夕刊:2018/11/02

米中貿易摩擦問題にて両首脳歩み寄りにより緊張緩和へ!

為替
2日の東京市場は、「トランプ米大統領が中国との貿易合意の草案作成を指示」との報を好感し、リスク選好の円売りが優勢。ドル円は日経平均の大幅高も後押しとなり、前日高値を上抜けると113円09銭付近まで急伸。クロス円ではユーロ円が129円14銭付近まで、ポンド円が147円03付近まで上値を拡大した。また、中国と交易関係の深い豪ドルも買い優勢となっており、対ドルで0.7249付近まで、対円で81円94銭付近まで水準を切り上げている。これから10月の米雇用統計(日本時間21:30)があるため今後はポジション整理中心の売買で小動き推移となろう。
株式(日経平均)
2日の日経平均株価は前日比556.01円(2.56%)高の2万2243.66円と大幅反発し取引を終了した。出来高18億1812万株、売買代金3兆5672億円。東証1部の値上がり銘柄数は1495、値下がりは561、変わらず55と、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を大幅に上回った。TOPIX:1658.76 +26.71(+1.64%)、マザーズ:930.95 +31.36(+3.49%)。日経平均プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を92.99円押し上げ、次いでファナックが43.53円、ソフトバンクが43.23円、東エレクが37.42円、テルモが22.67円と続いた。マイナス寄与度は5.26円の押し下げでスズキがトップ。以下、セコムが5.19円、ソニーが3.59円、コムシスHDが2.96円、千代建が2.96円と並んだ。本日の日本株市場は、米株高の流れを受けて買い先行となった。その後次第にこう着感が強まり下押ししたが午後から切り返し心理的な節目22000円台を超えた。昨日の米半導体株の上昇も支援材料になり、アップルの決算がアク抜けとの見方としての判断も強まり、ハイテク株にはショートカバーの流れが優勢になった。米中緊張緩和に加えて、米中間選挙も大きな波乱は無いとの見方がされてきており、売り込まれていたハイテク株には買い戻しの流れが次第に強まり大幅反発。本日の米雇用統計の発表もコスト的に不利になりつつあるショート筋の買戻しを誘発した要因と思われる。
貴金属
金先限帳入値4460円(前日比+57円)銀先限帳入値53.4円(前日比+1.7円)白金先限帳入値3129円(前日比+87円) パラジウム先限帳入値3669円(前日比+32円)金は米・製造業景気指数の悪化や英国のEU離脱問題合意の可能性が高まった事からドル安が進行し、ドル建て現物相場が1230ドルを突破した。これを受けて東京市場も反発し直近の高値4458円を突破するなど堅調に推移した後、後半は週末を迎え、買い方の手仕舞い売りに下押した。米中通商問題では両首脳の歩み寄り姿勢により緩和された事で中国の金需要回復が期待され、7/13の高値4509円を試す流れか。4450円割れを押し目買いで対処したい。白金は欧州の不安材料である英国のEU離脱条件で歩み寄りがあった事から英ポンドを中心に欧州通貨が堅調となった事からドル建て現物相場が850ドルを上抜けるとストップロスを巻き込んで急伸し、860ドル半ばへ到達した。東京市場も壁となっていた3046円の高値を捉えると買一色となり続伸し、3100円台前半での揉み合いに終止した。本日の急伸で春先の中心値3200円前後へ向かう流れと観て、3100円割れを押し目買いとしたい。
石油
原油先限帳入値50120円(前日比-650円) ガソリン先限帳入値61840円(前日比-1320円)灯油先限帳入値66180円(前日比-440円)原油は海外原油相場が対イラン経済制裁によるイラン産原油禁輸要請を一部緩和するとした事やサウジ・ロシアによる増産に追随し、他OPEC加盟国も増産体制を敷いている事に圧迫され大幅続落となった。東京市場も先限が50000円の心理的節目を割り込んで続落した。その後は下値を切り上げ、50000円台を回復した。下落が速かった為、下値警戒感の台頭により、8月安値から10月高値の0.618押し水準である51280円までの戻りは期待できるが、安易な値頃買いは注意が必要である。イラン産原油の市場締め出し観測による上昇だっただけに、イラン産原油の供給不安が他生産国の増産によりカバー出来れば、8月の上げ初めの相場水準へ全値押しも考慮しないといけないか。
ゴム
ゴムRSS先限帳入値162.4円(前日比+1.1円)ゴムTSR先限帳入値147.0円(前日比+1.1円)ゴムRSS相場は米中貿易摩擦問題が両国の歩み寄りが期待される事から中国経済悪化懸念の後退により反発した。東京市場は164円台を付けたが、戻りは売られ、上値の重い展開となった。この為、しばらくは戻り売りが優勢な様で163円から165円の戻りがあれば売りで対処したい。ただ、減産期入りが近く、消費国相場の下落により、タイの現物相場も軟調に推移しており、タイ政府による市況対策が打ち出される可能性がある為、大きな下落は期待できない。
とうもろこし・大豆
コーン先限帳入値は24820円(前日比+20円) コーンは本格的な需給相場入りを前に一進一退の相場展開が続いている。東京コーンは円安進行となったが、反応は限られ24000円後半の値位置を維持している。コーン市場は人気が離散し、方向感の無い展開となっている。シカゴ中心限月が3.6ドル以上なら農家の換金売りが増加し、3.5ドル前後への下落する可能性が高く、24000円後半は売りで対処したい。
今日のニュース
今晩の主な経済指標予定
18:00 欧10月製造業購買担当者景況指数
21:30 米10月雇用統計

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