朝刊:2018/06/26

米中貿易摩擦激化を懸念し投資家のリスク回避姿勢が強まりNYダウ、ナスダック指数共に大幅安

NY為替
ムニューシン財務長官が米国経済・国家安全保障上の問題として中国企業による米国のITやロボットなどハイテク産業への投資抑制策を29日(金)にも提案するとの観測から米中貿易問題に対する懸念を背景としたリスク回避の円買いドル売りの流れが継続しドル円は109円30銭台後半へ弱含んだ。しかしながらナバロ国家通商会議(NTC)委員長の「トランプ政権の通商政策は誤解されている。中国へも他国へも米国への投資規制策の計画は無い。」との発言を受け取引終盤にかけてドルが急速に買い戻されドル円一時110円台を回復した。25日のNY為替市場ではドル円相場は前週末比20銭ほどの円高ドル安の1ドル=109円70銭台後半で取引を終えた。
NYダウ
トランプ政権が中国企業への対米投資抑制策と情報技術の流出規制の強化の検討に入ったと伝わったことから米中貿易摩擦が激化するとの警戒で投資家のリスク回避姿勢が強まり半導体関連や中国関連など幅広い銘柄に売りが優勢となりNYダウは一時500㌦超急落した。その後ナバロNTC委員長の発言で米中貿易摩擦に対する警戒がやや和らぎNYダウは取引終盤にかけ下げ幅を縮小した。25日のNY株式市場ではNYダウは前日比328ドル09セント安の24252ドル80セントと大幅に反落した。ハイテク銘柄中心のナスダック指数は3日続落し、7532.01(-160.81)。
NY貴金属
金8月限は1268.9ドル(前日比-1.8)。白金7月限は868.8ドル(前日比-4.5)。金は小反落した。米中貿易摩擦に対する警戒で米株式が急落し投資家のリスク回避姿勢が強まり金へも持ち高を手仕舞う動きが波及した。一方でドル安ユーロ高が下支えし下げ幅は限られた。プラチナは反落した。ドル安ユーロ高が支援材料となったものの米中貿易摩擦への警戒から株安が進んだことが重石となった。
NY原油
原油8月限は68.08(前日比-0.50)。NY原油は小幅に反落した。22日のOPEC総会では7月からの減産幅の縮小が決定されたものの具体的な増産幅については示されなかったことから市場では日量60~70万バレル程度の増産になるのではとの見方だった。しかしながら23日のOPECやロシアなどの産油国の会合で日量100万バレルの増産で合意したと伝わり供給増を意識した売りが出た。又、前週末の大幅上昇を受け利益確定売りや持ち高調整売りが出易い環境だった。一方でドル安に支援され下げ幅は限定的となった。ヒーティングオイルとガソリンも反落した。
シカゴコーン・大豆
コーン7月限は350.50セント(前日比-6.75)。大豆7月限は874.50(前日比-20.00)。大豆は大幅反落し、コーンは反落した。大豆とコーンは米中間の協議に依然として歩み寄りが見られないことから米中貿易摩擦激化の影響から米国産穀物の対中輸出が先行き減少することを警戒した売りが膨らんだ。又、コーンベルトで生育に適した天候が続くとの見方も弱材料となった。大豆が約2年3ヶ月ぶりコーンは約5ヶ月ぶりの終値ベースでの安値を付けた。
今日のニュース
主な経済指標結果
23:00米5月新築住宅販売件数(年率換算)68.9万件(予想66.9万件 前回66.4万件)

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