夕刊:2018/10/10

国際通貨基金、世界経済成長予測を下方修正!

為替
10日の東京市場で、ドル・円はこう着し、足元は113円付近112円93銭―113円11銭の狭いレンジでもみ合う展開。日経平均株価はプラス圏を維持する反面、上海総合指数など中国株の軟調地合いが続き、ドル・円は売り買いが交錯している。米10年債利回りは前日比ほぼ横ばいで推移しており、株価への影響はニュートラルか。国際通貨基金(IMF)は9日、ほぼ2年ぶりに世界経済見通しを下方修正した。米中の貿易摩擦が強まれば、景気減速が想定より大きくなる可能性も示唆した。トランプ米大統領が、米連邦準備理事会(FRB)の利上げに対して「彼らのしていることは好きではない」と述べ「利上げを急ぐ必要はない」と利上げの継続をけん制した。発言を受けドル売りが優勢になる場面があったが、金融政策の正常化自体は「いいことだ」と述べたこともあり、材料にならなかった。10日は、米国の卸売物価指数(PPI)、米国債3年債360億ドル、10年債230億ドルの入札、11日は消費者物価指数(CPI)の発表と米国債30年債150億ドルの入札が控える。米国の物価動向と長期金利を見極めたいとして、上値を追うような円買い・ドル売りの勢いは限られた。 ここまでの取引レンジは、ユーロ・円は129円79銭から130円24銭、ユーロ・ドルは1.1485ドルから1.1515ドルで推移した。
株式(日経平均)
10日の日経平均は下げ渋り23506.04(+36円65銭+0.16%)で取引を終えた。TOPIX 1763.86(+2.74)、値上がり1137/値下がり894/変わらず79、出来高 13億4506万株、売買代金 2兆6330億円、・マザーズ指数 1001.10(+1.01)外部環境に大きな好転が見られない中でも上昇して始まり、底打ち期待から開始早々に上げ幅を3桁に広げた。(日中高値23589.38)ほどなく失速すると、その後は上げ幅を広げたところでは戻り売りに押される一方、下げに転じるかというところでは買いが入るといった動きがしばらく続いた。その後、戻りの鈍さから売り圧力が強まり、マイナス転換から下げ幅を広げた。(日中安値23373.54)業種別では鉱業、水産・農林、その他金融、電気・ガス、などが上昇しており、化学、パルプ・紙、情報・通信などが下落している。良好な3Q決算を発表したネクステージが16%超の大幅上昇。反面、ソフトバンクGの弱さが目立っており、小幅安スタートからの下げ幅拡大で、5%を超える下落となっている。日銀による上場投資信託(ETF)買いの観測が浮上し、短期志向の海外勢などが株価指数先物を買い戻したとの見方がある。午後の中国・上海株式相場の動きを警戒し、積極的な買いは入っていない。取引終了後にはメカトロ製品大手の安川電が2018年3~8月期の連結決算を発表する予定。市場では「受注などから業績の先行きを見極めたい」との声がある。材料待ちで相場の方向感が出にくくなっている。日経平均は前日までの急ピッチの下落で25日移動平均線近くまで調整が進み、朝方は自律反発への期待から買いが先行した。しかし、外部環境の不透明感は依然として残る。トランプ氏はFRBによる利上げを再びけん制したうえ、米国が9月に発動した中国への制裁関税に中国が報復した場合、残り全ての輸入品に追加関税を課すと改めて述べたもよう。米中貿易摩擦の激化に対する懸念がくすぶり、設備投資関連の銘柄などでは手掛けづらさが意識されるであろう。
貴金属
金先限帳入値4316円(前日比-3円)銀先限帳入値52.3円(前日比±0円)白金先限帳入値2991円(前日比+14円) パラジウム先限帳入値3647円(前日比+38円)金はドル建て現物相場が欧州時間ではドル高/ユーロ安となって続落後、英国のEU離脱問題が合意見通しとなった事やトランプ大統領がFRBの利上げ姿勢を批判した事から反発し、1190ドルを回復した。この為、東京市場も先限が4300円割れを回避すると押し目買いが入り、小幅反発となった。ただ、始値4321円で頭を抑えられ、4310円台後半で揉み合う展開となった。目先は地合いが弱く、トランプ大統領が中国に対し第4段の追加関税を仄めかしており、突っ込み安を警戒しながら4300~4250円を買い下がってみたい。12月の利上げまでは押し目買い有利と観る。白金は2900円後半で下げ渋り底堅い値動きとなった。ただ、3000円を目前に上値が抑えられており、2950円前後まで下押す可能性はあるが、突っ込み安は買いで対処する。
石油
原油先限帳入値56720円(前日比+170円) ガソリン先限帳入値71450円(前日比+230円)灯油先限帳入値73450円(前日比+130円)原油は海外原油相場がメキシコ湾岸にハリケーンが接近した事やイラン産原油の生産減により反発した。これを受けて東京市場は円高分を相殺し反発したものの、57000円手前で上値が重くなり、56000円中盤をやや上回った値位置で揉み合いとなった。底堅い値動きではあるが、ブレント原油がNY時間に85ドル回復したものの、夜間取引にて再び85ドルを割り込んでおり、高値警戒感も根強い。この為、先限つなぎ日足の9/28終値から10/1始値のギャップを埋めに行く可能性があり、54000円半ばへの高値修正が想定される。
ゴム
ゴムRSS先限帳入値172.7円(前日比+0.7円)ゴムTSR先限帳入値158.8円(前日比-1.2円)ゴムRSS相場は前日の堅調地合いを引き継いで確り。特に目新しい材料も無く、170円~175円のレンジ内相場継続となった。材料待ちの状態だが、インドネシア大地震後のインフラ整備に相当の時間を要する事やタイの減反政策など供給減の可能性が高く、期先限月は年間最大の減産期でもある為、170円前後は輸入採算値を下回っている為、買いで対処したい。
とうもろこし・大豆
コーン先限帳入値は24570円(前日比+40円)コーンは11日の穀物需給報告を控え買い方の手仕舞い売りが先行し下落した。シカゴ相場の中心限月12月限が3.6ドル台半ばでの揉み合い。この水準が農家の損益を分ける値位置でここを上回れば農家の換金売りが増加する。すでに豊作は確定しており、当面は収穫後の現物売り圧力が優勢となるものと思われ、24500~25000円を売りで対処したい。ただ、11日に米・農務省発表の穀物需給報告を控えており、需給バランスには注意が必要。
今日のニュース
今晩の主な経済指標予定
21:30 米 卸売物価指数

掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。