夕刊:2018/12/04

日経大幅安の538円安。代替先の東京金は買われる。金、白金の比価も拡大

為替
4日の東京外国為替市場で円相場は一段高となった。一時1ドル=113円06銭と円高・ドル安で節目の113円ちょうどに接近している。日本時間4日の時間外取引で米長期金利が一段と低下しており、円買い・ドル売りが優勢になった。朝方は、113.67銭の高値を付けるも日経平均株価がじり安の展開から大幅安となりリスク回避の円買いを誘った。米長期金利の低下については、米利上げ打ち止め観測が強まるにつれドルの上値を圧迫する要因となっている。ユーロ・ドルは底堅い。米長期金利の低下に伴うドル安を受けて一時1.1382ドルと昨日高値の1.1380ドルをわずかに上抜けた。もっとも、米金利低下が一服したため、さらなる上値追いは見られていない。オーストラリア準備銀行(RBA)は金融政策の現状維持を発表し、声明文も前回とほぼ変わらない内容だったため豪ドル相場の反応は限定的だった。ユーロ・円はさえない。日本株の大幅下落に伴い全般円高が進み、一時128.61円まで下押しした。本日これまでの参考レンジ:ドル・円:113.06円 - 113.67円:ユーロ・ドル:1.1350ドル - 1.1382ドル:ユーロ円:128.61円 - 129.04円
株式(日経平均)
4日の東京株式市場日経平均株価は、538円71銭安(-2.39%)22036円05銭の大幅安で引けた。出来高15億5187万株、売買代金2兆7343億円、値上り銘柄125、値下り銘柄1960、変わらず34。TOPIX:1649.20 -39.85 -2.36%。マザーズ:1016.81 -15.26 -1.48%。午後の東京株式市場で、日経平均株価は急速に下げ幅を広げた。一時2万2033円41銭を付け、前日比の下げ幅は500円を超えた。米中の貿易交渉や欧州政治の先行き不透明感などがくすぶるなか、欧州など海外投資家の一部が持ち高調整目的の売りを膨らませている。相場の流れに追随して取引する商品投資顧問(CTA)などが先物に売りを出しているとの観測も浮上している。このところの株価の上昇を背景に、当面の利益を確保するための売り注文が増えたこと、日経平均株価がきのうまで7営業日連続で上昇し、合わせて1000円以上値上がりしていたため、海外の投資家などが当面の利益を確保するために売り注文を増やしている。国内投資家、短期筋も米中貿易交渉を相場の上げ材料として好感していた投資家が多く、逆を取られた典型的な下げ相場。貿易戦争の根本は、まったく変わらず90日後に米国が求める要求を中国が呑むとは到底思えない要求。米国、日本とも景気のピークアウトを織り込み始める展開を想定している。
貴金属
金先限帳入値4489円(前日比+25円)銀先限帳入値52.4円(前日比±0円)白金先限帳入値2918円(前日比-42円) パラジウム先限帳入値4038円(前日比+30円)東京金、銀は上昇。金はニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、円安一服となったが、ドル建て現物相場の上昇を受けて堅調となった。銀もニューヨーク高を受けて買い優勢となった。お昼過ぎには買いのピークを迎え、その後10円近く高値から下げるも、大引けにかけて買戻しが優勢となり、本日の日中立会いの高値圏で終わる。3日のSPDRゴールドの現物保有高は前日比3.529トン減の758.214トンとなった。リスク選好の動きを受けて株高となっており、投資資金の流出が続くと上値を抑える要因になるとみられる。国内は出来高もさほど多いというわけではなく、じり高と言った印象。
石油
原油先限帳入値42450円(前日比-320円) ガソリン先限帳入値54080円(前日比-370円)灯油先限帳入値58320円(前日比-220円)午前の東京石油市場は軟調。米中首脳会談の結果を好感した海外原油が高値からやや失速したことで、国内市場は売りが優勢となっている。円相場が1ドル=113円前半へ円高推移していることも重し。ただ、今週の石油輸出国機構(OPEC)総会を控えて減産が協議されているなかで下げ幅は限定的。時間外取引でニューヨーク原油は堅調。 日中は午前中から午後のかけて値段を上げてくるが、日経の下げが加速した昼過ぎにはそれに追随するかのように一気に下げ始める。一時は、東京原油先限は夜間取引で41570円まで下落した後、日中取引開始後は42720円まで戻しているが、大引けは日中取引の安値圏の値段で終わる。
ゴム
ゴムRSS先限帳入値162.6円(前日比-2.3円)ゴムTSR先限帳入値146.2円(前日比-2.9円)東京ゴムRSSは、軒並み反落。上海ゴムが軟化しているうえ、ドル円は円高方向に振れていることを嫌気して、売りが先行する展開となっている。日中立会いは午前中の寄付きが高値近辺となり、その高値を更新することなく、だらだらと下がり、途中上がる場面もあるも長くは続かず、大引けを迎える。TSR20は、期先3本が下落、期近3本は変わらず。シンガポールTSR20が期近を中心に軟化していることなどから、売りが優勢となっている。
とうもろこし・大豆
コーン先限帳入値は24220円(前日比+80円)前日の堅調地合の反動から、戻り売り優勢の展開になっている。前場寄付きの高値からだらだら下がる動き。日中の日経平均の下げムードもコーンの積極買いを促進せず。通商リスク軽減期待が維持され、更に国内市場は円高の影響をうけると、一層上値の重い展開となる。通商交渉について厳しい報告が聞かれた際にも、上値を抑えられ易くなる。しかし、特に中国から米国産穀物調達について具体的な動きがみられると、買い安心感が強まる。

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