朝刊:2018/12/04

リスク選好から、ダウは大幅続伸の287ドル高。ゴールド、オイルも追随の大幅高

NY為替
きょうのNY為替市場、米中首脳会談を受けて、市場にはリスク選好の雰囲気が出ているもののドル円の上値は重い。東京時間の早朝には113.80円近辺まで上昇していたものの、114円を試すことなく戻り売りに押された状況。 一方、円の対ユーロ相場は反落した。同40銭円安・ユーロ高の1ユーロ=128円90銭~129円ちょうどだった。英ポンドは対ドルで続落した。英国時間16時時点では、前週末の11月30日の同時点と比べて0.0020ドルのポンド安・ドル高の1ポンド=1.2730~40ドルだった。今回の米中首脳会談を受けトランプ大統領は1月から予定していた2000億ドル分の中国からの輸入品への関税引き上げを90日間猶予した。あくまで猶予を与えたというだけで全面解決ではない。来年の春にはまたリスクが高まりそうだ。ただ、ひとまず予想よりはポジティブな内容であったとし、リスク選好の雰囲気に繋がっている模様。
NYダウ
米株式相場は続伸した。ダウ工業株30種平均は前週末比287ドル97セント(1.1%)高の2万5826ドル43セントで終えた。1日の首脳会談で米中が貿易摩擦解消への取り組みを進めることや、米国が中国製品への追加関税を一定期間見送ることを決めた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が110.98高の7441.51、S&P500が30.20高の2790.37。1日の米中首脳会談を受けて買い戻しが強まった。トランプ大統領は1月から予定していた関税引き上げを90日間猶予した。一方、中国も米輸入車関税を引き下げ、もしくは撤廃に同意した模様で、ひとまず最悪のシナリオではなかったことで安心感が市場に広がったようだ。ダウ平均は440ドルあまり上げる場面があった。中国への収益依存度が高い航空機のボーイングや建機のキャタピラーが上昇し、ダウ平均を押し上げた。半導体関連や自動車のゼネラル・モーターズ(GM)などにも買いが広がった。
NY貴金属
ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である2月物は前週末比13.6ドル高の1トロイオンス1239.6ドルで終えた。終値の前日比は、金が13.3~13.7ドル高、銀が27.3~28.7セント高、中心限月の3月限が28.2セント高。金2月限は反発。時間外取引では、米中首脳会談を背景としたリスク選好の動きを受けて堅調となった。日中取引では、ユーロの押し目が買われたことを受けて上値を伸ばした。ドルがユーロなどの主要通貨に対して下落し、ドルの代替投資先とされる金先物の買いにつながった。銀3月限は、ドル安や金堅調を受けて反発した。ニューヨーク金2月限は、反発。時間外取引では1226.6~1237.8ドルのレンジで推移、前日比8.4ドル高の1234.4ドルとなった。2月限は、高寄りしたのち、リスク選好のユーロ高を受けて堅調となった。
NY原油
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の1月物は前週末比2.02ドル高の1バレル52.95ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が2.02~2.05ドル高。その他の限月は1.26~2.27ドル高。週末の20カ国・地域(G20)首脳会議で、トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が会談した結果、米国は中国からの輸入品2000億ドル相当に対する関税の引き上げを90日間見送り、強制的技術移転、知的財産権の保護などについて協議を行うことで合意した。公式な通商協議が再開され、米中貿易戦争の一時停戦が実現したことで、世界的な景気減速による石油需要の下振れ懸念が後退し、買い戻しが強まった。カナダ最大の原油生産州のアルバータ州が減産命令を下したのも買いを促した。
シカゴコーン・大豆
コーンは続伸。終値の前営業日は0.25~4.75セント高。中心限月の3月限は4.25セント高の382.00セント。 大豆は大幅続伸。終値の前営業日比は4.25~11.00セント高。中心限月の1月限は11.00セント高の905.75セント。米中間で追加関税の発動に猶予期間を設けたことを受けて大豆が大きく上昇したことに加え、金・原油の堅調、そして米株式市場高といった外部環境も買いを誘発するなか上昇。週間輸出検証高が旺盛さを示す強気の数字を維持するなど、好調な輸出も強材料となるなか3月限は上放れて取引を開始。3月限としては11月9日以来となる385セントに達した後は値を落としたが、380セントが下値支持線として意識されるなか、取引終了まで堅調な足取りを崩すことはなかった。

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