朝刊:2018/03/09

貿易戦争への懸念が後退し安心感広がりNYダウは反発、ナスダック指数は5日続伸

NY為替
注目されていたECB理事会の声明文で緩和拡大の可能性に言及した文言は削除されたもののドラギECB総裁の理事会終了後の記者会見での発言が出口戦略に対して慎重姿勢を示す内容でややハト派的と捉えられユーロが売られドル高ユーロ安となったことを受けドルは円に対してもやや強含み8日のNY為替市場のドル円相場は前日比20銭近く円安ドル高の1ドル=106円10銭台後半で取引を終えた。
NYダウ
8日午後にトランプ大統領が鉄鋼、アルミの輸入制限を命じる大統領令に署名した。ただ、カナダ、メキシコを適用除外するなどやや柔軟な姿勢を示し、前日に予想された通りの内容だったことで市場に安心感が広がった。一方で原油安からエネルギー株が売られ相場の重荷となった。8日のNY株式市場ではNYダウは前日比93ドル85セント高の24895ドル21セントと反発した。ハイテク銘柄中心のナスダック指数は5日続伸し、7427.95(+31.30)。
NY貴金属
金4月限は1321.7ドル(前日比-5.9)。白金4月限は952.3ドル(前日比-0.9)金は小幅に続落した。ECB理事会後のドラギ総裁の発言がハト派的と捉えられドル高ユーロ安となりドル建てで取引される金の割高感につながり売りが優勢となった。プラチナも小幅に続落した。パラジウムの上昇や株高は下支えとなったもののドル高ユーロ安に圧迫された。
NY原油
原油4月限は60.12(前日比-1.03)。NY原油は大幅続落した。前日にEIAが発表した週間在庫統計で米国の原油生産が過去最高水準を更新したことで供給過剰懸念が高まったことや米国の保護貿易政策により世界経済が減速し原油需要が細ることへの警戒から売りを誘った。又、ドル高ユーロ安も圧迫要因となった。ガソリンは3日続落し、ヒーティングオイルは続落した。
シカゴコーン・大豆
コーン5月限は393.50セント(前日比+6.25)。大豆5月限は1064.00(前日比-1.25)大豆は3日続落し、コーンは大幅に反発した。コーンはこの日USDAが発表した3月の穀物需給報告で好調な輸出を背景に米国の期末在庫が前月より引き下げられたことに加えアルゼンチン産の生産見通しも引き下げられたことを受け需給改善期待の買いが膨らみ大幅高となった。一方で大豆は需給報告で期末在庫が前月より引き上げられ需給の緩みが警戒されたことやトランプ政権の保護貿易政策により中国向け輸出の減少を懸念した売りを誘った。
今日のニュース
主な経済指標結果
22:30欧ドラギECB総裁、定例記者会見
22:30米新規失業保険申請件数(前週分)23.1万人(予想22.0万件 前回21.0万件)

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