朝刊:2018/10/24

ダウ500ドル以上下げるも後場盛り返す。現物資産・代替先のゴールドに買い集まる

NY為替
きょうのNY為替市場、後半になってドル円は買い戻しが入り下げ渋っている。株にらみの展開が続く中、一時548ドル安まで急落していたダウ平均が下げ渋ったことからドル円も呼応した格好。ただ、きょうのドル円は売りが優勢となり、瞬間ではあるが111円台に下落する場面も見られた。アジアの株式市場で日経平均株価や中国・上海総合指数が2%強下落した。欧州ではドイツやフランス、イタリアの株価指数が軒並み年初来安値を更新した。米株式市場ではダウ工業株30種平均が一時550ドル近く下落し、運用リスクを回避する目的の資金が円やスイスフランに流入した。円は一時111円95銭まで買われた。ドル円にとっては株式市場が落ち着くかどうかが最大の焦点。イタリアの財政問題への懸念も円相場を支えた。欧州連合(EU)の欧州委員会がイタリアの2019年予算案を差し戻し、3週間以内に再提出を求めた。伊政府が修正を拒めば、欧州委は制裁発動に向けた手続きに入る。伊国債の利回りが上昇し、リスク回避姿勢に拍車をかけた。ユーロは対ドルで小反発し、前日比0.0005ドルユーロ高・ドル安の1ユーロ=1.1465~75ドルで終えた。イタリアの財政問題を警戒したユーロ売りが出る場面があったものの、ドルが円に対して売られたため方向感は乏しかった。25日に欧州中央銀行(ECB)理事会を控え、様子見姿勢も強かった。
NYダウ
23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落し、ダウ平均の前日比は、ダウ工業株30種平均125.98ドル安の2万5191.43ドル、ナスダック総合指数が31.09安の7437.54、S&P500が15.19安の2740.69。前日は中国人民銀行の民間企業の債券購入など支援策が伝わったことで中国株が急上昇していたものの、きょうは売りが強まっている。中国経済への懸念の根強い中、この日発表の産業株の決算が冴えなかったことで、米株式市場の雰囲気は更に悪化した。既に2月の調整と同程度の下げとなっていることから、下げ止まりへの期待感も出ていたものの、不安定な中国株に期待が一気に後退している。バランスを崩していたところに、きょうのキャタピラーや3Mの決算がネガティブだったことで失望売りが加速したようだ。一部からは企業業績の伸びがピークに達したとの見解も出ており、今週のIT・ハイテク株の決算を警戒する動きも出ている模様。しかし、朝方の機械的な売りが一巡した後は好決算銘柄や出遅れ株に買いが入った。取引終盤には急速に下げ渋る場面があった。
NY貴金属
ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が12.1~12.4ドル高、中心限月の12月限が12.2ドル高、銀が20.5~21.3セント高、中心限月の12月限が20.6セント高。金12月限は反発。時間外取引からアジア、欧州株の下落を背景に買い優勢。15ドル以上の上昇となり、1240ドル台に乗せた。日中取引開始後も株安から金をリスクヘッジとして買う動きが強く、7月26日以来の高値となる1243ドルまで上昇。中盤の取引で上げ幅を縮小したが、1236ドル台を維持し2ケタ高で引けた。時間外取引で抵抗線の1236.9ドル(今月15日の高値)を上抜き、テクニカル要因が強気となったことも支援材料となり、出来高が大幅に増加。ファンドの買い資金はさらに流入したもよう。23日は主要な米経済指標の発表がなかったが、米企業収益の悪化懸念などから米株が売られ、ドルは弱含み。米10年債利回りも小幅に低下し、金市場にとって追い風となった。株安を受け、運用リスクを回避する目的で現物資産の裏付けのある金先物に買いが入った。
NY原油
ニューヨーク原油は大幅に反落。終値の前営業日比は、期近2限月が2.93~ 2.87ドル安。その他の限月は2.81~0.53ドル安。この日から期近となった12月物は前日比2.93ドル安の1バレル66.43ドルで終えた。一時は65.74ドルと期近物として2カ月ぶりの安値を付けた。世界的な株安が景気の減速懸念につながり、原油需要が伸び悩むとみた売りを招いた。 主要国の株価指数が軟調に推移したことを手がかりに原油価格は一段と調整した。アジア株式市場では売りが優勢だったほか、主要な欧州株価指数は年初来安値の更新が目立った。米株価指数は引けにかけてしっかりと戻したものの、ダウ平均は500ドル超下げる場面があった。世界的な株式市場の下落で楽観的な景気拡大見通しが後退し、石油需要の下振れが連想された。サウジアラビアのファリハ・エネルギー相が必要であれば増産すると繰り返したことも重しとなった。来月から米国のイラン制裁の第2弾が始まり、米国はイランの原油輸出をゼロにしようとしている。サウジアラビアは増産し、イランだけでなくベネズエラの減産も含めて穴埋めを続ける見通し。
シカゴコーン・大豆
コーンは総じて小幅続伸。終値の前営業日比は0.25~1.25セント高。中心限月の12月限は0.75セント高の370.25セント。大豆は総じて小幅安。終値の前営業日比は1.50セント安~0.50セント高。中心限月の11月限は1.00セント安の857.50セント。前日に続いて続落後の修正のための買戻しが入った。ただ、大豊作が見込まれるなか、米コーンベルトでは今後1週間は概ね収穫に適した天気が広がると予想されているうえ、生育期を迎えている南米諸国でも慈雨が伝えられことが弱材料視され、上げ幅は限られた。
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