朝刊:2018/08/06

出遅れの目立つIBMや好業績株が買われNYダウは3日ぶりに反発

NY為替
3日のNY為替市場ではドル円相場は前日比40銭程度円高ドル安水準の1ドル=111円20銭台半ばで取引を終えた。ドル円は3日続落した。注目された7月米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に下回ったものの失業率が3.9%へ低下したことから米雇用情勢は引き続き堅調との見方から為替市場の反応は限定的だった。しかしながらこの日クロド―米国家経済会議(NEC)委員長がブルームバーグテレビのインタビューに答え「中国はトランプ大統領を過小評価しないほうがいい」と発言したことや中国が600億ドルの米国製品に報復関税を賦課すると発表したことなどから米中間の貿易戦争激化への警戒でリスク回避の円買いドル売りの流れが強まりドル円は一時111円10銭前後まで軟化した。一方で米株高を受けドルの下値は堅く円買いが一巡した後にドル円は111円20銭台へやや値を戻しもみ合いで推移した。
NYダウ
3日の米株式市場ではNYダウが前日比136ドル42セント高の25462ドル58セントと3日ぶりに反発した。ハイテク銘柄中心のナスダック指数はアップルなど主力ハイテク株の堅調から4日続伸し、7812.02(+9.33)。この日は出遅れの目立つIBMが買われNYダウを32ドルほど押し上げたことに加え好業績を発表したハインツが大幅高となり他の消費関連株にも買いが波及し相場上昇を牽引した。又、注目された米7月雇用統計では非農業部門雇用者数が予想を大幅に下回った一方で失業率は低下したことからFRBは漸進的な利上げ継続を維持するとの見方が広がり株式市場では安心感に繋がった。
NY貴金属
金12月限は1223.2ドル(前日比+3.1)。白金10月限は836.9ドル(前日比+8.7)。金は3日ぶりに反発した。金の国際調査機関ワールド・ゴールド・カウンシルが前日に今年前半の金の需要が2009年以来の低水準と発表したことを嫌気し朝方は売り先行となったが外国為替市場で中国銀行が人民元の基準相場の水準を引き上げ人民元高ドル安となったことや予想を下回った米雇用統計を好感した買いが入った。一方で米中貿易戦争激化への懸念は重石となった。プラチナは続伸した。金の反発やドル安に支援された。
NY原油
原油9月限は68.49ドル(前日比-0.47)NY原油は反落した。ロシアが7月に増産したことが明らかになったことやサウジアラビア国営石油会社サウジアラムコのアジア向け原油販売価格の引き下げなどを受け供給不安が和らいだことから売りが優勢となった。又、中国の国営石油会社シノペックが米国産石油の輸入を停止したと伝わったことも相場を圧迫した。ヒーティングオイルとガソリンは原油安を受け反落した。
シカゴコーン・大豆
コーン12月限は384.25セント(前日比+3.00)。大豆11月限は902.25セント(前日比+4.75)。大豆は反発し、コーンは続伸した。大豆は中国が米国からの600億ドル相当の輸入製品に対し報復関税を賦課することを発表し米中貿易戦争激化が懸念され朝方は売り先行となったが取引終盤にかけてドル安に支援され週末を控えた買い戻しが優勢となり反発に転じた。コーンは続伸した。民間の有力調査会社のイールド予想が一部市場予想より下回ったことを好感した買いが入った。ドル安にも支援された。
今日のニュース
主な経済指標結果
21:30米7月平均時給(前月比)+0.3%(予想+0.3% 前回+0.1%)
21:30米7月非農業部門雇用者数15.7万人(予想19.0万人 前回24.8万人)
21:30米7月失業率3.9%(予想3.9% 前回4.0%)
22:45米7月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)56.0(予想56.2 前回56.2)
23:00米ISM非製造業景況指数(総合)55.7(予想58.6 前回59.1)

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