朝刊:2018/12/10

ダウは大幅続落。リスクオフの流れからゴールドに買い集まり中心限月、2限月は9ドル高

NY為替
ニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前日比10銭円安・ドル高の1ドル=112円70~80銭で終えた。海外市場で円が売られた流れを引き継ぎ、安値圏で始まった。朝方発表の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想を下回ったものの、市場の反応は一時的に留まった。平均時給は前回と変わらず3%を超える伸びとなっていたことや、失業率も過去最低水準で推移しており、インフレと雇用の面からはFRBの利上げ期待に支障はない。ドル円は雇用統計発表後に激しく上下動したものの、112円台後半に留まっていた。しかし、米株が次第に下げ幅を拡大するなか、リスク回避の円高がドル円を圧迫し、112円台半ばまで値を落とす場面が見られた。しかし、円買いの勢いは限られた。雇用統計では失業率が歴史的な低水準を維持するなど労働需要の強さを示すデータもあった。市場は依然として先行き不安を強めているほか、米中貿易協議への不透明感も根強 い。ナバロ米国家通商会議委員長は、90日間で合意できなければ関税を引き上げると述べていた。前日は維持したものの、ポイントとなっている112.50円割れを再びうかがう動きが出ていた。目先は112.25円付近に来ている100日線が再び意識される。円は対ユーロで反落し、前日比30銭円安・ユーロ高の1ユーロ=128円45~55銭で終えた。ユーロは対ドルで横ばいだった。前日と同じ1ユーロ=1.1375~85ドルで終えた。米雇用統計や米金利の低下を手掛かりとしたユーロ買い・ドル売りが優勢だった。ただ取引終了間際に急速なユーロ売りが出て伸び悩んで終えた。
NYダウ
7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日続落し、前日比558ドル72セント(2.2%)安の2万4388ドル95セントで終えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が219.00安の6969.25、S&P500が62.87安の2633.08。序盤は買い戻しも見られダウ平均も上昇する場面が見られたものの、買いが一巡すると戻り待ちの売りが強まった。景気の先行き不安が強まっており、米中貿易交渉も不透明なことから依然としてネガティブな雰囲気が強い。朝方は石油輸出国機構(OPEC)と非加盟の産油国が原油の減産で合意したのを受けて、原油先物相場が上昇。シェブロンなど石油関連株が採算改善への期待から買われ、相場を押し上げた。この日発表の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が予想を下回ったことから、FRBの利上げ期待の後退のフォローとなったものの平均時給は3%超の高い伸びを維持している。11月の米雇用統計では労働参加率が市場予想を上回るなか、失業率は3.7%と横ばいだった。
NY貴金属
ニューヨーク金、銀は軒並み上昇。終値の前日比は、金が8.5~9.4ドル高、中心限月の2月限が9.0ドル高、銀が13.9~18.7セント高、中心限月の3月限が18.7セント高。金2月限は上昇。時間外取引では、前日の終値1242.6ドルで買い支えられた。1248.4ドルまで上昇したが、11月の米雇用統計の発表を見送り気分が強く、上げ幅を縮小したが、1246ドル台で小高く推移し、2ドル超の上げ幅を維持して推移。 ドルの代替投資先とされる金先物相場を支えた。米株相場の下げが広がった局面で、現物資産の裏付けがある金先物にリスク回避の買いが入った。日中取引では、米労働省発表の11月の米雇用統計が弱気の数字となったことを背景にドル安となると、上げ幅を拡大した。米株式市場でニューヨークダウが不安定な値動きとなると。ヘッジ買いが広まり、1250ドルの節目を突破し、1255.8ドルまで上げ幅を縮小したが、1246ドル台で小高く推移し、2ドル超の上げ幅を維持して推移。
NY原油
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は3日ぶりに反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の2019年1月物は前日比1.12ドル高の1バレル52.61ドルで取引を終えた。終値の前営業日比は、期近2限月が1.11~1.12ドル高、その他の限月は0.23~1.10ドル高。中心限月の1月限は1.12ドル高の52.61ドル。米株は急落したが、7日からウィーンで開催されている石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの非加盟国との拡大会議で、日量120万バレルの減産合意に至ったことで急騰する展開となった。加えて、米国時間の午後に発表された米国内の稼働中原油のリグ数が前週比10基減と、週間の減少幅としては2016年5月以来、最大となったことも好感された。ただし、高値から大きく上げ幅を削って引けた。前日に米エネルギー省(EIA)が発表した週間の石油在庫統計では原油在庫が11週ぶりに減少した。在庫増で需給が緩むとの過度な警戒感の後退も相場を支えた。
シカゴコーン・大豆
コーンは反発。終値の前営業日は0.50~3.00セント高。中心限月の3月限は2.75セント高の385.50セント。大豆は反発。終値の前営業日比は4.75~7.25セント高。中心限月の1月限は7.25セント高の916.75セント。石油輸出国機構(OPEC)とロシアを中心とした産油国の減産合意で、原油が急騰して、商品全面高の様相となるなか、週間輸出成約高が予想レンジの上限を上回り好調だったことや、同様に輸出が好調な小麦が急伸したことなどに支援された。

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