夕刊:2018/11/19

APEC首脳会議で米中通商問題にて譲歩出来ず交渉決裂!?

為替
19日の東京外国為替市場でドル・円相場は1ドル=112円台後半で小幅な動きとなっている。先週末のニューヨーク市場でクラリダ氏(FRB副議長)は16日の米CNBCテレビのインタビューで政策金利は「(景気を過熱も冷やしもしない)中立金利に近づいている」との認識を示した。市場ではハト派寄りな発言と受け止められた。円は一時112円65銭と2週ぶりの円高・ドル安水準を付けた。その後、トランプ米大統領が中国との貿易協議について「中国は取引をしたがっている」と述べ、中国製品に追加関税を課さない可能性を示唆したと伝わった。米株式相場が上げ幅を広げると、リスク選好時に売られやすい円に売りが出た。ただ、ホワイトハウス高官による楽観論をいさめる発言も伝わり、円売りの勢いは限られた。週明けでもあり先週末の発言で112円台半ばまで円高になったが、市場参加者も少なく同意薄。24銭幅の狭いレンジ内取引。ユーロ・ドルが一段安となり、ドルを小幅に押し上げた。他の主要通貨もドルに対し弱含み、ややドル買いの流れ。一方、クロス円も値を下げ、ドル・円の上値を抑えているもよう。ここまでの取引レンジは、ドル・円は112円61銭から112円85銭、ユーロ・円は128円47銭から128円86銭、ユーロ・ドルは1.1396ドルから1.1421ドルで推移。
株式(日経平均)
19日の日経平均株価は前週末比140円82銭高(+0.65%)の2万1821円16銭と3日ぶり反発して引けた。高値21852.92 安値21665.29。出来高12億8646万株、売買代金2兆1367億円、値上り銘柄1289銘柄 値下り銘柄756銘柄 変わらず67銘柄。TOPIX:1637.61 +0.51% +8.31。マザーズ:976.90 -3.01% +28.58. 米中貿易摩擦への警戒感が後退し、前週末のNYダウが上昇したことが支えとなった。株価指数先物にまとまった買いが入ったのをきっかけに上げ基調を強め、前場の早い段階で一時前週末比172円58銭高まで上昇した。その後、上げ幅を縮小する場面もあったが、買い気は根強く大引けにかけて持ち直しの動きとなった。外国為替市場での円高・ドル安進行が警戒され、上値を追う動きは限られた。これと言った材料はないが、指数は下値も限定されてきており、年末高を意識して好業績株を拾う動きも出ている。ただ、米中貿易問題への警戒感があり、月末から開催されるG20(主要20カ国・地域)首脳会談までは動きにくい。
貴金属
金先限帳入値4406円(前日比-5円)銀先限帳入値51.9円(前日比-0.2円)白金先限帳入値3045円(前日比-12円) パラジウム先限帳入値3917円(前日比+75円)金は週末に開かれたAPEC首脳会議において、米中通商問題での両者の見解が異なり交渉が決裂した事からドル安が進行し、ドル建て現物相場は1220ドル台へ続伸した。東京金は円高進行に弱含む場面も見られたが、海外相場高が優り4400円をキープし堅調となった。ただ、上値も限定的で4400円台前半で揉み合う展開となった。APECでの米中間貿易摩擦に解決の糸口が掴めず、混沌としてきており、11月末日からの先進国首脳会議での米中間の歩み寄りも期待出来ない情勢となった。これを受けてドル安や長期金利の低下によりリスク回避の観点から金は確りとした足取りが予想される。12月の利上げ実施までは4400円前後は買いで対処したい。白金は米中通商問題懸念や日経平均株価の下落により、需要減退が意識され、弱い地合いとなっている。ただ、3000円割れには抵抗感も強く、今の処は3000円前後の値位置は底堅く推移している。APECでの米中二国間協議では貿易摩擦解消に向けては交渉が決裂し、対日通商問題でも先行き懸念が残る為、製造業の生産縮小が意識される可能性があり、3000円割れての深押しは無いと観るが、3000円前後の押し目形成が予想される為、押し目買いで対処したい。
石油
原油先限帳入値46060円(前日比-260円) ガソリン先限帳入値57440円(前日比+190円)灯油先限帳入値63210円(前日比-30円)原油は海外原油がサウジアラビアの11月原油生産高が日量60万バレルと夏場のピーク時より半分以下の減産となった事から急伸した。しかし、ロシアは減産に難色を示している事から戻り売りが優勢となり反落し、前日終値近辺で終了。東京原油は先限が上下、忙しい相場となり、46740円まで戻したが8月安値に届かず反落、11/15の安値45390円を更新したが切り返し、46000円前半での揉み合いとなった。12月のOPEC総会では減産について協議される模様だが、非OPEC加盟国のロシアが減産には難色を示している事やイラクが1年ぶりに輸出を再開した事から需給緩和観も根強く、OPEC総会での減産幅が確定するまでは戻り売り優勢と見て46000円後半から47000円前後を戻り売りとしたい。
ゴム
ゴムRSS先限帳入値155.5円(前日比-2.3円)ゴムTSR先限帳入値141.2円(前日比-2.5円)ゴムRSS相場は弱地合いの中、本日も戻りは鈍く、158.5円までの戻りがやっとの状況から上海市場がじりじりと下値を切り下げる中、東京市場が先週の安値156.6円を割り込むと買い方の投げが誘われ、155円まで売られた。ただ、安値を積極的に試す程の材料も無く仕掛け辛い展開だが、米中貿易摩擦問題では両国とも見解には大きな隔たりがあり、通商問題懸念が長引きそうな雲行きである。この為、需要家が現物の手当てに消極的になり、過剰在庫が今後の相場を圧迫する可能性が高い。上海市場は中心限月19/1月限が11000元前半の狭いレンジでの取引となっているが、60万トンの過去最高の在庫を抱え、11000元を割り込んだ場合、下振れ懸念が強まり、心理的節目150円割れを試すものと観て、150円後半は売りで対処したい。
とうもろこし・大豆
コーン先限帳入値は244000円(前日比-340円) コーンは米中貿易摩擦問題では楽観的な見通しだったが先週末のAPEC首脳会議での米中通商問題では双方の歩み寄りが無く、物別れに終わった為、中国の米国産穀物需要は減退との観測が流れた。また、ウクライナ穀物生産が過去最高となった事も圧迫し、シカゴコーンは続落となった。これを受けて東京コーンは円高も手伝って、24000円中盤まで売られ、軟調に推移した。今週木曜日には米国が感謝祭の休日を迎える。例年この時期から需給相場期に突入するが、同時に収穫がほぼ完了する為、農家の換金売りを受け易い事や米中貿易摩擦を抱え、その他、通商問題にも懸念が残っている。需給面からシカゴコーン18/12月限の3.5ドル前後への下落も想定され、東京市場も24000円割れも有り得る為、24500円以上の値段は売り妙味ありと思われる。
今日のニュース
今晩の主な経済指標予定
特になし

掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。