朝刊:2018/09/19

ロシアがイスラエルの誤射を非難!今後原油相場の押上か?

NY為替
きょうのNY為替市場、ドル円はNY時間に入って上げ幅を広げる動きとなり、一時112.40円付近まで上昇した。中国が600億ドル規模の米国からの輸入品への報復関税を24日に発動すると伝わりドル円も戻り売りに押されたものの112円台をしっかりと維持し反転している。トランプ大統領が2000億ドル規模の中国からの輸入品に対する制裁関税を発表し24日から発動する。米中貿易問題は激化しているものの、市場は意外なほど冷静で株式市場や米国債利回りは上昇している。この問題は長期戦になることが予想されることから、市場も少し実体経済への影響を見極めたい雰囲気も出ているのかもしれない。米10年物国債利回りが一時3.05%と約4カ月ぶりの高さとなり、日米金利差の拡大を見込む円売り・ドル買いを促した。米株高で投資家心理が改善し、低金利で運用資金の調達通貨とされる円の重荷になった面もあった。円は対ユーロで続落した。前日比45銭円安・ユーロ高の1ユーロ=131円05~15銭で取引を終えた。ユーロは対ドルで反落した。前日比0.0015ドル安い1ユーロ=1.1665~75ドルで終えた。朝方に一時は1.1725ドルと8月下旬以来のユーロ高水準を付けた後、利益確定を目的としたユーロ売りが膨らんだ。米長期金利の上昇を受け米欧金利差の拡大を見込むユーロ売り・ドル買いが膨らんだ。この日の安値は1.1652ドルだった。
NYダウ
きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が184.84ドル高の2万6246.96ドル、ナスダック総合指数が60.31高の7956.11、S&P500が15.51高の2904.31。トランプ大統領が2000億ドル規模の中国からの輸入品に対する制裁関税を発表し24日から発動される。中国も600億ドル規模の報復関税で対抗しており、米中貿易問題はエスカレートしている。しかし、株式市場は意外に冷静な受け止めで、一部には影響は限定的との見方も出ている。この問題は長期戦の様相も呈しており、一旦様子見姿勢になっているのかもしれない。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発し、前日比60.315ポイント(0.8%)高の7956.107で終えた。前日に下げを主導したアマゾン・ドット・コムとネットフリックスが大幅に反発。マイクロン・テクノロジーなど半導体関連株にも買いが目立ち、指数上昇を支えた。
NY貴金属
ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が2.9~2.7ドル安、中心限月の12月限が2.9ドル安、銀が4.1~3.8セント安、中心限月の12月限が3.8セント安。 金12月限は反落。時間外取引では、米国の対中追加関税発表を受けてドル高に振れたことが圧迫要因になったが、織り込み済との見方からアジア株が上昇したことが下支えとなった。日中取引では、中国の報復関税発表を受けてユーロ高が一服すると、戻りを売られて軟調となった。ニューヨーク金12月限は、反落。時間外取引では1200.3~1207.8ドルのレンジで推移、前日比1.2ドル高の1207.0ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、米国の対中追加関税発表を受けてドル高に振れたことから戻りを売られた。ただ織り込み済との見方からアジア株が上昇すると、ドル高が一服し、下支え要因となった。一方、中国が報復関税を表明すると、戻りを売られたが、ユーロの押し目が買われたことから、地合いを引き締めた。18日に世界の株式相場が上昇し、投資家心理が改善したことが安全資産とされる金の売りを誘った。外国為替市場でドルが主要通貨に対して持ち直したことも、ドルの代替投資先とされる金の売りにつながった。金の主要消費国であるインドでは、政府が経常赤字を抑えるため金の輸入関税引き上げを検討していると伝わった。価格上昇でインド国内の金需要が冷え込むとの見方も金先物の重荷になったもようだ。
NY原油
ニューヨーク原油の期近は反発。終値の前営業日比は、期近2限月が0.91~ 0.94ドル高。その他の限月は0.09ドル安~0.86ドル高。ブレント原油は80ドル以上が好ましいとサウジアラビアの当局者が発言したことを好感した。サウジアラビアは価格を押し上げる意図はないものの、経済制裁の一環として米国がイラン産の原油を市場から締め出そうとし、産油国がイランの減産を穴埋めしようとしているなかで、価格上昇は避けられないとの見方を示した。時間外取引で11月限は米中貿易戦争の拡大を嫌気して軟調だったが、サウジアラビアの発言が伝わるとプラス転換した。通常取引開始後は70.17ドルまで一段高となったが、70ドルの節目を上回る水準は重く、高値から押し戻されて引けた。中東の地政学リスクの高まりは買い材料に働いた。シリア北西部でロシア機が誤射された問題で、ロシアはこれまで良好な関係を維持してきたイスラエルを非難。両国の関係悪化が中東の不安定化につながると懸念された。
シカゴコーン・大豆
コーンは総じて続落。終値の前営業日比は4.75~0.75セント安。中心限月の12月限は4.75セント安の343.25セント。豆は軒並み続落。終値の前営業日比は9.50~5.75セント安。中心限月の11月限は9.50セント安の814.00セント。前日に日中取引終了後に発表された週間作物進度報告で収穫の進展が明らかになったことでハーベストプレッシャー(収獲期の売り圧力)が強まったことが売りを呼んだ。大豆の下値追いも売りを後押しする要因となって12月限は前日に続いて一代の安値を更新。その後に戻り場面が見られながらも344セント台に達した後に売り直されて引けを迎えるなど、地合いの弱さを窺わせる足取りとなった。
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