朝刊:2018/06/07

米中貿易摩擦激化への懸念の後退で買い安心感広がりNYダウが大幅反発、ナスダックは連日の過去最高値更新

NY為替
この日発表された米4月の貿易赤字が予想外に縮小したことや米4月のJOLT求人件数が過去最高を記録し初めて求人数が失業者数を上回るなど労働市場の堅調さを示したことなどで良好な米経済への期待の高まりから米株式相場が大幅続伸し米10年債利回りの上昇を背景にリスク選好の円売りドル買いが強まりドル円は110円台前半へ強含んだ。又、ECBが次回の定例理事会で量的緩和終了を議論するとの観測から主要通貨に対しユーロが買い戻されユーロ高が進んだ。6日のNY為替市場でのドル円相場は前日比40銭ほど円安ドル高水準の1ドル=110円20銭前後で取引を終えた。
NYダウ
ECBのプラート専任理事が講演で来週14日のECB定例理事会で量的緩和の段階的な規模縮小の可能性について議論すると述べたことが伝わり欧州市場で債券が売られた流れが米債市場へも波及し米10年債利回りが上昇したことから利ざや拡大期待でJPモルガン・チェースなど金融株が買われた。又、前日ウォールストリートジャーナル電子版が米中間の貿易摩擦解消に向けた協議で中国が年700億ドル相当の米国産農産物やエネルギーを購入することを提案したと報じたことから米中貿易摩擦が激化するとの見方が後退し中国での事業費率の高いボーイングやキャタピラなどが買われ相場を押し上げた。6日のNY株式市場ではNYダウは前日比346ドル41セント高の25146ドル39セントと大幅反発し3/12以来の高値で引けた。ハイテク銘柄中心のナスダック指数も4日続伸し、7689.24(+51.38)と連日で過去最高値を更新した。
NY貴金属
金8月限は1301.4ドル(前日比-0.8)。白金7月限は907.6ドル(前日比+6.3)。金は小反落した。この日もECBの量的緩和策の終了が意識されユーロ高が進んだことから朝方は買い先行となったものの米株式の大幅続伸や米長期金利の上昇を背景に戻りを売られた。プラチナは反発した。ドル安ユーロ高や株高に支援された。
NY原油
原油7月限は64.73(前日比-0.79)。NY原油は反落した。この日EIAが発表した週間の石油在庫統計で原油在庫が予想に反し増加したことが嫌気されたことや米国の原油生産量が日糧1080万バレルに達し過去最高水準を更新したことから米国内での需給悪化を警戒した売りが出た。ガソリンとヒーティングオイルも石油製品の価格高騰による需要の落ち込みが嫌気され続落した。
シカゴコーン・大豆
コーン7月限は378.25セント(前日比-5.50)。大豆7月限は994.25(前日比-7.00)。大豆は続落し、コーンは反落した。大豆は下値支持とされた10ドル割れでテクニカルの悪化を手掛かりにした売りが加速した。コーンは米中西部産地での好天で生育が順調との観測やブラジル通貨レアルの下落で米国産の輸出が減少するとの見方が弱材料となった。
今日のニュース
主な経済指標結果
20:00米MBA住宅ローン申請指数(前週比)+4.1%(予想- 前回-2.9%)
21:30米4月貿易収支-462億ドル(予想-490億ドル 前回-472億ドル)

掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。