朝刊:2018/07/12

米中貿易戦争激化に対する懸念の再燃でNYダウ、ナスダック指数ともに5日ぶりの反落

NY為替
11日のNY為替市場のドル円相場は前日終値より1円ほど円安ドル高の1ドル=112円ちょうど近辺で取引を終えた。昨日トランプ大統領が中国に対する2000億ドル相当の新たな関税リストを公表した。それに対し中国も合併承認の先送りなど他の方法で対抗することを検討しているとNY時間の朝方にWSJが報じた。それを受けドルが売られドル円は111円前半へ下落する場面があった。しかしながら米株安や米長期金利の低下など悪材料が多い割にはドル売りが強まらずドル円の下値は固かった。その後次第にドルの買戻しが強まりドル円は112円台に急上昇した。
NYダウ
11日のNY株式市場ではNYダウは前日比219ドル21セント安の24700ドル45セントと5日ぶりに反落した。ハイテク銘柄中心のナスダック指数も5日ぶりに反落し、7716.61(-42.59)。10日にトランプ大統領が中国に対して2000億ドル相当の新たな関税リストを公表した。それに対し中国も報復措置を講じると報じられ米中貿易戦争激化に対する懸念が再燃し投資家のリスク回避姿勢が強まりキャタピラーやボーイングなど中国関連銘柄中心に売りが優勢となった。又、原油相場の急落でシェブロンやエクソンモービルなどの石油株が売られ相場を押し下げた。中国での売上比率の高いアップルやインテルなどの半導体関連の下げも目立った。
NY貴金属
金8月限は1244.4ドル(前日比-11.0)。白金10月限は835.0ドル(前日比-11.2)。金とプラチナは続落した。米中貿易摩擦の激化により世界経済へ悪影響を及ぼし需要が細るとの見方から銅やアルミなど工業用非鉄金属が軒並み下落したことから金とプラチナにも売りが波及した。又、ドル高によりドル建てで取引される金とプラチナの割高感を意識した売りも出た。
NY原油
原油8月限は70.38(前日比-3.73)。NY原油は4日ぶりに大幅反落した。米中貿易摩擦がエスカレートすることで世界景気が減速し原油需要が細ることへの警戒や中国が米国産原油へ追加関税を賦課することを懸念した売りが加速した。又、リビアが輸出を再開したことやOPECの月報で加盟国の6月の生産量が増加したことも圧迫要因となった。原油の急落を受けガソリンとヒーティングオイルも急反落した。
シカゴコーン・大豆
コーン12月限は353.25セント(前日比-7.50)。大豆11月限は848.25(前日比-23.25)。大豆とコーンは続落した。大豆は米中貿易摩擦の激化により米国産大豆の輸出の減少が懸念されたことに加え中国が大豆輸入を米国から南米諸国へ移すと中国メディアが報じたことが嫌気された。コーンは米中貿易摩擦に対する懸念でシカゴ穀物相場全般が下落した流れを受けてコーンにも売りが波及した。又、12日の需給報告を前に生産量の上方修正観測を見込んだ売りもあった。
今日のニュース
主な経済指標結果
21:30米6月卸売物価指数(PPI)(前月比)+0.3%(予想+0.2% 前回+0.5%)
21:30米6月卸売物価指数(PPIコア指数)(前月比)+0.3%(予想+0.2% 前回+0.3%)

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