朝刊:2018/09/13

米PPIの予想外の低下でドル安進行。商品市況に追い風か?

NY為替
きょうのNY為替市場はドル売りが優勢となっており、ドル円は111円台前半に値を落としている。ただ、ドル円は一時111.45円近辺まで急速に買い戻される場面も見られた。ユーロ円やポンド円も上昇。きっかけはウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の報道で、米国は中国に対して新たな通商交渉を提案していると伝えていた。米中間の経済協議を軌道に戻すことが目的で、ムニューシン米財務長官を中心に働きかけを行っているという。しかし、市場では懐疑的な見方も少なくない。ムニューシン米財務長官はこれまでも、米中貿易問題に関しては柔軟な路線を主張してきた。しかし、直接交渉にあたっているライトハイザーUSTR代表などは強硬で、この話に乗る可能性は低いと見られている。米国が最初の方針から大きく後退するとは考えにくいとの見方もあるようだ。ドル円は買いの流れを維持できずに、再び111円台前半に値を落としている。後半には見切売りも出て111.10円付近まで値を落とす場面も見られた。ただ、明日からのイベントを控えていることもあり全体的には膠着した相場展開に変化はない。円の高値は111円12銭、安値は111円49銭と値幅は狭かった。円は対ユーロで3営業日ぶりに反発した。前日比20銭円高・ユーロ安の1ユーロ=129円30~40銭で取引を終えた。ユーロは対ドルで3日続伸。前日比0.0020ドル高い1ユーロ=1.1620~30ドルで終えた。欧州中央銀行(ECB)の定例理事会を控え、売りに傾いた持ち高を中立方向に戻す目的のユーロ買いが続いた。米中が貿易交渉を再開するとの報道がユーロ買い・ドル売りを促した面もあった。この日の高値は1.1650ドル、安値は1.1579ドルだった。
NYダウ
きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅高の一方、ナスダックは反落。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が27.86ドル高の2万5998.92ドル、ナスダック総合指数が18.24安の7954.23、S&P500が1.03高の2888.92。IT・ハイテク株の下げがきょうも相場を圧迫した。米上院がアップルを含むインターネット企業大手に対して、9月26日の公聴会で消費者デーのプライバシー慣行に関する詳細を求めている。議会はインターネット企業に対する規制導入を検討しているとも言われており市場では警戒感が高まっているようだ。米中貿易協議の再開に向けた動きをメディアが報じ、日本株も米株とともに買われる場面もあった。半導体の下げも引き続き圧迫。米大手証券が半導体業界は、以前ほど状況は厳しくはないものの、2019年にかけて供給と価格の関係が悪化し、投資判断を引き下げざるを得なくなる可能性を指摘していた。ただ、ダウ平均は一時大きく上昇する場面も見られた。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が関係者の話として、米国は中国に対して新たな通商交渉を提案していると伝えた。米中間の経済協議を軌道に戻すことが目的で、ムニューシン米財務長官を中心に働きかけを行っているという。ダウ平均は一時174ドル高まで上昇する場面も見られたものの一部では、新たな通商交渉に懐疑的な見方もあり、直ぐに上げ幅を帳消しにしている。
NY貴金属
ニューヨーク金は続伸、銀は反発した。終値の前日比は、金が8.7~10.6ドル高、中心限月の12月限が8.7ドル高、銀が13.4~14.4セント高、中心限月の12月限が14.0セント高。 金12月限は続伸。時間外取引では、戻りを売られる場面が見られたが、ドル高が一服すると、底堅く推移した。日中取引では米生産者物価指数(PPI)が予想外に低下したことや、米中の通商協議が再開されるとの見方から、ドル安に振れたことを受けて堅調となった。ニューヨーク金12月限は、続伸。時間外取引では1197.6~1203.9ドルのレンジで推移、前日比3.1ドル安の1199.1ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、ドル高などを背景に戻りを売られた。ただドル高が一服すると、底堅く推移した。外国為替市場でドルが主要通貨に対して下落し、ドル建ての金価格を押し上げた。
NY原油
ニューヨーク原油は続伸。終値の前営業日比は、期近2限月が1.12ドル高。その他の限月は0.65~1.17ドル高。11月から始まる米国の対イラン制裁の第2弾を控えて、供給不足が警戒されている。中東だけでなく、ベネズエラやアンゴラなど生産が不安定な産油国が多く、イランの供給量が大幅に減少すると、安定的な供給量の確保が難しいとみられている。米南東部に向かっているハリケーン「フローレンス」による一時的な石油需要の増加見通しや、米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が減少したことも相場を押し上げた。石油輸出国機構(OPEC)が12日発表した月報では、イランの8月の原油生産量が前の月から減った。米政府が各国にイラン産原油の輸入停止を呼びかけており、今後同国の原油供給が細るとの観測が強まった。
シカゴコーン・大豆
コーンは期近の中心限月が大幅続落。終値の前営業日比は14.25~1.75セント安。中心限月の12月限は14.25セント安の352.50セント。 大豆は総じて反発。終値の前営業日比は7.75~13.00セント高。中心限月の11月限は8.25セント高の840.00セント。米農務省(USDA)需給報告で18/19年度の米国のコーンの単収が事前予測を上回るだけでなく、過去最高となる181.3Buと発表されたことが売りを加速化させて大きく下落した。目先の下値支持線となっていた355.00セントを割り込み、7月12日以来の水準まで値を落とした後に買い戻されたが、安値の水準から切り上げることはないまま取引を終えた。 366.25セントで時間外取引を開始した11月限はUSDA需給報告待ちのなか様子見ムードが強まり、アジアの時間帯からシカゴ日中取引中盤にかけて次第安となりながらも364.25~366.25の狭いレンジ内での往来にとどまった。しかしながら、USDA需給報告が発表されると18/19年度の米国のコーンイールドが過去最高となる181.3Buに引き上げられ、これに伴い生産量予測も前月時点の145億8600万Buから148億2700万Buに引き上げられたことが弱気のサプライズとなって売り込まれ、353セント台まで一気に値を落とした
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