夕刊:2018/10/09

世界的な株価下落や原油反落によりリスク回避の動きが強まるか!

為替
9日の東京市場でドル・円は113円23銭から112円94銭の狭いレンジで推移。日経平均株価の下げ幅拡大を意識してドルは112円94銭まで下げたが、下げ幅はやや縮小し113円前半の揉み合いに終始した。リスク回避的なドル売りは一巡しつつあるようだ。仲値時点のドル需要は通常並だったようだ。ただし、新たなドル買い材料が提供されない場合、ドル・円は8日の安値112円82銭より更に下落する可能性がある。昨日、休場していた米国債市場が、非常に注目される。FRBの金融政策で今年12月に1度、来年に複数回の利上げ想定を米国債券市場参加者が、織り込み始め長期金利が上昇(10年債3.24%)、水準訂正し始めている。この流れが継続すると米国株式市場にも下落圧力が強まることが想定できることから日米の金利差拡大の円安要因とリスク資産からの回避の円高圧力の綱引きが想定できる。想定外の円高要因としては、イタリアの財政問題がスペイン、ポルトガルと経済基盤の弱い国に拡散するリスクシナリオでドル・ユーロでユーロが売られるる局面ではリスク回避の円高も想定しておく必要性があると思われる。ドル・ユーロは、1.146ドルから1.153ドルで推移。1.150ドルを挟んだレンジ取引に終始した。
株式(日経平均)
寄り付きの東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比233円25銭安の2万3550円47銭となり、続落で始まった。国内の連休中に円相場が一時112円82銭まで上昇したことが嫌気された。中国景気の先行き懸念から中国株安・人民元安が進んだほか、イタリアの財政問題も意識されるなど外部環境の悪化が重しとなっている。前日8日の米国株式も高安まちまちながら、中国人民銀行による預金準備率引き下げを背景に8日の人民元が安く上海総合指数が大幅に下落したことで投資家心理が後退した。9日の日経平均株価は前週末比314円33銭安の2万3469円39銭(-1.32%)と大幅に4日続落して引けた。高値2万3587円05銭/安値2万3442円46銭・出来高 15億6850万株・売買代金 3兆380億円 ・TOPIX 1761.12(-31.53 -1.76%)・マザーズ指数 1000.09(-21.87 -2.14%)東証1部の騰落銘柄数は値上がり247、値下がり1823、変わらず40。東証業種別株価指数では全33業種中、32業種が下落している。値下がり率上位業種は、鉱業、電機、輸送用機器など。値上がりは1業種で、不動産。今週から決算シーズンに入ってくることから、日本株市場では業績面を手掛かりとした個別物色が中心となる可能性が高い。それまでは前述の通り、外部環境の不透明感も相まって物色の広がりは期待しにくいところだろう。
貴金属
金先限帳入値4319円(前日比-61円)銀先限帳入値52.3円(前日比-1.2円)白金先限帳入値2977円(前日比-29円) パラジウム先限帳入値3609円(前日比+85円)金は米・長期金利が高留まりの状況で世界的にも株価の下落が顕著となっている。この為、金融商品全体的に高値修正場面を迎えた感があり、ドル建て現物相場が1200ドルの節目を割り込み軟調となった。東京市場は今朝方、4300円前半まで売られ安値保ち合いとなった。4300円割れは回避したものの、本日の急落でセンチメントが若干、弱気に傾く可能性があり、先週安値4290円を割り込むと4250円近辺への下落も想定される。この事を考慮し4300円前後から4250円を押し目買いとしたい。白金は先週、7月高値3059円を目前にして足踏み状態となり、3000円前後の揉み合いとなっている。短期間で上昇した株や石油などが高値修正の動きとなっており、工業用途のシェアが高い白金の上値は重いが、最近の上昇相場で取組高が5万枚を割っており、内部要因が変化している。この為、以前の様に売りが売りを呼んで急落する状況には無く、3000円割れでは底堅い動きを示している事から2950円前後までを押し目買いで対処したい。
石油
原油先限帳入値56550円(前日比-660円) ガソリン先限帳入値71220円(前日比-1280円)灯油先限帳入値73320円(前日比-1010円)原油は産油国の増産意欲の高まりを受けて利益確定売りが急がれ、原油相場が急反落となった。この為、東京市場も前日比1000円を超える下落となったが、56000円手前で押し目買いにより切り返した。依然として足元の供給不足は解消してはいないが、ブレント原油が85ドルを回復できなければ、戻り売り圧力が高まる可能性があり、再度、先限日足10/4の安値56330円を下回ると9/28終値と10/1に空けたギャップを埋める54300円近辺へ反落する可能性が高まる。米国の対イラン制裁が緩和される可能性があり、買い方は注意が必要である。
ゴム
ゴムRSS先限帳入値は172.0円(前日比+2.6円)ゴムTSR先限帳入値は160.0円(4月限新甫)ゴムは大型連休明けの上海相場が急伸し8月高値12825元を更新した事から東京市場シート状ゴム先限は172.6円の戻り高値を付けた。その後、上げ幅を削ったが170円割れを回避した事から強含みで推移した。目先は先週高値174.2円が上値目標となるが、消費国在庫は高水準を維持しており、目先は170~175円のレンジ相場か。本日よりブロック状ゴムが新規上場され期先4月限は163.5円のスタートとなった。タイヤ生産にはブロック状ゴムの使用頻度が高い為、シンガポール市場はボリューム、取組高ともにブロック状ゴムの取引が主体である。今の所、人気化するまでシート状ゴム市況を中心にコメントを書いて行きたいと思います。
とうもろこし・大豆
コーン先限帳入値は24530円(前日比-210円) コーンはシカゴ相場の中心限月12月限が3.6ドル台半ばでの揉み合い。この水準が農家の損益を分ける値位置でここを上回れば農家の換金売りが増加する。すでに豊作は確定しているので、今後は穀物需要次第の展開が予想されるが、当面は収穫後の現物売り圧力が優勢となるものと思われ、24500~25000円を売りとしたい。
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