朝刊:2018/11/28

米中貿易摩擦が燻るもダウは続伸の108ドル高。ドルの代替先のゴールドは売られ続落

NY為替
ロンドン外国為替市場で円相場は続落した。英国時間16時時点では、前日の同時点と比べて20銭円安・ドル高の1ドル=113円70~80銭だった。トランプ米大統領が26日米紙とのインタビューで、米中の首脳会談が不調に終われば、中国からの輸入品すべてに制裁関税を課すと強調した。NY為替市場もドル買いが続いた。米景気への先行き不透明感も台頭して来ており、米利上げ期待も後退している。ただ一方で、英国や欧州のほうも不安定でドルは消去法的に買われているようだ。この日はクラリダFRB副議長の発言が伝わっていたが、「漸進的な利上げが適切」と述べ、これまでとスタンスに変化はないもののドルをサポートした。明日はパウエルFRB議長の講演が予定されており注目される。
NYダウ
米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸し、前日比108ドル49セント(0.4%)高の2万4748ドル73セントとこの日の高値圏で終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が0.85高の7082.70、S&P500が8.75高の2682.20。ダウ平均は朝方に一時220ドルあまり下落した。上げに転じた後も買いは医薬品や通信などディフェンシブ関連に偏り、相場の上値は重かった。トランプ氏が前日に中国と合意できなければ中国から輸入するiPhone(アイフォーン)にも関税をかけると述べ、アップルが下落した。前日にウォールストリート・ジャーナル(WSJ)がトランプ大統領が対中関税を25%に引き上げる意向と伝えたことが嫌気され、序盤は売りが先行した。週後半のG20首脳会議の際に米中首脳会談が予定されているが、そこでの合意への期待は後退している。ただ市場では、もともと今回の米中首脳会談での合意への期待は小さかった面もある。なお、これについてクドロー米国家経済会議(NEC)委員長が「米中首脳は12月1日に夕食の席で会談。トランプ大統領は会談の成果に期待する一方で追加関税の用意もある」と述べていた。
NY貴金属
ニューヨーク金、銀は続落。終値の前日比は、金が11.2~8.8ドル安、中心限月の12月限が9.0ドル安、銀が12.9~12.1セント安、中心限月の12月限が12.1セント安。金12月限は続落。時間外取引では、株高などを受けて軟調となったが、欧州時間に入ると、押し目買いが入って下げ一服となった。日中取引では、ドル高に振れたことを受けて戻りを売られると、時間外取引の安値を割り込んで一段安となった。銀12月限は、ドル高や金軟調を受けて売り優勢となった。外国為替市場でドルが対主要通貨で上昇し、ドルの代替投資先とされる金が売られた。ニューヨーク金12月限は、続落。時間外取引では1219.4~1225.2ドルのレンジで推移、前日比1.5ドル高の1223.9ドルとなった。12月限は、高寄りしたのち、ユーロの戻りが売られたことを受けて軟調となったが、貿易戦争に対する懸念もあり、欧州時間に入ると、押し目を買われた。
NY原油
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は小反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の1月物は前日比0.07ドル安の1バレル51.56ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.07ドル安。その他の限月は0.06ドル安~0.79ル高。今週末に20カ国・地域(G20)首脳会議を控えるなか、トランプ米大統領が今のところ追加関税を課されていない中国からの輸入品に対しても関税を賦課する用意があると語ったことが相場を圧迫する場面があったが、売り買いが交錯し、方向感は定まらなかった。トランプ米大統領は事前に相手方に対して圧力を強めたうえで協議に挑む傾向があり、同大統領の発言を手がかりとした売りは一時的だった。ただ流れとしては、27日も戻りを期待した買いが続く場面があった。12月6日の石油輸出国機構(OPEC)総会でサウジアラビアやロシアなどの主要産油国が協調減産に踏み切るとの観測も相場を支えた。
シカゴコーン・大豆
コーンは期近の中心限月が小幅反発。終値の前営業日は0.50セント安~0.50セント高。中心限月の12月限は0.50セント高の356.50セント。大豆は大幅反発。終値の前営業日比は9.75~13.25セント高。中心限月の1月限は13.25セント高の875.50セント。大豆高が手掛かりとなって買われたものの、米コーンベルトでのコーンの収穫は順調に進行しているうえ、大豊作に伴う需給緩和見通しが重石となったことで上げ幅は限定された。12月限は3セントという狭いレンジ内での往来にとどまるなど様子見ムードの強まりを感じさせるなか、最近の安値に近い水準で終えている。
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