朝刊:2018/06/01

EUなどへの追加関税の発動により貿易戦争への懸念が再燃しNYダウは大幅反落

NY為替
この日トランプ政権が鉄鋼・アルミの輸入制限に関して適用除外となっていたEU、カナダ、メキシコに対し期限切れの6/1から追加関税を賦課することを発表したことで米国の保護主義的な貿易政策による世界的な貿易戦争の再燃を懸念し一時リスク回避の円買いドル売りが強まったが一方でイタリアのマッテラ大統領がコンテ氏を首相に任命したことで1日にも連立政権が成立すると伝わりそれを受けイタリアの政局不安が解消されるとの見方から円買いドル売りが巻き戻されドル円は切り返し108円台後半でのもみ合いで推移した。31日のNY為替市場では前日とほぼ同水準の1ドル=108円80銭前後で取引を終えた。
NYダウ
イタリアの政局不安への懸念は後退したもののこの日はトランプ政権が鉄鋼・アルミの輸入制限に関して適用除外となっていたEU、メキシコ、カナダに対し6/1から追加関税を賦課すると発表したことを受け世界的な貿易戦争への懸念が再燃しリスク回避姿勢が強まったことで31日のNY株式市場では幅広い銘柄に売りが広がった。安全資産とされる米国債が買われ米長期金利が低下したことから金融株が売られたほか海外事業費率の高いP&Gやキャタピラー、ボーングなどへ売りが膨らんだ。一方でUSスチールなど鉄鋼株は上昇した。ダウ採用銘柄ではビザを除く29銘柄が下落した。NYダウは前日比251ドル94セント安の24415ドル84セントと大幅反落した。ハイテク銘柄中心のナスダック指数も反落し、7442.12(-20.34)。
NY貴金属
金8月限は1304.7ドル(前日比-1.8)。白金7月限は910.1ドル(前日比+1.6)。金は反落した。イタリアの連立政権樹立で政局不安が後退したことから安全資産として買われた金への売りが優勢となった。一方でユーロ高に支援されたことやトランプ政権の保護主義的な貿易政策を警戒した買いで下値は固かった。プラチナは続伸した。イタリアの政局不安が後退したことによるユーロ高が支援材料となった。
NY原油
原油7月限は67.04(前日比-1.17)。NY原油は大幅に反落した。この日EIAが発表した米週間石油在庫統計で石油在庫は減少したもののガソリンとヒーティングオイルの在庫が増えたことが嫌気された。又、シェールオイルの増産が続いていることから米原油生産量(日量)が過去最高水準を更新したことも弱材料となった。原油安を受けガソリンとヒーティングオイルは反落した。
シカゴコーン・大豆
コーン7月限は394.0セント(前日比+0.50)。大豆7月限は1018.50(前日比-4.50)。大豆は続落し、コーンは小反発した。大豆はEUなどへの鉄鋼、アルミの追加の輸入関税が発動されたことで米中間の貿易戦争激化を警戒した売りが出た。又、米コーンベルトでの順調な生育が確認されたことも重石となった。コーンは小麦の反発に追随した買いが入った。
今日のニュース
主な経済指標結果
21:30米4月個人消費支出(PCEコア・デフレーター)(前月比)+0.2%(予想+0.1% 前回+0.2%)
21:30米4月個人所得(前月比)+0.3%(予想+0.3% 前回+0.2%) 
21:30米新規失業保険申請件数(前週分)22.1万件(予想 前回23.4万件)
22:45米5月シカゴ購買部協会景気指数62.7(予想58.2 前回57.6)

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