朝刊:2018/05/30

イタリアやスペインの政局不安への懸念の高まりでNYダウは大幅続落

NY為替
連休明け29日のNY為替市場では前日比70銭ほど円高ドル安の1ドル=108円70銭前後で取引を終えた。イタリアの政局不安を背景にイタリア国債が売られた一方で安全資産とされる米国債が買われ米10年債利回りが低下し2.8%を割り込んだ。それを受け欧米株が急落しNYダウが一時500㌦以上下落したことからリスク回避の円買いドル売りが強まりドル円相場は108円10銭近辺まで急落した。その後NYダウが下げ幅を縮小したことからドルが買い戻されドル円は108円台半ばまで値を戻した。
NYダウ
イタリアやスペインの政局不安への懸念の高まりから欧州株が全面安となった流れを受け連休明け29日のNY株式市場ではリスク回避目的で幅広い銘柄に売りが広がりNYダウは一時500㌦超の下げ幅となった。安全資産とされる米国債が買われ米10年債利回りが2.75%と4月中旬以来の水準まで低下したことで利ざや縮小による収益悪化懸念でJPモルガン・チェースやゴールドマンサックスなど金融株が売られ相場の下落を牽引した。この2銘柄でダウを90ドルほど押し下げた。NYダウは前日比391ドル64セント安の24361ドル45セントと大幅に3日続落した。ハイテク銘柄中心のナスダック指数は反落し、7396.59(-37.26)。
NY貴金属
金6月限は1299.0ドル(前日比-4.7)。白金7月限は905.9ドル(前日比+4.6)。金は続落した。イタリアやスペインの政局不安を背景にユーロがドルに対し売られドル高ユーロ安が進んだことが弱材料となった。プラチナは反発した。金の軟調やユーロ安に圧迫されたものの現物価格が900ドル台を維持したことが支援材料となった。
NY原油
原油7月限は66.73(前日比-1.15)。NY原油は大幅に続落した。ロシアやOPECなどの協調減産縮小への警戒が引き続き売り材料視されたことに加え欧米株式相場の急落でリスク回避姿勢が強まり同じリスク資産の原油への売りが波及した。原油安を受けガソリンとヒーティングオイルは続落し3週間ぶりの安値を付けた。
シカゴコーン・大豆
コーン7月限は400.00セント(前日比-6.00)。大豆7月限は1030.50(前日比-11.00)。大豆とコーンは反落した。大豆は米国内での良好な作柄見通しを手掛かりにした売りが優勢となった。又、トランプ政権が29日に中国への制裁関税リストを6月15日までに公表すると表明したことから米中貿易摩擦が再燃することを警戒した売りが加速した。コーンは米中貿易摩擦を懸念した売りやコーンベルトでの作付けの進展見通しを手掛かりにした売りが圧迫要因となった。
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主な経済指標結果
22:00米3月ケース・シラー米住宅価格指数(前年同月比)+6.79(予想+6.4% 前回+6.76%)
23:00米5月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)(予想128.0 前回125.6)

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