夕刊:2018/10/15

米国在住サウジ反体制派ジャーナリスト殺害疑惑にて米・サウジ間緊張高まる!

為替
15日の東京市場は、早朝一時111.94円まで下落したが、その後は112円台前半でのもみ合いが続いたが再び112円を割り込み111.82円を付けた。日経平均株価は下げ幅を拡大する動きが鮮明で、株安を警戒した円買いに振れやすい。欧米株安観測も円買いを支援。ムニューシン米財務長官が日本などとの通商協議で為替条項を求めていく意向を示したことを受けて、円先高思惑は強い。日本や中国の株価が下げ幅を拡大していることに加え、米政権幹部や国連大使など重要ポストの交代に象徴されるトランプ政権の迷走も、投機筋のドル買いを冷え込ませている。14日に公表されたCBS番組の「60ミニッツ」でのインタビューの抜粋によると、トランプ大統領は、マティス国防長官が政権を離れることを計画している可能性があると述べたたほか、マティス氏は「民主党のような人物だ」と発言した。トランプ氏が公の場でマティス氏について否定的な発言をしたのはこれが初めて。マティス国防長官の進退について、メディアの注目度が高まっている。特に、著名ジャーナリストのボブ・ウッドワード氏が先月出版したトランプ政権の内幕を描いた著書の中でマティス氏は、トランプ氏を見くびるような発言を他の高官にしていたと書かれており、同氏が政権を去るとの観測が高まっている。米国債市場では、2年債と10年債の利回り格差(長短スプレッド)がほぼ11年ぶりの低水準にあるものの、縮小は足踏み状態となっている。長短スプレッドは現在29.72ベーシスポイント(bp)と前週末の30.10bpからわずかに縮小した。同スプレッドは8月24日に米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が、利上げのペースを速める意図はないことを示唆したあと、18.3bp付近(8月26日)まで縮小した。しかし、パウエル議長は今月3日、現行の金利水準は、中立金利までかなり距離があるとし、米景気の見通しが「非常に良い」ため中立金利を超えて引き締めるかもしれないと発言したことを受け、米10年債利回りが先行して上昇。長短スプレッドも一旦34bp台まで拡大した。その後、長期金利の急騰が株価の下落を誘発し、トランプ大統領がFRBの利上げペースは「速すぎる」と再三けん制する流れとなった結果、スプレッドは拡大も縮小もできない気迷い状態に陥っている。今後は、ドル・円は、米国財務長官発言に見られる通商協議の人質として為替政策があがってきたことから緩慢な円高方向へ向公算が高い。ユーロドルは下げ渋り。15時時点では1.1552ドルと12時時点(1.1549ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ高水準だった。1.15ドル半ばでこう着状態ではあったが、ポンドドルが買い戻されるとユーロドルも1.1550ドル台でじり高となった。
株式(日経平均)
15日の日経平均株価は前週末比423円36銭安の2万2271円30銭と大幅反落。高値2万2520円59銭/安値2万2261円92銭・TOPIX 1675.44(-27.01)・値上がり223/値下がり1852/変わらず34・出来高 14億17万株・売買代金 2兆5945億円・マザーズ指数 970.77(-17.11)朝方は、売り優勢で始まった。ムニューシン米財務長官が13日、日本との物品貿易協定の交渉で、通貨安の誘導を禁じる為替条項を求める考えを表明し、不透明感が台頭。円相場が対ドルで強含むとともに下げ幅を拡大し、いったん2万2300円を割り込んだ。その後下げ渋る場面もあったが、戻りは限定され、大引け近くには一時2万2261円92銭(前週末比432円74銭安)まで下押した。後場は、日銀のETF(上場投資信託)買いが観測されたものの、円高歩調とともに中国株安が重しとなった。個別では、ソフトバンクとファーストリテイリングで日経平均を174.31下落させている。市場からは日銀のETF買いがあっても戻りは鈍く、その分が売りが出ている。ボラティリティ(価格変動率)が下がらないうちは、しばらくは、米国・日本株ともに調整局面が継続する公算が高い。
貴金属
金先限帳入値4389円(前日比-1円)銀先限帳入値52.6円(前日比+0.1円)白金先限帳入値3012円(前日比-4円) パラジウム先限帳入値3604円(前日比-48円)金はNY株の反発により、長期金利がやや低下した事からドル建て現物相場が1220ドル近辺で堅調となった。東京市場は米国が対中貿易赤字拡大により、中国を為替操作国として批判しており、リスク回避の円買いが強まり、為替要因から軟調に推移した。その後は方向感無く推移し、前日終値付近で揉み合った後、やや軟調に推移した。チャートは買いの流れを継続しており、12月の利上げまでに4500円を目指す流れで4370円前後から押し目買いが有利と思われる。白金は3000円前後の揉み合いを経て3000円台をキープし、前日終値付近での揉み合いに終止した。先週の上昇相場で捉え切れなかった、7月高値3059円を試す流れだが、抜けた場合には3200円に向かうと観て押し目買い継続。
石油
原油先限帳入値54020円(前日比-140円) ガソリン先限帳入値68980円(前日比-270円)灯油先限帳入値70520円(前日比-240円)原油はNY時間に続落となり、東京市場は8月安値から10月高値の半値押し水準である52600円近辺へ下落した。その後、利益確定売りが一巡したとの見方から反発、先限は53000円後半まで値を戻した。アジア時間に入り、米国在住のサウジアラビア反体制派ジャーナリストがトルコのサウジ領事館にて体制派により殺害されたとの報が伝わり、米・サウジ間の緊張が高まると中東産原油の供給不安が再燃、海外夜間市場が1ドル以上反発した。この為、東京市場は前日比プラス圏を回復して始まり9月の高値54590円近辺へまで値を戻したが、戻り切れず上値を削り、54000円前後へ軟調となった。いずれにしても産油国の動向次第だが、目先は10月の安値である55040円を終値ベースで上回れば、買い方が息を吹き返すが、本日の様に54000円中盤で息切れとなれば再度、下値トライとなり、8月安値から10月高値の半値押し水準42620円を下にブレイクすると0.618押しの51280円が視野に入る。
ゴム
ゴムRSS先限帳入値168.8円(前日比+0.1円)ゴムTSR先限帳入値152.9円(前日比-1.0円)ゴムRSS相場は新規材料難の中、上値の重い展開となり、レンジ相場継続となった。目先は165円~170円のレンジを抜け切れそうに無く、逆張りで対処する。だが、165円以下の値段は持続が不可能と思われ、輸入採算値割れの値位置で推移しており、今後の減産期に向かう生産国の動向、特に減反政策を推進しているタイの農家に対する更なる価格支援策を打ち出す可能性もある。この為、レンジ下限の165円前後は買い場と観る。
とうもろこし・大豆
コーン先限帳入値は24750円(前日比-50円) コーンは米・農務省発表の需給報告にて反収低下による生産高減少に支援され、シカゴ市場は3.7ドルを捉え堅調となった。東京市場は25000円に迫ったが届かず、シカゴ夜間市場の反落を眺め、短期筋の手仕舞い売りに下押し、24000円台後半での揉み合いに終止した。東京市場は海外取引員経由の新規買いが増加しており、目先は強含みで推移する可能性があり、25000円前後を売り向かうのも一考か。依然としてハーベスト・プレッシャーを受け易い状況下にある為、農家売りを消化しない限りは上値も限定されると観る。
今日のニュース
今晩の主な経済指標予定
21:30 米9月小売売上高(商務省)
21:30 米10月NY連銀製造業景気指数

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