朝刊:2018/09/14

貿易協議再開期待から米株式上昇。実物資産のゴールド売られる

NY為替
きょうのNY為替市場はドル売り優勢となったものの、ドル円は買いが強まった。朝方発表の米消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことや、ドラギECB総裁の理事会後の会見を受けてドル売りが強まり、ドル円も一時的に売りに押されていた。しかし、米株式市場が上昇し円安の動きがドル円を押し上げている。終盤には112円ちょうどを付けた。きょうはトルコ中銀が予想以上の大幅な利上げを発表し、トルコリラが急上昇していることや、米中貿易問題への期待感も高まっており、リスク選好の動きがドル円を押し上げている。ショート勢も一旦ショートカバーを迫られたようだ。ユーロの上昇が目立っており、ユーロドルは一時1.17ドルちょうど付近、ユーロ円も130.80円近辺まで上昇した。ECB理事会後のドラギ総裁の会見がユーロ買いの材料だが、総裁はユーロ圏の景気拡大は依然として、世界的なリスクに対応できる十分な強さがあるとの認識を示した。ドラギ総裁の会見に影響を受け、円は対ユーロで大幅に反落し、前日比1円50銭円安・ユーロ高の1ユーロ=130円80~90銭で終えた。一時130円94銭と8月1日以来の円安水準に下げた。ユーロは対ドルで大幅に4日続伸した。前日比0.0065ドル高い1ユーロ=1.1685~95ドルで終えた。米物価指標の発表やドラギECB総裁の発言を受けてユーロが対ドルで急速に買われた。トルコリラなど新興国通貨が対ドルで急伸し、ユーロに対してもドルが下げやすかった面もあった。ユーロの高値は1.1701ドル、安値は1.1615ドルだった。
NYダウ
きょうのNY株式市場はダウ平均、ナスダックとも上昇。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が147.07ドル高の2万6145.99ドル、ナスダック総合指数が59.48高の8013.71、S&P500が15.26高の2904.18。きのうは米国が中国に対して新たな貿易協議を提案との報道が流れていた。中国側もその提案にはオープンとも伝えられえており、米中貿易問題への懸念が一服している。この日発表になった米消費者物価指数(CPI)が予想を下回っており、FRBの利上げ懸念が一服していることも株式市場をサポート。前日に新型「iPhone」を発表したアップルはアナリストらの高評価が相次ぎ、株価は上昇した。1銘柄でダウ平均を36ドルあまり押し上げた。ナスダックも上昇し8000ポイント台を回復。後半になってAMDに利益確定売りが強まっているものの、そのほかの主力IT・ハイテク株は概ね堅調に推移している。マイクロンやNXPなど半導体関連もきょうは買い戻しが強まった。AMDは過熱感からの売りと思われる。RSIは85付近まで上昇していた。
NY貴金属
ニューヨーク金12月限は、反落。時間外取引では1208.6~1212.9ドルのレンジで推移、前日比0.2ドル高の1211.1ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、ユーロ高一服に上値を抑えられた。ニューヨーク金、銀は反落した。終値の前日比は、金が2.9~2.7ドル安、中心限月の12月限が2.7ドル安、銀が5.4~4.1セント安、中心限月の12月限が4.8セント安。金12月限は反落。時間外取引では、ユーロ高一服を受けて戻りを売られて軟調となった。日中取引では、予想以下の米消費者物価指数(CPI)を受けて地合いを引き締め、8月28日以来の高値1218.0ドルを付けたが、原油安などを背景に利食い売りが出てマイナスサイドに転じた。
NY原油
ニューヨーク原油は反落。終値の前営業日比は、期近2限月が1.78~1.75ドル安。その他の限月は1.69~0.60ドル安。前日までの上昇で反動安となった。国際エネルギー機関(IEA)が月報で、新興国通貨や米中貿易戦争の先行きに警戒感を示したことに目新しさはなかったが、利益確定の売りのきっかけとなった。トルコ中銀の大幅利上げによって、トルコ・リラは急伸しているものの、トルコの経済的基礎は脆弱であり、利上げは通貨安の防衛に不十分とみられている。米国が利上げを続ける見通しであることも新興国通貨を押し下げる背景。IEAが8月の供給量が過去最高水準の日量1億バレルの大台に達したと伝えたことも相場の重しとなった。先日発生した米ノースカロライナ州沿岸に接近しているハリケーン「フローレンス」の勢力が5段階で下から2番目の「カテゴリー2」に弱まった。引き続き沿岸地域では大規模な洪水を引き起こす可能性はあるが、パイプラインの操業停止で石油輸送に大幅な支障が出るとの見方は後退した。
シカゴコーン・大豆
コーンは続落。終値の前営業日比は5.25セント安~変わらず。中心限月の12月限は2.00セント安の350.50セント。大豆は軒並み反落。終値の前営業日比は6.75~4.00セント安。中心限月の11月限は6.75セント安の833.25セント。前日に続き、米農務省(USDA)需給報告で18/19年度の米国のコーンの単収が過去最高となる181.3Buと発表されたことを受けた豊作観測が手掛かりとなって売られた。小麦安やこの日発表された週間純輸出成約高の弱気な内容も売りを誘発したことから12月限は前日の安値を割り込み、348.75セントまで下落し、一代の安値を更新。引けにかけて買い戻されたことで辛うじて350セント台を回復して終えた。 354.50セントで時間外取引を開始した12月限は前日に発表されたUSDA需給報告でこれまでの予想を上回る豊作見通しが示されたことが重石となるなか、欧州の時間帯中盤にかけてじりじりと値位置を落とした
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