朝刊:2018/10/01

中国も米国の圧力に屈しイラン産原油の輸入を減らすと伝わる。更なる上値を追いかける展開か?

NY為替
先週末までのNY為替市場、ドル円は上値追いの動きを続けた。ロンドン時間にはイタリア財政への懸念から、欧州株や米株先物が大きく下落し、円高圧力がドル円を圧迫した。一時113.35円付近まで下落したものの、その後に取引を開始した米株式市場が寄り付きこそ売りが先行したものの、次第に買い戻しが膨らんだことからドル円も買い戻される展開。ドル円は前日にようやく年初来高値を更新し上値期待を高めている。きょうも、そのモメンタムは堅持されており上値追いの流れを持続しているようだ。目先は昨年12月高値の113.75円付近が上値レジスタンスとして意識される。ユーロは対ドルで3日続落した。前日比0.0035ドル安い1ユーロ=1.1600~10ドルで終えた。イタリア財政の先行き不安やユーロ圏の物価伸び悩みからユーロ売り・ドル買いが先行した。その後は期末のユーロ買い・ドル売り需要が増え、下げ幅をやや縮めた。
NYダウ
週末のNY株式市場は底堅さを見せた。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が18.38ドル高の2万6458.31ドル、ナスダック総合指数が4.38高の8046.35、S&P500が0.02安の2913.98。イタリアの財政赤字への懸念がリスクを高め、寄り付きは売りが先行して始まった。イタリア政府はきのう、来年の予算案に基づく財政赤字をGDP比2.4%の水準を目指すことで合意した。EU規則である3%以内には収まってはいるものの、市場は不安感を高めている。きょうのイタリア債は売りが強まり利回りは急上昇。この状況を受けてイタリアの株式市場では銀行株が急落し、その余波で米株式市場でも銀行株が下げを先導した。しかし、売りが一巡すると買い戻しが入り、ダウ平均はプラス圏に浮上した。今週のFOMCを通過して市場は、米景気の先行き期待を再度意識しており株式市場は上値追いの動きが続いているようだ。米長期金利の上昇一服を手掛かりに、安定的な配当が見込めて金利低下局面で投資妙味が増すとされる公益事業株や不動産株の上昇も目立った。
NY貴金属
ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が8.4~9.0ドル高、中心限月の12月限が8.8ドル高、銀が41.6~42.8セント高、中心限月の12月限が42.2セント高。金12月限は反発。週末・月末・四半期末のなか、前日に下げた反動で買い戻しが優勢となった。ただ、上値は限定的だった。ドルインデックスが続伸したことが金の上値を抑えた。貴金属は概ね原油先物相場の上昇につれて買いが入った。未明の時間外取引で一時は1184.3ドルと中心限月として約1カ月半ぶりの安値をつけたため、短期的な戻りを見込む買いが入りやすかった。
NY原油
ニューヨーク原油は続伸。終値の前営業日比は、期近2限月が1.10~1.13ドル高。その他の限月は0.30~1.07ドル高。米国の制裁によってイランの輸出量が減少することから、供給不足が警戒されている。イランのほかベネズエラの減産をサウジアラビアやロシアが増産して穴埋めし、調している石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非OPEC加盟国は需給バランスを維持しようとしているが、生産余力は潤沢ではない。中国石油化工(シノペック)の9月のイランからの原油輸入量が半減したと主要メディアが報じた。米国は各国に、11月以降イランからの原油輸入を停止または大幅に減らすよう求めている。中国は米国の圧力に屈したとみられ、先行きも輸入を減らす可能性が意識された。
シカゴコーン・大豆
コーンは総じて大幅反落。終値の前営業日比は8.50~0.25セント安。中心限月の期近12月限は8.50セント安の356.25セント。大豆は大幅反落。終値の前営業日比は9.50~3.50セント安。中心限月の期近11月限は9.50セント安の845.50セント。序盤は底意の強い足取りを演じていたものの、米農務省(USDA)発表の四半期在庫が事前予想を上回ったことが弱材料となって大きく下落した。360セントを割り込んでも下げ止まらず下値を探る足取りを展開し、今月21日以降の上げ幅を一気に相殺して終えた。
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