夕刊:2018/03/09

北朝鮮リスクの緩和を歓迎する買いと雇用統計発表前の持ち高調整売りが交錯し日経平均が乱高下

為替
米国の鉄鋼、アルミの輸入関税強化に関してカナダとメキシコが適用除外となったことや日本など他の同盟国とは事前に交渉する余地を残したことで世界的な貿易戦争に発展する懸念が和らいだことやECB理事会後にドル高ユーロ安が進んだことなどからNY時間にドルが買われドル高が進んだ流れを引継ぎ9日の東京為替市場でのドル円相場は前日東京終値より40銭ほど円安ドル高の1ドル=106円30銭台後半で取引を開始した。日中取引では北朝鮮の金委員長がトランプ大統領との首脳会談を提案しトランプ大統領がそれに応じる姿勢を表明したことを受け朝鮮半島情勢の緊迫化への懸念が後退したことから円売りドル買いが加速ドル円は一円近く上昇し一時106円90銭台を付けた。その後大幅上昇した日経平均が上げ幅を縮小するにつれ円が買い直されドル円は106円60銭台まで押し戻された。午後は今晩の米雇用統計の発表を控え見送りムードとなりドル円は106円60銭台での小動きで推移した。15時15分現在、1ドル=106円72銭。
株式(日経平均)
前日の米国市場で米国を巡る貿易摩擦への懸念が後退したことから株式相場が続伸し円安ドル高となったことを好感し9日の東京株式市場では投資家のリスク選好意欲の高まりから幅広い銘柄が買い優勢となり日経平均株価は前日比226円15銭高の21594円22銭と大幅に続伸して寄り付いた。寄り後北朝鮮の金委員長がトランプ大統領へ米朝首脳会談の開催を提案しトランプ大統領はそれに応じ5月までに会談する意向を表明したと報じられたことから朝鮮半島を巡る地政学リスクが後退したことを受け短期筋の海外投資家から株価指数先物に買い戻しが入り先物主導で日経平均は上げ幅を拡大、一時500円超上昇した。その後戻り待ちの売りに押され日経平均は上昇一服となり急速に値を消す展開となった。前引けの日経平均株価は前日比186円60銭高の21554円67銭で前場の取引を終了した。後場の日経平均は前引けよりやや高く寄り付いた。その後今晩の米雇用統計の発表を前に株価指数先物に持ち高調整売りが優勢となり日経平均は弱含み小幅安に転じる場面もあった。日経平均は終盤にかけて持ち直し結局大引けの日経平均株価は前日比101円13銭高の21469円20銭と続伸して引けた。
貴金属
金先限帳入値は4511円(前日比-1円)。銀先限帳入値は56.3円(前日比変わらず)。プラチナ先限帳入値は3271円(前日比+18円)。パラジウム先限帳入値は3330円(前日比+9円)金は小幅に続落。NY安を受け売り優勢で始まった。寄り後ドル建て現物相場の堅調や急速な円安進行から下げ幅を縮小し一時プラスに浮上した。その後円安が一服しドル建て現物相場がマイナスに転じると東京金は再度弱含み小幅安に転じた。しかしながら今日も好悪材料に上げ下げを繰り返す中、昨日同様夜間取引で一時4500円を下回った後切り返し4500円台を維持したことで下値不安は解消に向かいつつある。あとは反発のきっかけ待ち。プラチナは反発した。円安が好感され買い優勢で始まった。寄り後円安進行やドル建て現物相場の堅調で上値追いとなったものの円安一服やドル建て現物相場の伸び悩みで上値が抑えられ上げ幅を縮小した。
石油
原油先限帳入値は39620円(前日比-10円)。ガソリン先限帳入値は54830円(前日比-70円)。灯油先限帳入値は54710円(前日比-100円)東京原油は小幅に3日続落した。NY原油大幅続落を受け売り優勢で寄り付いた。寄り後はNY夜間取引の反発や円安進行で下げ幅を縮小し一時プラスに浮上するも円安一服で戻りを売られ小幅安に転じた。灯油とガソリンも3日続落した。
ゴム
ゴム先限帳入値は189.8円(前日比-1.9円)東京ゴムは3日続落した。上海夜間取引が小確りとなったことや円安を受け東京夜間取引の終値と同値で寄り付いた。寄り後上げ幅を拡大する場面もあったが日中取引の上海ゴムが急落したことから東京ゴムは地合いが緩み下落に転じた後は軟調に推移した。
とうもろこし・大豆
コーン先限帳入値は23600円(前日比+390円)。大豆先限帳入値は48770円(前日比+60円)。コーンは大幅に4日続伸した。コーンは買い先行で寄り付いた後に円の一段安で買いが加速し一段高となったもののその後円安が一服したことやシカゴ夜間取引が小幅安となったことから伸び悩み高もち合いで推移した。大豆は日中取引の出合い無し。
今日のニュース
今晩の主な経済指標予定
22:30米2月平均時給(前月比)(予想+0.2% 前回+0.3%)
22:30米2月非農業部門雇用者数(前月比)(予想20.5万人 前回20.0万人)
22:30米2月失業率(予想4.0% 前回4.1%)

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