付いた後日中取引の上海ゴムが寄り後夜間からの下げ幅を縮小するにつれて東京ゴムも下げ幅を縮小した。その後は上海ゴムが伸び悩んだことから東京ゴムは戻り売りで寄り値近辺まで押し戻され小動きで推移した。最近の東京ゴム相場は個別の材料難で商いが盛り上がりに欠けることから為替相場と上海ゴムの動向に左右され易く方向感が定め辛い展開となっている。
とうもろこし・大豆
コーン先限帳入値は22910円(前日比+40円)。大豆先限帳入値は48720円(前日比+20円)。コーンは小幅に続伸した。コーンはシカゴ高と円高を受け強弱感が対立し前日比ほぼ横ばいで寄り付いた。寄り後は動意に欠ける展開となり小動きで推移した。大豆は強気のテクニカルを背景に小確りで寄り付いた後ザラバの商いは成立せず。
今日のニュース
今晩の主な経済指標予定
19:00欧10-12月期GDP、確定値(前期比)(予想+0.6% 前回+0.6%)
22:15米2月ADP雇用統計(前月比)(予想20.0万人 前回23.4万人)
22:30米1月貿易収支(予想-550億ドル 前回-531億ドル)
28:00米地区連銀経済報告(ベージュブック)

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