夕刊:2018/10/11

米中貿易摩擦が世界経済を圧迫、買い安心崩れ、株、原油が暴落!

為替
11日東京市場でドル・円は下げ渋り。日中は、112.31銭―111.98銭と狭いレンジ取引。日本株などの大幅安でリスク回避の円買いが先行、一時111.98銭を付けるも値ごろ感で買戻しがみられ、112円台前半を回復した。 ドル・円は、前日の米株急落を背景に大きく売られたNY市場の流れが続き、112円前半で寄り付いた。また、トランプ大統領の利上げ批判もドルの下押し要因。日経平均株価のほか上海総合指数の大幅安で、ドルは一時111円台に弱含んだ。堅調な米経済指標を受けて、向こう1年にわたってFRBの追加利上げが継続するとの見方が強まり、長期債利回が上昇していた。米国主要株価が3-4%下落したことから取引終盤で買戻しが入り米10年債利回りは、3.17%(前日比-0.03%低下)した。米国債の入札は、10年債最高落札利回り3.225%と2011年5月以来の高水準で、応札倍率は、2.39倍と2月以来の低水準となった。3年債入札は、最高落札利回りが、2.989%と2007年5月以来の高水準で、応札倍率は、2.56倍と7月以来の低水準となった。9月の卸売物価指数は、前月比0.2%上昇、コア物価は前月比0.4%上昇し、1月以来の大幅な伸びとなった。ユーロ・ドルは底堅い。15時時点では1.1554ドルとドル売りの流れが続くなか、一時1.1572ドルまで上値を伸ばした。その後の戻りは1.15ドル半ばにとどめ、底固く推移している。ここまでの取引レンジは、ユーロ・円は129円21銭から129円82銭、ユーロ・ドルは1.1520ドルから1.1571ドルで推移した。今後は、米国株式動向と長期金利動向の両にらみの材料が変動要因として強く意識されると思われる。
株式(日経平均)
11日の日経平均は大幅反落。日経平均株価は前日比915円18銭安 -3.89%の2万2590円86銭と大幅に6日続落して引けた。(高値23051.19 安値22459.02)、TOPIX 1701.86(-62..0 -3.52%)値上がり56/値下がり2050/変わらず4 出来高 19億5248万株 売買代金 3兆7587億円・マザーズ指数 952.90(-48.20 -4.81%)。米国株の大幅安を受けて全面安の展開。寄り付き直後を高値に下げ幅を広げた。800円超下げたところでいったん下げ止まったものの、地合いの急変が意識される中、ソフトバンクやソニーなど注目度の高い銘柄が急落し、その後の戻りも鈍かったことから、押し目を拾う動きは見られず。アジア株も総じて売り優勢となったことから一段安となり、一時下げ幅を1000円超に広げた。業種別では全業種が下落しており、小売や空運、水産・農林などは弱い中でも相対的にしっかり。一方で、鉱業や石油・石炭、機械、精密機器などが大幅安。下げ幅は、今年3番目となった。
貴金属
金先限帳入値4292円(前日比-24円)銀先限帳入値51.5円(前日比-0.8円)白金先限帳入値2933円(前日比-58円) パラジウム先限帳入値3573円(前日比-74円)金は世界同時株安や原油急落によるドル安により、ドル建て現物相場は反発したものの、質への逃避により円が買われた。円高のウェートが大きく、東京市場は4300円を割り込んだ。寄り後は先週の安値4290円割れを回避すると徐々に安全資産としての価値が見直され、4300円を回復したものの、依然として弱気なセンチメントを払拭できず、4300円を挟んでの揉み合いとなった。米中貿易問題がここへ来て世界経済の圧迫要因との認識が高まっている。この為、安全資産として米国債に資金が逃げており、長期金利の低下によって、逃避買いが金に向く可能性がある。今の処、軟調な地合いである為、突っ込み安を警戒し、4250円近辺を買いで対処したい。白金は3000円が頑強な壁となって反落。円高進行も追い討ちをかけ2900円中盤まで売られた。世界経済が世界同時株安や原油安により、今まで楽観視されていた世界経済に暗雲が垂れ込めてきており、自動車生産及び販売台数の減少による需要減退が懸念される。この為、2900円割れにストップロスを入れながら、2950円近辺を買いで対処したい。
石油
原油先限帳入値54420円(前日比-2300円) ガソリン先限帳入値69500円(前日比-1950円)灯油先限帳入値71060円(前日比-2390円)原油は米・原油在庫の急増や、株安により海外原油相場が急落。この為、東京市場も日中立会の寄付で55000円を割り込むと利益確定売りが加速し前日比2000円超の暴落となり、9月末日と10月初日に空けたギャップを埋め切った。こうなると戻り売りが優勢となり、8/16安値46940円から10/4の高値58300円の急上昇に対する0.382押し53960円が目先の目標となる。ここを割り込むと半値押し52620円に向う可能性が出て来る。ただ、本日の急落にて産油国の増産に向けた動きが鈍化する可能性もあり注意が必要だが、55000円前後を目先の戻りの限界と観て戻り売りで対処したい。
ゴム
ゴムRSS先限帳入値169.2円(前日比-3.5円)ゴムTSR先限帳入値153.0円(前日比-5.8円)ゴムRSS相場はIMFによる世界経済成長見通しの下方修正が圧迫材料となり、世界同時株安のきっかけとなった事を受け、世界経済の鈍化は自動車産業の低迷に繋がるとの見方から上海ゴム相場が反落した。これを受け、東京市場は円高進行も伴い、170円を割る込み、一時、167円まで売られた。その後、切り返したものの、170円で戻りが抑えられるとじりじりと値位置を下げ169円前後の揉み合いに推移した。ここ数ヶ月は165円~170円、170円から175円のレンジ相場を1週間毎に繰り返しており、またかという印象だが、輸入採算値や今後の減産期に向かう生産国の動向、特に減反政策を推進しているタイの農家に対する更なる価格支援策を打ち出す可能性もある。この為、レンジ下限の165円前後は買い場と観る。
とうもろこし・大豆
コーン先限帳入値は24280円(前日比-290円) コーンはシカゴ市場が米中貿易摩擦による大豆の需要減退観測から大豆が急落した事によりコーンも連れ安となった。東京コーンは円高にも圧迫され24000円前半まで売られた。今晩は米・農務省による需給統計の発表があり、事前予想ではコーンの期末在庫が上方修正される見通しとなっている。主要生産地である米・穀倉地帯東部では週末から来週前半の天候は良好な予報となっており、収穫が急ピッチで進展する事が予想され、農家の換金売り意欲も高まると見る。9月末に米・農務省が発表した四半期在庫の21億4000万ブッシェルを今晩発表の需給統計にて上回るかが鍵となる。いずれにしても6年連続の大豊作となる事は否めず、在庫量は強気サプライズとなる公算は低い。農務省が需要予測をどう見込むかにより需給相場を意識した買いは時期尚早と思われる。戻り売り一貫。
今日のニュース
今晩の主な経済指標予定
21:30 米 新規失業保険申請件数
21:30 米 9月消費者物価指数
25:00 米 穀物需給報告(農務省)

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