朝刊:2018/07/27

貿易摩擦問題でいよいよ日本も米の要求警戒

NY為替
26日のニューヨーク外国為替市場で円相場は7営業日ぶりに反落し、前日比25銭円安・ドル高の1ドル=111円15~25銭で取引を終えた。欧州中央銀行(ECB)が26日の理事会で少なくとも来年夏まで超低金利政策を続ける方針を維持したのを受けユーロに対しドルが上昇し、円に対してもドル買いが波及した。また、朝方発表になった6月の米耐久財受注が、結果こそ予想を下回る内容ではあったものの、GDPの算出に使用される資本財(出荷)のデータが予想を大きく上回り、明日のGDP速報値への期待感が高まっていることもドルをサポートしたようだ。前日のトランプ米大統領と欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長の会談を受け、米欧が貿易摩擦の拡大を回避するとの期待が広がった。投資家心理が改善し、金利が低く運用資金の調達通貨とされる円の重荷になった面もあった。円の安値は111円25銭だった。
NYダウ
本日のNY株式市場でダウ平均は続伸したものの、ナスダックは下落している。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が112.97ドル高の2万5527.07ドル、ナスダック総合指数が80.06安の7852.18、S&P500が8.63安の2837.44。フェイスブックの4~6月期決算は最高益だったものの、売上高が市場予想ほど伸びなかった。幹部は決算発表後の説明会で今後の増収率鈍化や収益率の悪化見通しを示した。欧州連合(EU)での個人情報に関する規制強化による利用者減や、新サービスの開発などによる支出増が19年12月期通期にかけて利益率を圧迫するという。市場では課題対応にかかる時間が想定以上に長いとして、「失望というよりぎょっとした」(JPモルガン)などと驚きをもって受け止めた。26日夕方に大幅な増益決算を発表したアマゾン株は時間外取引で買いが優勢となり、一時は上場来高値を超えた。投資家はフェイスブック株の歴史的急落を「個別要因」と片付けたようにみえる。
NY貴金属
ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が6.1~2.9ドル安、中心限月の8月限が6.1ドル安、銀が9.9~9.4セント安、中心限月の9月限が9.4セント安。金8月限は反落。時間外取引では米欧首脳会談で貿易戦争回避で合意したが、ユーロ高が一服したことを受けて戻りを売られた。日中取引では、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が来年夏までの金利据え置き見通しを示したことや、好調な米耐久財受注を受けてドル高に振れたことが圧迫要因となった。NY金8月限は、安寄りしたのち、ユーロ高一服を受けて戻りを売られた。米欧首脳会談で貿易戦争回避で合意したが、ユーロ買いが一巡した。
NY原油
ニューヨーク原油は続伸。終値の前営業日比は、期近2限月が0.31~0.42ドル高。その他の限月は0.22~0.44ドル高。ブレント原油は続伸。期近2本の終値の前営業日比は、0.61~0.71ドル高。トランプ米大統領と欧州連合(EU)のユンケル欧州委員長が貿易障壁の撤廃に向けて協議を進めることで合意し、米国と欧州の通商面の緊迫感が後退したことや、石油タンカーに攻撃を受けたサウジアラビアがバブ・エル・マンデブ海峡の経由した輸出を一時停止すると発表したことが手がかりとなった。改質ガソリンとヒーティングオイルは続伸。ドライブシーズンにあることから燃料需要が上向いている。改質ガソリンの当限は約2週間ぶりの高値を塗り替えた。
シカゴコーン・大豆
コーンは総じて続伸。終値の前営業日比は変わらず~2.50セント高。中心限月の2月限は2.50セント高の375.75セント。大豆は期近の主要限月は小幅続伸。終値の前営業日比は4.25セント安~0.50セント高。中心限月の11月限は0.25セント高の876.00セント。トランプ大統領がEUが米国産大豆に対する非関税障壁を削減することで合意した、と伝えたことを受けてEUによる米国産大豆輸入量の拡大期待が強まり時間外取引では急伸したが、シカゴ日中取引が開始するとEUの大豆輸入量拡大で中国への輸出減少分が相殺できるのは一部との見方が強まったことや、材料織り込み感から値位置を切り下げ、小幅な上げにとどまった。
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