朝刊:2018/12/05

ダウは800ドルの大幅安。ゴールドは続伸でしっかり。オイルは小幅高で方向感なし

NY為替
ロンドン外国為替市場で、円相場は3営業日ぶりに反発した。英国時間16時時点では、前日の同時点と比べて70銭円高・ドル安の1ドル=112円90銭~113円ちょうどだった。NY為替市場はリスク回避の雰囲気が強まる中、ドル高・円高の動きが優勢となった。前日は楽観的ムードが広がっていたが、きょうは米中貿易交渉に対する懐疑的な見方が広がっており米株が急落した。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が、中国の米自動車関税引き下げはまだ合意は成立していないと述べるなど、トランプ大統領がツイッターで表明した内容を修正していた。ただ、クドロー委員長は「合意は近づいており問題はない」とも述べていた。その動きをきっかけに市場は再び、景気の先行き不安を強めている。特に米国債の動きに懸念を強めており、米10年債利回りが3%を下放れしているほか、2年債から5年債の間では逆イールドも見られていた。
NYダウ
米株式相場は3営業日ぶりに反落し、ダウ工業株30種平均は前日比799ドル36セント(3.1%)安の2万5027ドル07セントで終えた。下げ幅は10月10日以来、約2カ月ぶりの大きさだった。終値の前日比は、ナスダック総合指数が283.09安の7158.43、S&P500が90.31安の2700.06。市場では再び弱気ムードが蔓延した。前日は米中首脳会談を受けて大幅高となっていたが、きょうの市場は米中交渉に懐疑的な見方が出ており戻り売りが強まっている。クドロー米国家経済会議(NEC)委員長が、中国の米自動車関税引き下げはまだ合意は成立していないと述べるなど、トランプ大統領がツイッターで表明した内容を修正していた。ただ、クドロー委員長は「合意は近づいており問題はない」とも述べている。中国との構造改革を巡る協議で合意できなかった場合、制裁関税を拡大する方針を改めて示した。中国への収益依存度の高い建機のキャタピラーや航空機のボーイングが売られ、2銘柄でダウ平均を180ドルあまり押し下げた。
NY貴金属
ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が6.4~7.2ドル高、中心限月の2月限が7.0ドル高、銀が13.6~14.2セント高、中心限月の3月限が14.1セント高。 米株相場が急落し、実物資産の裏付けがあり安全資産とされる金先物に買いが入った。一時は1247.5ドルと7月中旬以来の高値を付けた。金利の付かない金の相対的な魅力が増すとの見方も相場を支えた。米金利の低下がドル相場の重荷になったことも、ドル建てで取引される金の割安感を強めた。金2月限は続伸。時間外取引では、ドル安や株安を受けて堅調となった。日中取引では、10月26日以来の高値1247.5ドルを付けたのち、ユーロ高一服に上値を抑えられた。銀3月限は、ドル安や金堅調を受けて続伸した。 ニューヨーク金2月限は、続伸。時間外取引では1235.8~1246.7ドルのレンジで推移、前日比5.3ドル高の1244.9ドルとなった。2月限は、安寄りしたのち、ドル安や株安を受けて押し目を買われた。
NY原油
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は小幅に続伸した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の2019年1月物は前日比0.30ドル高の1バレル53.25ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.30~0.32ドル高。その他の限月は0.14~0.66ドル高。週末の米中首脳会談で公式な通商協議を再開することが合意に至り、世界的な景気減速による石油需要の下振れ懸念が後退している。6日の石油輸出国機構(OPEC)総会を控えて減産協議が続けられていることも支援要因。関係筋の話として伝わったところによると、少なくとも日量130万バレル減産することで協議が行われている。OPECは10月の生産規模から3.0~3.5%の減産を行うことを軸として協議を進めており、減産の適用除外はないもよう。新たな期限である19年2月末までに具体的に進展するとの見方は少ない。決裂すれば米国は制裁関税を辞さない考えで、世界景気の重荷になるとの思惑が原油売りを誘った。
シカゴコーン・大豆
コーンは続伸。終値の前営業日は0.25~3.00セント高。中心限月の3月限は2.75セント高の384.75セント。 大豆は続伸。終値の前営業日比は0.75~6.25セント高。中心限月の1月限は6.00セント高の911.75セント。大豆市場が中国の需要回復期待を受けて上昇したことに追随した。コーンの強気な輸出が続いていることも強材料視されたほか、原油高、金高も価格を押し上げる一因となった。指標となる3月限はシカゴ日中取引で上げ足を急速の強め、前日の高値に近い水準に到達し、値位置を落とすことなく高値引けしている。

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