朝刊:2018/06/18

米中貿易戦争激化に対する懸念で投資家心理が悪化しNYダウは4日続落

NY為替
この日トランプ政権が中国からの輸入製品に約500億ドル規模の追加関税を賦課することを発表しそれに対し中国が米国に対し同じ規模の報復措置を講じると表明したことから米中貿易戦争の激化への警戒でリスク回避の円買いが強まりドル円は一時110円40銭台へ下落した。米10年債利回りの低下やNYダウの下げ幅拡大もドル売りを誘った。その後取引終盤にかけ米10年債利回りの低下が一服したことやNYダウの下げ幅縮小でドルが下げ渋りドル円は110円60銭台へ持ち直した。15日のNY為替市場ではドル円相場は前日比ほぼ横ばいの1ドル=110円60銭台半ばで取引を終えた。
NYダウ
この日トランプ政権が中国からの500億ドル相当の輸入製品に25%の追加関税の発動を発表したことに対し中国が米国輸入製品に同規模の報復関税を賦課すると表明したことで米中貿易戦争激化への懸念から投資家心理が悪化しキャタピラーやボーイングなどの中国関連銘柄中心に売りが膨らんだ。又、原油相場の下落でエクソンモービルやシェブロンなどのエネルギー株が軟調となったほかハイテク株にも売りが広がりNYダウは一時280㌦安まで下げ幅を拡大した。ただ、取引終盤にかけて好調な米景気や企業業績への期待を背景に押し目買いが入りNYダウは下げ幅を縮小した。15日のNY株式市場ではNYダウは前日比84ドル83セント安の25090ドル48セントと4日続落した。ハイテク銘柄中心のナスダック指数は反落し、7746.38(-14.66)。
NY貴金属
金8月限は1278.5ドル(前日比-29.8)。白金7月限は887.8ドル(前日比-23.1)。金は大幅に反落した。米中貿易摩擦激化によって中国景気への影響が懸念され世界有数の金の消費国である中国の需要が減るとの見方や非鉄や原油など商品市況全般が下落したことが弱材料視され金への売りが加速した。又、前日に1か月ぶりの高値を付けたこともあり週末を控え利益確定を急ぐ売りも出た模様。プラチナは大幅に反落した。ドル高ユーロ安に圧迫され金や他の貴金属相場の下げにつれ安となった。
NY原油
原油7月限は65.06(前日比-1.83)。NY原油は5日ぶりに大幅反落した。来週のOPEC総会でロシアやサウジアラビアなどが協調減産の縮小を決める可能性が高いことが警戒されたことや米中貿易戦争の激化により世界景気が悪化することで原油需要の落ち込みが懸念され売りが優勢となった。又、この日ベーカー・ヒューズ社が発表したリグ稼働数が4週連続で増加したことも圧迫要因となった。原油安や他の商品安を受けヒーティングオイルとガソリンは大幅続落。
シカゴコーン・大豆
コーン7月限は361.25セント(前日比-1.75)。大豆7月限は905.50(前日比-21.75)。大豆は大幅続落し、コーンは続落した。大豆はトランプ政権が中国への追加関税の発動を決めたことで中国も対抗措置として大豆などの米国製品への報復関税を課すことを表明したことが嫌気され売りが加速した。コーンは大豆と同じく米中貿易戦争激化を懸念した売りに押された。一方で中国のコーンの自給率が高いことで大豆に比べ輸出への影響はさほど大きくはないとの見方から下げ幅は限定的だった。
今日のニュース
主な経済指標結果
21:30米6月NY連銀製造業景気指数25.0(予想18.8 前回20.1)
22:15米5月鉱工業生産(前月比)-0.1%(予想+0.2% 前回+0.9%)
23:00米6月ミシガン大学消費者態度指数・速報値99.3(予想98.5 前回98.0)

掲載内容は情報提供を目的としております。情報につきましては細心の注意を払っておりますが、正確さを保証するものではありません。また、取引における判断はお客様ご自身で行って下さい。