朝刊:2018/09/27

FOMCは事前の予想結果で終了。円買い、ドル売りによる利益確定の流れを呼ぶ。

NY為替
きょうのNY為替市場、午後になってFOMCの結果が発表され、パウエルFRB議長の会見も行われた。ドル円は一時113円台に上昇し年初来高値に顔合わせしたものの、維持できずに112円台に値を落としている。米国債利回りが下げ幅を拡大し米株も下げに転じたことから、ドル円も利益確定売りが強まった。ストップを巻き込んで112.65円付近に下落している。FOMCでは、年内あと1回、来年3回の利上げを見込み、成長見通しも引き上げ、声明からは緩和的の文言も削除された。労働市場や景気の力強さもこれまで通りに強調している。ただ、インフレに関しては2%前後を見込んでおり、さほどインフレ上昇は見込まれていない。パウエル議長もインフレに関しては驚くような上昇はないと言及した。漸進的な利上げスタンスに引き続きコミットしており、中立的なスタンスを維持している。一方、円は対ユーロで3営業日ぶりに反発した。前日比55銭円高・ユーロ安の1ユーロ=132円30~40銭で取引を終えた。ユーロは対ドルで3営業日ぶりに反落し、前日比0.0025ドル安い1ユーロ=1.1735~45ドルで終えた。ドイツのメルケル首相の求心力が低下したとの観測が重荷になった。FOMC声明で段階的な利上げを進める姿勢を示したことなどもユーロ売りを誘った。ユーロの安値は1.1726ドルだった。FOMCの結果発表直後にユーロは一時1.1798ドルまで上昇した。米長期金利の低下を受けて米欧金利差の縮小を見込んだユーロ買いが膨らんだ。
NYダウ
きょうのNY株式市場は終盤に売りが強まりダウ平均は下げに転じている。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が106.93ドル安の2万6385.28ドル、ナスダック総合指数が17.10安の7990.37、S&P500が9.59安の2905.97。午後になってFOMCの結果が発表され、年内あと1回と来年の3回の利上げがFOMCメンバーの金利予想の中央値となっていた。成長や雇用の力強さへの見方にも変更はなかったが、インフレ見通しがこの先も2%前後で落ち着くことを見込んでいる。パウエル議長もインフレに関しては驚くような上昇はないと言及した。序盤のダウ平均はプラス圏す推移し、じり高の展開も見られていた。FOMCの結果発表の直後には米金利低下が好感され、株買いが勢いを増した。ダウ平均は一時113ドルまで上げ幅を広げた。しかし、ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反落し、同17.105ポイント(0.2%)安の7990.366で終えた。フェイスブックなど主力株の一角は上げたが、アップルなどが売られ指数を押し下げた。終盤にかけて次第に伸び悩む動きを見せ下げに転じた。米国債利回りの下げで銀行株が下落しており、原油相場の下げでエネルギー株も軟調。
NY貴金属
ニューヨーク金、銀は反落。終値の前日比は、金が6.4~5.3ドル安、中心限月の12月限が6.0ドル安、銀が9.3~8.9セント安、中心限月の12月限が9.2セント安。金12月限は反落。時間外取引では、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてドル高に振れたことを受けて軟調となった。日中取引では、米FOMC後に買い戻される場面も見られたが、ドル高を受けて戻りは売られた。ニューヨーク金12月限は、反落。時間外取引では1200.6~1206.9ドルのレンジで推移、前日比3.4ドル安の1201.7ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、欧州時間のユーロ安などを受けて軟調となった。ドルがユーロや円などに対して買われた場面で、ドルの代替投資先とされる金先物の売りを誘った。
NY原油
ニューヨーク原油は反落。終値の前営業日比は、期近2限月が0.71~0.69ドル安。その他の限月は0.66~0.21ドル安。エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、原油在庫が市場予想に反して増加したことが利益確定の売りを誘った。原油在庫は減少基調にあるものの、製油所稼働率の低下に伴う原油消費量の減少や、米原油生産量の増加が積み増しにつながった。米原油生産量は過去最高水準を更新。ドライブシーズンが終了したことが製油所稼働率低下の背景。一方で、米原油輸出量は日量264万バレルと堅調に推移している。米国の制裁によってイランの輸出が一段と減少する見通しであることは支援要因。いわゆるイランの供給減を懸念する買いが相場を下支えする場面があった。26日に国連安全保障理事会で、トランプ米大統領がイランへの経済制裁の再開を正当化し、同国への強硬姿勢を改めて示した。石油取引を含んだイラン制裁の第2段が11月に始まることから、各国はイランとの取引を縮小している。米国は制裁の一環として、イランの原油輸出をゼロに近づけようとしている。イランだけでなく、ベネズエラなどの減産も含めて、サウジアラビアやロシアなど、他の産油国が穴埋めできるか不透明。
シカゴコーン・大豆
コーンは期先以外が小幅反落。終値の前営業日比は期先2限月以外が1.00セント安~0.25セント安。中心限月の12月限は0.75セント安の363.00セント。大豆は総じて続伸。終値の前営業日比は1.25~4.25セント高。中心限月の11月限は4.25セント高の850.00セント。米コーンベルトでの降雨予測や好調な輸出を受けて上昇し、前日高値を上抜く場面も見られたが、大豊作が見込まれていることに加え、産地での収穫進行が重石となって値を落とした。ただコーン輸出が好調なため、価格が下落したところでは輸入国側から引き合いが入るとの見方から、360セント割れには抵抗を見せている。
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