朝刊:2018/10/12

ドル安、株安でリスクオフムード。実物資産のゴールドに買い集まる!

NY為替
11日のロンドン外国為替市場で円相場は続伸した。東京時間に一時112円を割り込む場面も見られたものの押し目買いも入り112円台に戻してNY時間が始まった。ただ、きょうも米株式市場でダウ平均が急落する中、ドル円の上値は重い。序盤は米株にも買い戻しが入り、ドル円もポイントとなっている112.50円付近まで買い戻される場面があったものの上値を拒まれている。前日ブレイクしたことで112.50円水準が強いレジスタンスになっている模様。市場は今回の株急落で利上げ期待を若干後退させているようだ。12月の利上げ期待に変化はないものの、確率をやや低下させている。ただ、ドル円は見切売りを加速させるまでの下げはなく、上値期待は温存されているように思われる。いずれにしろ株式市場が落ち着くのを待つのみの状況。ユーロは対ドルで続伸した。同16時時点に比べ0.0020ドルのユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1550~60ドルだった。米長期金利の低下を受けて、ドルは主要通貨に対して下落した。午後に発表された9月の米消費者物価指数(CPI)の伸びが市場予想を下回ったことをきっかけに、ドルは下げ幅を広げる場面もあったが、その後下げ渋った。
NYダウ
11日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、7月23日以来ほぼ2カ月半ぶりの安値で終えた。前日に800ドル超下落し、11日も不安定な値動きが続いた。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が545.91ドル安の2万5052.83ドル、ナスダック総合指数が92.99安の7329.06、S&P500が57.31安の2728.37。序盤はIT・ハイテク株中心に買い戻しも見られたものの、午後に入って再び売りが加速しダウ平均は一時700ドル近く急落した。2万5千ドルを一時割り込んでいる。引け際にトランプ大統領と中国の習近平国家主席が来月のG20サミットで会談を行うことで合意したとの報道が伝わると急速に買い戻しが入ったもののなお上値は重い。今回の株式市場の急落はインフレ上昇への懸念が発端となっているが、この日発表の米消費者物価指数(CPI)は予想を下回り、インフレが急上昇する気配は見せていない。それ以上にきょうの市場は、きのうの急落による余波が投資家マインドをネガティブにしていたようだ。12日から米主要企業の2018年7~9月期決算の発表が本格化する。「貿易摩擦が業績見通しにどんな影響があるのか見極めたい」との声が多く、買い見送りにつながっている。
NY貴金属
ニューヨーク金は続伸、銀は反発。終値の前日比は、金が34.2~34.7ドル高、中心限月の12月限が34.2ドル高、銀が27.8~30.7セント高、中心限月の12月限が28.0セント高。金12月限は続伸。時間外取引では、戻りを売られる場面も見られたが、株安などが下支えとなった。日中取引では、予想以下の米消費者物価指数(CPI)を受けてドル安に振れたことや株安を受けて急伸し、8月2日の高値1230.0ドルに顔合わせした。ニューヨーク金12月限は、続伸。時間外取引では1194.7~1209.3ドルのレンジで推移、前日比13.8ドル高の1207.2ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、戻りを売られる場面も見られたが、株安を受けて地合いを引き締めた。利上げ加速の思惑が後退したことも金先物の支えになった。米金利低下でドルが主要通貨に対して売られ、ドル建てで取引される金先物には割安感も出た面もあった。
NY原油
ニューヨーク原油は大幅続落。終値の前営業日比は、期近2限月が2.22~ 2.20ドル安。その他の限月は2.22~1.29ドル安。世界的な株安の連鎖がリスク資産である原油先物売りに及ぶなか、米原油在庫の増加も売り材料になった。リスク回避が拡大し、世界的な株式市場が下落したことから、石油需要の減速が警戒された。株安の震源地となった米株式市場は続落。ダウ平均は500ドル超下げて引けた。アジアや欧州などほぼ全ての株式市場が下落している。米中の対立が拡大するなかでも、米国を中心に主要国の景気は拡大しており、堅調な消費動向に変化はみられないが、株安を通じて消費拡大見通しが曇っている。世界的な株安で投資家心理が冷え込んでいる。景気動向に敏感でリスク資産と位置付けられる原油先物にも売りが出やすい流れが続いた。
シカゴコーン・大豆
コーンは軒並み反発。終値の前営業日比は0.50~6.50セント高。中心限月の期近12月限は6.50セント高の369.25セント。大豆は総じて反発。終値の前営業日比は6.00~7.50セント高。中心限月の11月限は6.00セント高の858.25セント。USDA発表の需給報告が強気のサプライズとなって買われた。米株安に伴う逃避買い需要を受けて金市場が大幅高となったことも買いを後押しし、12月限は8月22日以来、初めて370セントを突破し、373セントまで上昇。終値ベースでは370セントを維持できなかったが、この日の上昇で今週に入ってからの下落幅を一気に相殺した。
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