朝刊:2018/08/16

トルコ情勢の深刻化や中国景気の減速懸念でリスク回避姿勢強まりNYダウは反落

NY為替
15日のNY為替市場ではドル円相場は前日比40銭程度円高ドル安水準の1ドル=110円70銭台前半で取引を終えた。トルコのエルドラン大統領が米国からの輸入製品に対し追加関税を賦課することを表明したことやトルコで拘束された米国人牧師の解放に関する米国とトルコの協議が物別れに終わったことなどからトルコ情勢の深刻化が懸念されリスク回避の円買いが加速しドル円は一時110円40銭台前半に軟化した。その後大幅に下落していた米株式の下げ幅が縮小したことや米債利回りの低下縮小を受けドルが買い戻されドル円は110円70銭台まで値を戻した。一方でカタールがトルコに対して150億ドルの直接投資を約束したと伝わり主要通貨に対しトルコリラを買い戻す動きは継続した。
NYダウ
15日の米株式市場ではNYダウが前日比137ドル51セント安の25162ドル41セントと反落した。ハイテク銘柄中心のナスダック指数も反落し、7774.12(-96.78)。トルコ情勢の深刻化や中国の景気減速懸念などでアジア・欧州株が軒並み下げたことを受け米株式市場でも投資家のリスク回避姿勢が強まり幅広い銘柄に売りが膨らんだ。原油など商品相場の下落を受けシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー株やディポンなど素材株が下落したほか中国景気の減速懸念でボーイングやキャタピラーなど中国関連にも売りが広がりNYダウは330㌦超下落し、一時25000ドルの大台を割り込んだ。ただ、売り一巡後は下値に買いが入り取引終盤にかけ急速に下げ幅を縮小した。
NY貴金属
金12月限は1185.0ドル(前日比-15.7)。白金10月限は771.9ドル(前日比-29.8)。金は大幅に反落した。ドルインデックスが17年6月以来の高水準となりトルコリラなど新興国通貨に対するドル高基調が継続するとの見方からドル建ての金の割高感を意識した売りが加速した。又、トルコ情勢や米中貿易摩擦に対する懸念からリスク回避の為に金を売る動きが強まった。プラチナは急反落した。米株安や貿易摩擦への懸念でリスク回避の売りが膨らんだ。ドル高も圧迫要因となった。
NY原油
原油9月限は65.01ドル(前日比-2.03)。NY原油は急落した。EIAが発表した週間石油在庫統計で原油在庫が市場予想に反し大幅に増加したことで在庫の減少を見込んだ向きからの失望売りが加速した。トルコ情勢の深刻化で世界景気の減速が懸念され原油需要へ悪影響を及ぼすことを警戒した売りも出た。原油安を受けガソリンは反落し、ヒーティングオイルは続落した。
シカゴコーン・大豆
コーン12月限は376.00セント(前日比-0.50)。大豆11月限は869.00セント(前日比-10.75)。大豆とコーンは反落した。大豆はコーンベルトでの気温低下と降雨観測から豊作見通しが強まったことを嫌気した売りが優勢となった。又、米中貿易摩擦の不透明感やブラジルの増産観測も売り材料視された。コーンは金や原油など他の商品相場の下落が圧迫要因となった一方でUSDAが発表した大口成約が下支えした。
今日のニュース
主な経済指標結果
21:30米7月小売売上高(前月比)+0.5%(予想+0.1% 前回+0.2%)
21:30米8月NY連銀製造業景気指数25.6(予想20.0 前回22.6)
22:15米7月鉱工業生産(前月比)+0.1%(予想+0.3% 前回+1.0%)
23:00米8月NAHB住宅市場指数67(予想67 前回68)

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