夕刊:2018/12/20

ドル円112円割れで日経、貴金属、穀物は大幅安に沈む。その中でゴムはしっかり

為替

20日の東京外為市場でドル・円はドル売り優勢。午後の日経平均株価が700円超安まで下げ幅を広げるなか、リスク回避目的の売りの流れが継続した。時間外の米10年債利回りが低下に転じたことも相場の下落要因となり、15時過ぎに一時111.93円と10月29日以来の安値を更新した。日本株の大幅安で円買い先行。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)を終えドルの買戻しが観測され、下値の堅い値動きとなった。東京株式市場では、前日の米株安を背景に日経平均株価は大幅安となり、リスク回避的な円買いに振れやすい地合いとなった。また、上海総合指数も軟調地合いで円買いを支援し、ドルは112円30銭台まで弱含んだ。ランチタイムの日経平均先物は大幅安で、日本株安継続への警戒感から円買いが継続した。日銀は金融政策決定会合で現行の金融政策の維持を決めた。相場への影響は限定的だが、政策決定を受けた円売りフローが観測された。ドル・円やクロス円はじり安。日経平均株価が700円超安まで下げ幅を広げるなか、リスク回避目的の円買いが目立った。ユーロ・円も売り優勢。株安を手掛かりにした売り圧力が強まっており、昨日安値の127.55円に面合わせした。なお、豪ドル円は79.38円、NZドル円は75.33円まで下落するなど、クロス円は全般に軟調推移となっている。ユーロ・ドルは小高い。総じて円絡みの取引が中心となったものの、米長期金利の低下などを背景に1.1390ドルまで小幅に値を上げた。本日これまでのレンジ:ドル・円:111.93円-112.60円、ユーロ・ドル:1.1372ドル-1.1390ドル、ユーロ・円:127.55円-128.18円

株式(日経平均)

20日の日経平均は、大暴落、3日続落して下落、595円34銭(-2.84%)安の20392円58銭で引けた。TOPIX:1517.16 -38.99 -2.51%、マザーズ:838.14 -47.80 -5.40%。東証1部の出来高18億2122万株、売買代金3兆43億円。騰落銘柄数:値上り74、値下り2047、変わらず9。33業種中電気・ガス1業種だけ上昇した。前日NY時間のFOMCはほぼ想定線の内容ではあったが、市場ではよりハト派的な内容になるとの観測が強かっただけに、失望と受け止められたもよう。オーバーリアクションの感はあるが、FOMCを受けて米国株が下に振れたことで、日本株にはかなりネガティブな影響を与えた。前場は、FOMCが米国株の売り材料となったことから、寄り付きから200円を超える大幅安。そこからしばらくは上がらず下がらずで模様眺めの展開が続いた。10時すぎあたりからやや下げ幅を縮めたものの戻りは鈍く、アジア株の軟調スタートを確認した10時半以降は、逆に売り圧力が強まった。下げ幅を400円近くにまで広げると、終値ベースでの年初来安値(20617円)を下回って20500円台に突入。前場は356円安(20631円)とほぼ安値圏で終えた。後場中ごろ前日比の下げ幅は一時700円を超え、2万0200円台前半を付けた。3月26日に付けた取引時間中の今年の安値だった2万0347円も下回った。節目を次々に割り込んだことで、海外投資家などが株価指数先物に損失覚悟の売りを出した。売りが売りを呼ぶ展開となった。東証1部で年初来安値を更新した銘柄は1000を超えた。新興株市場では東証マザーズ指数の下落率が5%を超えている。信用取引での追加証拠金(追い証)の発生に絡む個人投資家の売りがまとまった規模で出ているもよう。相場の流れに逆らった「逆張り」の買いを入れる個人も売り手に回っており、相場全体の下げを加速させている。本日だけで下値めどを次々突破されており次の目処は、19210円どころとなり下げが拡大する可能性が高まる。

貴金属

金先限帳入値4475円(前日比-32円)銀先限帳入値52.6円(前日比-0.5円)白金先限帳入値2832円(前日比-34円) パラジウム先限帳入値4088円(前日比+23円)金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)後のドル高を受けて下落した。アジア市場では、朝方の1243.71ドルから、押し目を買われて堅調となった。午後に入って円高の影響により、夜間で付けた4475円を目指す形となる。出来高のほうは夜間のFOMC発表時ほどできず。値幅が動いた割には日中取引の出来高は低調に終わる。東京金、銀は総じて下落。金はドル建て現物相場の下落を受けて売り優勢で始まった。その後は、円安などを受けて下げ一服となった。銀もドル建て現物相場の下落を受けて軟調となった。プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが反落。プラチナはドル建て現物相場の下落を受けて売り優勢で始まった。その後は、円安が下支えとなった。パラジウムはニューヨーク高を受けて堅調となった。しかし、こちらも円高を受けて白金は安値2833円まで売り込まれる。日経平均も700円近くまで売り込まれた結果、景気関連銘柄の白金の買いには人気が集まらず。

石油

原油先限帳入値38230円(前日比-80円) ガソリン先限帳入値48640円(前日比-560円)灯油先限帳入値53880円(前日比-60円)午前の東京石油市場では、原油や灯油の買いが優勢だが、ガソリンの先限は重く、全体的な方向感は限定的。昨日の海外市場が反発したことが買い戻しを後押ししているものの、世界的な景気減速と石油需要の下振れ懸念が根強く、戻りを抑制している。時間外取引でニューヨーク原油は軟調に推移。円相場は1ドル=112円半ばで取引されており、前日水準とほぼ変わらず。為替も112円すれすれのとこまで、ドルが売られ円が買われた結果、午後には夜間取引に付けた安値をさらに試す展開となる。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値174.3円(前日比+3.2円)ゴムTSR先限帳入値148.4円(前日比+0.9円)ゴムRSSは、当限を除いて上昇。最近の産地相場の上昇を好感し、買いが先行している。ただ、今日、納会を迎える12月限は、渡し物に期限切れの近い荷物が多いとみられることから、軟化している。午後に入ると、他商品と違って値位置は高いところでキープし続ける。円高の影響も受けず更に値を伸ばす形で取引を終了する。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は23580円(前日比-320円)東京コーンは総じて下落。前日のシカゴ安から期中9月限を除き、売り先行。午前中は期先11、1月限は一代安値更新し、下げが加速した。1月先限は23650円まで下落し、先限つなぎ足として10月1日以来の安値をつけた。午後にはいると更に下落を続け、先限で23570円の安値を付ける。出来高も先限で300枚前後と閑散商いに変化は無い。


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