夕刊:2018/11/21

通商問題の長期化懸念が世界経済を圧迫。NY株が急落

為替
21日の東京外為市場は、日経平均の下げ幅縮小や米債利回りの上昇に伴い、ドル・円は112円94銭付近まで上値を拡大し週初の高値を更新。また、ユーロ円が128円51銭付近まで、ポンド円が145円31銭付近まで値を上げたほか、豪ドル円は81円70銭付近まで一段高となるなどクロス円も続伸。一方、ユーロ・ドルは欧州委員会によるイタリアの来年度予算案に対する最終判断を直前に控え、1.1370-80付近で膠着状態となっている。15時時点のレンジは、ドル・円112.65-112.94、ユーロ・円128.12-128.51、ユーロ・ドル1.1364-1.1382で推移している。ドル・円は、12月の米雇用統計と中旬のFOMCまで112-113円台での狭いレンジ内の推移が継続する公算が高い。
株式(日経平均)
21日の東京株式市場では、日経平均株価は前営業日比75円58銭安(-0.35%)の2万1507円54銭となり小幅安。出来高13億9258万株、売買代金2兆4105億円、値上り銘柄596、値下り銘柄1431、変わらず85。TOPIX:1615.89 -0.60% -9.78。マザーズ:946.97 -0.36% -3.42。前日の米株大幅安に加え、米原油先物が急落したことでリスクオフムードが広がり、朝方から幅広く売りが先行。下げ幅は一時300円を超え、取引時間中としては10月30日以来、3週間ぶりの安値水準を付けた。売り一巡後は弱含みの円相場や米原油先物の下げ止まりなどを背景に下げ幅を縮める展開だった。半導体関連株や景気に左右されにくい食料品株などに押し目買いが入り、その後は底堅く推移した。中国・上海株式相場が上昇し、投資家心理の悪化を和らげた面もある。ただし、市場参加者が、短期筋中心で売り方の自爆で踏みあがった見方が値動きから推察できる。日本株の基調は、弱くはないと思われる。
貴金属
金先限帳入値4420円(前日比+7円)銀先限帳入値52.2円(前日比+0.2円)白金先限帳入値3042円(前日比-29円) パラジウム先限帳入値3841円(前日比-34円)金は米・長期金利の低下からドル建て現物相場は1228ドル台へ続伸したが、世界的な通商問題懸念が株式市場を圧迫し、景気後退観測の台頭により反落、1220ドルキープに留まった。東京金4400円をキープし、底堅い値動きとなり、日中立会は円安にも支えられ4220円前後の揉み合いとなった。ただ4400円台前半での揉み合いの域を出られず保ち合い。方向感が掴めない相場で12月の利上げ実施までは4400円前後は買いで対処したい。白金はNY株価急落に伴い、世界経済に対する先行き懸念が台頭し景気関連銘柄である白金が内外共に反落し、東京市場は3000円飛び台前半まで売られた。その後、円安を足がかりに値を戻すも3000円飛び台中盤で揉み合うなど上値の重い展開となった。を割り込む様な深押しはないものと観て、3050円以下を押し目買いで対処したい。
石油
原油先限帳入値43350円(前日比-2090円) ガソリン先限帳入値54900円(前日比-1950円)灯油先限帳入値61030円(前日比-2040円)原油はドル高やNY株急落により、海外原油相場が景気後退観測により急落した。これを受けて東京原油先限が42000円半ばまで急落した。その後は下値警戒感から買い戻され43000円台中盤まで値を戻すなど値動きの荒い展開となった。OPECが協調減産へ向けた動きが注目されるが、株価が景気後退観測によりファンドなど大手投機筋の資金引き上げが続き、戻り売りの流れに変化は無い。今年3月の年初来安値38460円が意識されつつあるが、米・WYI相場が50ドルを割り込むとシェールオイル生産が縮小される可能性があるので新規売りは注意が必要である。ただ、OPEC内での生産調整決定には不透明観もあり、4月初旬の安値40870円は取りに行く可能性がある為、連休前の売り方の買戻しがそれなりに出ると思われる為、44000円前後の自律反発を待って売りで対処したい。
ゴム
ゴムRSS先限帳入値152.9円(前日比-0.7円)ゴムTSR先限帳入値140.0円(前日比+0.6円)ゴムRSS相場は弱地合いの中、この二週間は夜間立会では売り方の買戻しが優勢となり確りと推移するが、日中立会で売られるパターンとなっており、本日も同様な値動きとなった。日中立会を前日比マイナス圏と軟調に始まると買い方の投げが誘発され続落し、上海中心限月が10600元台で軟調推移となっている事から東京市場は151円の安値を付けた。その後、やや買い戻されたが前日安値である153円が上値の壁となり、その手前で延び悩むなど軟調に推移した。通商問題懸念による株価急落など製造業の生産意欲が削がれる可能性があり、この為、需要家が現物の手当てに消極的になり、過剰在庫が今後の相場を圧迫する可能性が高い。上海市場の中心限月1月限は思惑通り11000元を割り込んで弱含みとなり、10000元の節目すら割る込む可能性がある。153円超の戻りを売りで対処したい。
とうもろこし・大豆
コーン先限帳入値は24180円(前日比±0円) コーンはシカゴ市場が小幅甘かったものの、東京コーンは円安が下値を支えたが、前日終値付近での揉み合いに終止した。米・穀物の大口成約がキャンセルされるなど、通商問題の払拭無くして、需要増加は見込めないものと思われる。明日には米国が感謝祭の休日を迎える。例年この時期から需給相場期に突入するが、同時に収穫がほぼ完了する為、農家の換金売りを受け易い事や米中貿易摩擦を抱え、その他、通商問題にも懸念が残っている。需給面からシカゴコーン18/12月限の3.5ドル前後への下落も想定され、国内は海外ファンド筋の手仕舞い売りが顕著だ。東京市場も23500円前後の安値トライも有り得る。この為、24200円から24500円前後の値段は売りで対処したい。
今日のニュース
今晩の主な経済指標予定
22:30 米10月耐久財受注
24:00 米10月中古住宅販売件数

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