朝刊:2018/10/05

原油もポジション調整。今晩雇用統計を前にして様子見か?

NY為替
きょうのNY為替市場はドル安・円高の動きが優勢となりドル円は利益確定売りが強まった。前日は114.50円近辺まで上昇し年初来高値を更新していたが、きょうは一時113.60円近辺まで戻り売りを強めていた。特段の経済指標や政治リスクなどの悪材料は見当たらない。前日に年初来の最高水準に一気に急上昇した米国債利回りの動きが材料視されている模様。利回りの急上昇を受けて株式市場がIT・ハイテク株中心に調整の動きを強めておりドル円もその煽りを受けた模様。長期金利上昇による米経済への悪影響が心配され、逆にドル売りを誘発したようだ。ドル円はこのところの急上昇で過熱感も強まっていただけに調整が出やすい局面ではあった。明日は米雇用統計も控えていることからポジション調整が強まったものと思われる。円は対ユーロで反発し、前日比20銭円高・ユーロ安の1ユーロ=131円15~25銭で取引を終えた。ユーロは対ドルで7営業日ぶりに反発し、前日比0.0040ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1510~20ドルで終えた。ユーロ安・ドル高が急速に進んだため、米雇用統計を前にして目先の利益確定や持ち高調整目的のユーロ買い・ドル売りが入りやすかった。
NYダウ
きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅反落。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が200.91ドル安の2万6627.48ドル、ナスダック総合指数が145.57安の7879.51、S&P500が23.90安の2901.61。政治リスクなど特に具体的な悪材料は出ていないもののIT・ハイテク株中心に利益確定売りが強まった。きっかけは前日からの米国債利回りの急上昇のようだ。米10年債利回りは一時3.23%まで急上昇しており、株式市場は長期金利の急上昇を懸念し出している模様。また来週以降、米企業決算の発表が始まるが、割高に見積もっているのではとの懸念も出ているようだ。一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数の方も反落し、前日比145.575ポイント(1.8%)安の7879.510と、8月23日以来ほぼ1カ月半ぶりの安値で終えた。アルファベット(グーグル)やフェイスブック、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックスなど主力株が軒並み売られた。
NY貴金属
ニューヨーク金、銀は小幅続落。終値の前日比は、金が1.3ドル安~0.9ドル高、中心限月の12月限が1.3ドル安、銀が8.0~7.4セント安、中心限月の12月限が8.0セント安。金12月限は小幅続落。時間外取引では、米国債の利回り上昇などドル高を受けて軟調となったが、欧州時間に入ると、ユーロ安が一服し、下げ一服となった。日中取引では、株安などを受けて堅調となったが、ドル高が再開すると、戻りを売られて下落した。ニューヨーク金12月限は、小幅続落。時間外取引では1199.6~1206.6ドルのレンジで推移、前日比3.0ドル高の1205.9ドルとなった。12月限は、安寄りしたのち、米国債の利回り上昇によるドル高などを受けて軟調となった。ただ欧州時間に入ると、ユーロ高を受けて地合いを引き締めた。立会時間は、米株価が長期金利上昇を警戒して急落したことなどが支援要因となり、1210.7ドルまで上昇した。その後は、ドル高再開をきっかけに戻りを売られ、1200.5ドルまで下落した。米株安を受け現物資産の裏付けがある金先物にリスク回避目的の買いが先行した。だが、米長期金利の上昇で金利が付かない金への投資妙味が薄れるとの見方は根強く、取引終了にかけて売りが優勢になった。
NY原油
ニューヨーク原油は反落。終値の前営業日比は、期近2限月が2.08~1.99ドル安。その他の限月は1.97~1.01ドル安。高値警戒感が強まっていたなか、サウジアラビアとロシアが協調して増産すると伝わったことが利益確定の売りを誘った。イランやベネズエラの減産を穴埋めするため、生産余力のある産油国は増産を迫られている。サウジアラビアは生産能力を増強するため、200億ドルを投じる予定。同国の現在の生産能力は日量1200万バレル程度。ただ、下値は堅かった。相場が短期的な下値支持線とみられている74ドルを下回ると、値ごろ感や持ち高調整の買いが入った。米国のイラン制裁に伴う同国産原油の供給減少への警戒感は根強く、売りの勢いが衰えた。一ヶ月後から始まる米国の対イラン制裁の第2弾によって、イランの供給量は一段と減少する見通し。米国はイランの原油輸出をゼロにするため各国に圧力をかけており、中心的な取引先である中国やインドの企業が買い付けを削減する兆候がある。
シカゴコーン・大豆
コーンは総じて反発。終値の前営業日比は変わらず~2.75セント高。中心限月の期近12月限は2.75セント高の367.50セント。大豆は期先3本以外が続落。終値の前営業日比は3.00セント安~変わらず。中心限月の期近11月限は2.25セント安の859.25セント。米コーンベルトでの降雨に伴う作柄悪化や収穫遅延に対する懸念が買いを呼んだ。米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高が前週を下回りながらもそれでも140万トンを上回るなど、輸出用需要に底固さが見られたことも買いを支援した。ただ、前日の高値に達することは出来ず、引き続き上値の重さも感じさせる足取りにとどまった。
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