朝刊:2018/09/11

ナスダック5日ぶりに反発も市場に貿易摩擦問題が漂う

NY為替
NY為替市場は欧州通貨の買いが優勢となっており、ドルは軟調な展開。バルニエ首席交渉官の発言でポンドが急上昇しており、ユーロも連れ高となっている。バルニエ氏は「8週間以内にEU離脱交渉が合意するのは現実的」と述べていた。先週はトランプ大統領が、追加で中国からの輸入品2670億ドルに制裁関税を検討していることが明らかとなっており、米中貿易問題への懸念は根強い。一方でEUとは解決の糸口が見出せそうな雰囲気も出ている。ドル円は111円台前半での推移。ロンドン時間から底堅く推移し、111.20円台まで一時上昇する場面が見られた。ユーロや英ポンドが対ドルで上昇し、対円でもドル相場の重荷となった面もあった。この日の円は安値は111円25銭、高値は111円03銭だった。円は対ユーロで3営業日ぶりに反落し、前週末比60銭円安・ユーロ高の1ユーロ=128円80~90銭で取引を終えた。ユーロは対ドルで3営業日ぶりに反発し、前日比0.0040ドル高い1ユーロ=1.1590~1.1600ドルで終えた。英の欧州連合(EU)離脱交渉を巡る先行き不安が後退したことや、イタリア財政悪化への警戒感が和らいでいることがユーロ買いを誘った。この日のユーロの高値は1.1617ドル、安値は1.1569ドルだった。
NYダウ
きょうのNY株式市場でダウ平均は続落。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が59.47ドル安の2万5857.07ドル、ナスダック総合指数が21.62高の7924.16、S&P500が5.45高の2877.13。貿易問題への懸念は依然として根強いものの、今週は共和党から新たな減税案が発表されるとの期待感が出ている。先週売りが強まったIT・ハイテク株もアップルは下落しているものの、概ね下げが一服。アップルは関税の影響が複数の自社製品に影響が及ぶとの発言が嫌気されているようだ。ダウ平均は寄り付きこそ上げて始まったものの、買い一巡後は伸び悩んでおりマイナス圏で推移が続いた。ただ、きょうは手掛かり材料も少なく全体的には様子見気分が強く下押す動きまでは出ていない。終始市場には貿易摩擦への懸念が根強く、買いの勢いは弱かった。
NY貴金属
ニューヨーク金は小幅続落、銀は反発した。終値の前日比は、金が0.6~0.3ドル安、中心限月の12月限が0.6ドル安、銀が0.8~2.0セント高、中心限月の12月限が1.1セント高。金12月限は小幅続落。時間外取引では、ドル高を受けて軟調となった。日中取引では、英国の欧州連合(EU)離脱交渉に対する期待感からポンド主導でドル安に振れたことを受けて下げ一服となった。プラチナ10月限は反発。時間外取引では、ドル高を受けて軟調となった。日中取引では、英国の欧州連合(EU)離脱交渉に対する期待感からポンド主導でドル安に振れたことを受けて反発した。
NY原油
ニューヨーク原油は小幅まちまち、期近の主要限月は下落。終値の前営業日比は、期近2限月が0.21~0.14ドル安、その他の限月は0.08ドル安~0.24ドル。中心限月の10月限は0.21ドル安の67.54ドル。期近の主要限月は、前週末からの米中の貿易戦争激化懸念に加えて、ハリケーン「フローレンス」が米国南東部に上陸見込みになり、油田の多い米ガルフ(メキシコ湾)ではないことで、原油の供給より需要減退懸念が優勢となり圧迫された。加えて、トランプ米大統領が原油価格の高騰を批判するなか、ペリー米エネルギー長官が今週、サウジアラビア、ロシアのエネルギー相と相次いで会談する予定であることも、今後の供給安定を連想させ、上値抑制要因となった。一方、制裁による今後のイラン産原油の供給減少懸念が根強いことで下げ幅は抑制された。
シカゴコーン・大豆
コーンは概ね小幅続伸。終値の前営業日比は0.25セント安~1.50セント高。中心限月の12月限は0.25セント高の367.25セント。大豆は期近主要限月が続伸。終値の前営業日比は0.75セント安~1.75セント高。中心限月の11月限は1.25セント高の845.25セント。米国産コーンの豊作が確定的との見方が重石となったが、需給報告前のポジション調整の動きに加え、小麦高が手掛かりとなって買われた。ただ取引レンジは3日連続して概ね363~368セントとなっており、様子見ムードの強まりが窺われる足取りにとどまった。中心限月の12月限は366.75セントで時間外取引を開始した後に値を落としたがその後はアジアから欧州の時間帯に向かって次第に地合いを引き締めた。その後、シカゴ日中取引開始時点では米国の豊作見通しを映した売りが入り364. 25セントまで値を落としたが、小麦市場が上値追いとなったことに追随する買いが見られて引けにかけて値位置を切り上げた。
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