夕刊:2018/11/30

米中首脳会談を前にゴールドはまちまち。白金、穀物は売られる。オイルは昨日の夜間取引の安値から大きく切り返す

為替
30日の東京外国為替市場で円相場は小幅に反落した。米中が貿易問題を巡って何らかの合意に達するとの観測から円売りが先行したものの、持ち高整理の域にとどまった。米中首脳会談を前に様子見の雰囲気が広がるなか、積極的な売買は手控えられている。高値113.49銭-安値113.34銭、値幅は15銭だった。円は対ユーロで続落した。対ドルの円売りが対ユーロにも波及して相場を押し下げた。ユーロは対ドルで続伸した。前日の米金利低下がユーロ買い・ドル売りを誘った。明日の米中首脳会談への警戒感から動きづらい展開。トランプ米大統領は、習中国国家主席との米中首脳会談に向けて、中国と何かすることで極めて近い状況にある。はっきりとは分からないが、中国は取引を望んでいると思う。取引する可能性は否定しないが、正直なところ私は現時点での取引が気に入っていると、やや楽観的な見解を述べた。さらに、米ウォールストリート・ジャーナル紙は、中国の経済政策の変更を検討する新たな協議を設けるのと引き替えに、米国が追加の関税賦課を春まで保留するという内容の合意を米中が模索している、と報じている。懸念材料は、参加しないと報じられていた対中強硬派のナバロ米国家通商会議委員長が参加することになったこと。パウエルFRB議長とクラリダFRB副議長のハト派的な見解を受けて注目されていた11月米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録は、予想されている12月会合での利上げ後、『漸進的な利上げ』に関してより柔軟なアプローチを採用することを示唆した。さらに、『さらなる漸進的な引き上げ』を想定しているとした文言の修正の可能性を示唆したことで、パウエルFRB議長のハト派発言を裏付けた。ドル買い材料としては、第4四半期末に向けた米国グローバル企業によるレパトリ(利益の米国への送金)や年末年始のドルファンディングによるドル需要が挙げられる。テクニカル分析では、一目均衡表では三役好転の強い買いシグナルが点灯しており、上値抵抗水準は、114.55円(10/4高値)、114.21円(11/12高値)、そして高値を結んだ上値抵抗線の114.04円となる。ドル売りオーダーは、113.80円、114.00-05円(上抜けるとストップロス買い)、114.10-20円、114.30-50に控えている。ドル買いオーダーは、113.10円、113.00円(割り込むとストップロス売り)、112.80-90円に控えている。ユーロ・ドルは、12月5日が期限のイタリア政府による過剰財政赤字是正手続き(EDP)に向けて上値が重い展開が予想される。ポンドドルは、12月11日の英国議会での離脱合意案の採決まで上値が重い展開が予想される。
株式(日経平均)
30日の東京株式市場で日経平均株価は小幅な上げに転じ前日比+88.46円(+0.40%)高い2万2351円06銭で引けた。東京市場の昼休み時間中に中国・上海総合指数や香港・ハンセン指数が上げ幅を広げたのを受け、投資家心理が改善。株価指数先物に買いが入り、現物株を押し上げた。もっとも、週末に米中首脳会談を控え積極的に上値を追う動きは鈍いものの会談である程度の合意に達するとの観測から短期筋の買戻しが入り上げ幅を広げた。チャート上では長期の株価トレンドを示す200日移動平均が2万2300円程度で推移しており、利益確定売りが出て相場の重荷となっている。東証1部の売買代金は、3兆6637億円、売買高は18億1925万株だった。値上り銘柄1311、値下り銘柄737、変わらず69。寄与度上位銘柄は、テルモ、大日本住友製薬、エーザイとKDDIが上げた。一方、京セラ、ファーストリテイリング、セイコーエプソン、ダイキンとファナックが下落。TOPIX:1667.45 +0.48% +7.98。マザーズ:1011.43 +0.05% +0.52。
貴金属
金先限帳入値4451円(前日比+1円)銀先限帳入値52.2円(前日比-0.4円)白金先限帳入値2959円(前日比-50円) パラジウム先限帳入値4015円(前日比+58円)東京金は小幅高、銀はまちまち。金はニューヨーク高と円安を受けて小幅高で始まった。その後は、円安一服を受けて地合いを緩める場面も見られたが、押し目は買われた。銀はニューヨーク安と円安を受け、まちまちとなった。上下幅20円以内の終始小幅な動き。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続落。プラチナはニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の小幅安や円安一服を受けて軟調となった。終始弱い動きのまま大引けを迎える。3000円が抵抗として働きやすい展開。一方、パラジウムはドル建て現物相場の下げ一服を受けて続伸し、史上最高値を更新した。
石油
原油先限帳入値41440円(前日比+900円) ガソリン先限帳入値52630円(前日比+510円)灯油先限帳入値56910円(前日比+330円)ロシアが減産対応に意欲を示し始める中、減産対応期待が強まれば安値修正の動きが強まることになる。前日に50ドル割れで目標達成感もあり、修正安の有無が焦点になる。国内原油市況もその際に節目の40000円を割れる。ただ、今日の日中取引では安値を追う展開は一切なく、終始41000円以上をキープしていた。ただし、ロシアから改めて減産対応に慎重な見方が示されると、失望売りで50ドル台を割り込む可能性が高まる。
ゴム
ゴムRSS先限帳入値161.0円(前日比+2.9円)ゴムTSR先限帳入値147.0円(前日比+1.6円)ゴムは小幅高に。上海ゴム相場が底固く推移していることが好感される。米中会合前の安値修正の動きが続けば、一段高になる。特に通商関係の改善を期待させる動きがみられると、買い圧力が強まり易くなる。引けに掛けては一段高を演じる。一方、上海ゴムも戻り圧力は鈍く、週末を前に改めて上値を抑えられると、東京ゴム相場も軟化する。
とうもろこし・大豆
コーン先限帳入値は23970円(前日比-330円)東京コーンは先限中心に大幅安。先限は2万4000円割れで引けた。午前中に先限から値を崩した。先限は2万3960円まで下落し、11月限としての一代安値を更新。先限として10月2日以来の安値をつけた。寄付きから下がり一度も上を目指さず安値に沈む。
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