朝刊:2018/12/12

ダウは350ドル以上上げる場面あるも、後半失速の前日比53ドル安。オイルは反発、ゴールドは反落。

NY為替
きょうのNY為替市場、欧州通貨の売りが続いており、相対的にドルは買われる展開が続いている。ドル円は東京時間やロンドン時間には伸び悩む動きも見せたものの、113円台はしっかりと維持しており、21日線付近での推移を続けている。一方、英ポンドは対ドルで3日続落した。英国時間16時時点では、前日の同時点と比べて0.0010ドルのポンド安・ドル高の1ポンド=1.2520~30ドルだった。マーケットの序盤は米株が買い戻されていたことも安心感を呼んでいたようだ。 ユーロは対ドルで続落した。同16時時点に比べ0.0050ドルのユーロ安・ドル高の1ユーロ=1.1320~30ドルだった。午前は高値圏で推移したが、午後に下げに転じた。きょうは米中貿易問題への懸念が緩んでいる。中国の劉鶴副首相がムニューシン米財務長官やライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と電話で協議し、中国は自動車関税を40%から15%に引き下げる方向で動いていると伝わっている。今月初めにトランプ大統領が表明していた通り。
NYダウ
米株式市場でダウ工業株30種平均は反落し、前日比53ドル02セント(0.2%)安の24370ドル24セントで終えた。米中の貿易交渉が進んでいるとの期待感から市場心理が改善し、朝方は一時368ドル上昇した。終値の前日比は、ナスダック総合指数が11.31高の7031.83、S&P500が0.94安の2636.78。11日は米予算編成を巡るトランプ大統領と野党民主党の対立も伝わったため、積極的な買いは続かなかった。ダウ平均は序盤に一時368ドル高まで上昇したが、米中貿易協議への懸念が緩んでおり、産業株やIT・ハイテク株などが上げを先導。前日に大幅安から上げに転じて終わったことも買い戻しを入れやすくしていたようだ。米中貿易問題に関しては、中国の劉鶴副首相がムニューシン米財務長官やライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と電話で協議しており、中国は自動車関税を40% から15%に引き下げる方向で動いているとの報道も流れていた。トランプ大統領は交渉は非常に生産的と述べていた。また、予算編成を巡り、メキシコ国境の「壁」建設に充てる50億ドルの予算計上を求めるトランプ氏が、民主党幹部と激論となった。もともと投資家心理が弱気に傾きやすい基調とあって、国内政治の不透明感も相場の下押し圧力になった。
NY貴金属
ニューヨーク金は続落、銀は小反発。終値の前日比は、金が2.2~1.8ドル安、中心限月の2月限が2.2ドル安、銀が2.0~2.3セント高、中心限月の3月限が2.3セント高。金2月限は続落。時間外取引では、ドル安を受けて堅調となった。日中取引では、予想以上の米生産者物価指数(PPI)を受けてドル高に転じたことから戻りを売られた。銀3月限は、日中取引のドル高に上値を抑えられたが、株高などを受けて小幅高で引けた。ドルが対ユーロや対ポンドで上昇し、ドルの代替投資先とされる金が売られた。前日には中心限月として7月中旬以来の高値を付けており、利益を確定する目的の売りも出やすかった。 ニューヨーク金2月限は、続落。時間外取引では1249.0~1255.1ドルのレンジで推移、前日比2.4ドル高の1251.8ドルとなった。2月限は、高寄りしたのち、ドル安を受けて堅調となった。ポンド安が一服し、ドル安となった。
NY原油
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の2019年1月物は前日比0.65ドル高の1バレル51.65ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が 0.64~0.65ドル高。その他の限月は0.08~0.61ドル高。米株式市場の上昇を手がかりに上値を伸ばす場面はあったものの、株価が失速すると上げ幅を削った。トランプ米大統領がメキシコとの国境に壁を建設する予算が受け入れられない場合、政府機関の閉鎖もありうると警告したことが株価の重し。ただ、中国のファーウェイ幹部がカナダで逮捕されたことが米中通商協議に影を落としていたものの、中国の劉鶴副首相がムニューシン米財務長官やライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と電話で協議しており、協議の先行きに関する警戒感は後退している。英の欧州連合(EU)離脱を巡る不透明感などを背景にドルが対欧州通貨で上昇し、ドル建てで取引される原油相場の割高感が意識されたことも重荷だった。
シカゴコーン・大豆
コーンは概ね反発。終値の前営業日は0.75~1.75セント高。中心限月の3月限は0.75セント高の384.75セント。大豆は反発。終値の前営業日比は3.75~6.75セント高。中心限月の1月限は5.25セント高の915.00セント。USDA発表の需給報告では大きな修正は見られなかったが、大豆高、原油、米株式市場の上昇といった外部要因が強気材料となって買い有利で運ばれた。3月限はブラジルの18/19年度増産見通しなどをきっかけにした売りを受けて前日安値を割り込む場面も見られたが、大きな値崩れは無く、概ね前日までのレンジ内で推移した。

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