夕刊:2018/11/12

好調な米・経済と対照的に不安要素を抱えるEU経済を映し、ドル高進行!

為替
12日の東京外国為替市場で円相場は安値圏で小幅な値動きとなっている。週明け早々113円80銭台オープンしたが、日経平均株価が底堅く推移し、「低リスク通貨」とされる円にはやや売りが優勢になり114円06銭までじりじりと売られる展開となった。半面、12日はニューヨーク外国為替市場が休みとあって、積極的に持ち高を傾ける動きは限定されている。取引閑散の中、金利差要因からドル優勢。
株式(日経平均)
12日の東京株式市場で日経平均株価は、前週末の米国株安影響を受け一時200円安の22046.29銭まで下げたが、その後買い戻され金曜日の終値(2万2250円)を挟んだ水準で膠着感を強めた展開となった。引けは、+19.63銭安(-0.09%)22269円88銭。 新たな取引材料に欠け、上値を追う動きは限られた。12日の米国の債券・外国為替市場が休みとあって海外の市場参加者が少ないなか、中国・上海などアジア各国・地域の株価指数も方向感に乏しく積極的な売買が手控えられた。東証1部の売買代金は2兆1529億円、売買高は12億3161万株、値上り銘柄887銘柄、値下り銘柄1142銘柄 変わらず83銘柄だった。TOPIX:1671.95 -1.03 -0.06%、マザーズ:965.88 -24.52 -2.48%。ファナック、ファーストリテイリング、KDDI、セコムが高い。一方、TDKや太陽誘電、資生堂が下げ幅を拡大。アドヴァンテスト、日揮も安い。
貴金属
金先限帳入値4413円(前日比-34円)銀先限帳入値52.0円(前日比-0.8円)白金先限帳入値3118円(前日比-4円) パラジウム先限帳入値3777円(前日比-14円)金は好調な米経済を反映したドル高が圧迫し、ドル建て現物相場は一時1206ドルまで売られた。東京市場はNY時間に一時、4400円割れを示現したが、4400円台を回復して夜間立会を終えた。日中立会は円安に支えられた上、現物相場が1210ドル台へ回復した事を受け切り返したが、戻りも限定的で今後は4400円を維持できるかが焦点となる。米・FRBが緩やかな利上げを来年まで続行する見込みでドル高により、ドル建て現物相場が1200ドル割れを試す可能性が出て来た。ただ、利上げについては相場に織り込んだ感があり、4400円を再度、割り込んでも、大きく下落する可能性は低いと観る。この為、4400円割れが有れば買いで対処したい。白金は本日も持続的な米国経済成長を背景にFRBの利上げ姿勢を反映したドル高が進行した。この為、ドル建て現物市場が続落し、850ドル近辺まで売られた。東京市場は海外相場安を映し、一時3100円を割り込んだものの、円安や現物市場が切り返した事から前日終値前後へ値を戻し、下げ渋った。FRBの利上げ姿勢は少なくとも12月分は相場に織り込んだ感がある。また、同じ工業用途での使用頻度が高い、白金系金属パラジウム相場が白金価格を大きく上回っており、コスト面が見直され白金需要の増加も期待できる。再度3100円を割った場合、突っ込み安を警戒する必要はあるので、3100円割れから3050円を買いで対処したい。
石油
原油先限帳入値49730円(前日比+400円) ガソリン先限帳入値61230円(前日比+280円)灯油先限帳入値66300円(前日比+310円)原油は米・原油在庫が増加やシェールオイル生産増、また、生産国の会議にて具体的な原油価格の支援策が示されなかった事から海外原油相場が続落した。これを受けて東京市場は夜間取引にて前日比1000円超下落したものの、下値警戒感から切り返し、日中立会序盤には前日終値も上回り、確りとした相場展開となった。ただ、イラン経済制裁の一部は緩和された事や産油国の増産体勢に変化は無く、12月に開催されるOPEC総会までは、需給緩和による戻り売りが優勢と観ている。ただ、本日の急激な戻りを見ると下値警戒感も台頭しており、49000円中盤で下げ渋る様なら50000円飛び台半ばへの自律反発を想定し、50000円前後への戻りを待って売りで対処したい。
ゴム
ゴムRSS先限帳入値158.5円(前日比-2.5円)ゴムTSR先限帳入値143.7円(前日比-2.4円)ゴムRSS相場は消費国の過剰在庫が依然としてゴム市場の圧迫材料となり、先週も160円台前半の値位置へ数回戻したが続かず、買い方の失望売りを誘って先週安値を更新し軟調となった。米中貿易摩擦にて歩み寄るかに見える情勢であるが、貿易摩擦に端を発した中国のゴム需要不振による60万トン近くの国内在庫が今後も相場を圧迫するか。ただ、これだけの在庫を抱える中で、トン/11000元をキープしている事は中国景気自体が弱くは無いのかもしれない。いずれにしても消費国在庫の減少や主産地タイでの現物価格低迷によるタイ政府の価格支援策が聞こえて来ない限りは160円台前半から中盤を戻り売りとしたい。
とうもろこし・大豆
コーン先限帳入値は25140円(前日比-20円) コーンは先週後半では予想外の2018年産コーン反収の下方修正により反発したが、豊作である事に変化は無く、また、南米や中国でのコーン生産高が増加傾向となっている為、上値は限定的と観られる。今後は需給相場に移行していく中で米中の貿易摩擦解消に向けての両首脳の交渉が焦点となる。シカゴ中心限月である18/12月限は3.75~3.8ドル辺りでは米・農家の現物換金売りが出易く、上値重く推移している。この為、消費国の需要が拡大傾向を示すかが注目されるが、ここ数週間は市場予想の範囲内での輸入量となっており、現物の引き合いも当用買い程度である。この事から来週の米国・感謝祭以降の本格的な需給相場期入りの前に農家による換金売りが強まると観て25000円台は売りで対処したい。
今日のニュース
今晩の主な経済指標予定
米国は退役軍人の日にて政府機関は休業

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