朝刊:2018/12/13

ダウは反発の157ドル高。ゴールドはしっかり。オイルは反落。ファーウェイ問題はひとまず収束か?

NY為替
ニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反発し、前日比10銭円高・ドル安の1ドル=113円25~35銭で取引を終えた。英ポンドやユーロなど欧州通貨がドルに対して上昇し、円も連れ高した。ドル円も上値を重くしてる。特にメイ英首相の保守党党首としての不信任投票を巡っての動きが欧州通貨の買い戻しをフォローしている。ドル円は一時113円15銭付近まで下落したが113円台は堅持。きょうはトランプ大統領の発言を受けて米中貿易協議に関し楽観的な見方が強まり米株が反発した。トランプ大統領は、中国が米国から大量の大豆を購入し始めたことを明らかにしたほか、自動車については、中国が近く米輸入車への関税を40%から15%に引き下げるとの見方も示した。そのほか、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、中国が外国企業に対する市場開放を拡大する方向で取り組んでおり、これは「中国製造2025」の計画変更を示しているとも伝えていた。ユーロは対ドルで反発し、前日比0.0050ドル高い1ユーロ=1.1365~75ドルで終えた。一方、英ポンドは4営業日ぶりに反発し、前日終値の1ポンド=1.24ドル台後半から1.26ドル台前半に水準を切り上げた。東京市場の時間帯に1年8カ月ぶりの安値を付ける場面があったが、ニューヨーク市場では買いが優勢だった。また、人民元がオフショア市場で上昇したこともドル円を圧迫したとの指摘も聞かれた。ただ、ドル円は21日線は維持され底堅さは堅持。一方で、上値が重い状況にも変化はない。
NYダウ
米株式市場でダウ工業株30種平均は反発し、前日比157ドル03セント高の24527ドル27セント(速報値)で終えた。中国が産業の高度化を目指す計画「中国製造(メイド・イン・チャイナ)2025」を見直すなど、米中貿易交渉の進展への期待を誘う報道が相次いだ。終値の前日比は、ナスダック総合指数が66.48高の7098.31、S&P500が14.29高の2651.07。米中貿易協議の進展への期待感が再び高まった。きっかけはトランプ大統領のインタビューで、ファーウェイの孟CFOについて、米国の安全保障と米中貿易協議の進展に資するなら、米司法省に介入する考えを示した。交渉の材料になる可能性があり、進展次第では釈放される可能性もあると述べた。また、中国が米国から大量の大豆を購入し始めたことを明らかにしたほか、自動車については、中国が近く米輸入車への関税を40%から15%に引き下げるとの見方も示した。また、原油相場が下げると石油株はまちまちになった。中国関連株やハイテク株も戻り待ちの売りに押されて伸び悩み、ダウ平均の上げ幅が縮小した。
NY貴金属
ニューヨーク金は反発、銀は続伸。終値の前日比は、金が2.5~3.3ドル高、中心限月の2月限が2.8ドル高、銀が21.9~22.6セント高、中心限月の3月限が22.3セント高。 金2月限は反発。時間外取引では、ドル安を受けて堅調となった。日中取引では、予想通りの米消費者物価指数(CPI)を受けて上値は限られた。外国為替市場でドルが主要通貨に対して下落した場面で、ドルの代替投資先とされる金が買われた。銀3月限は、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となり、11月2日以来の高値1489.5セントを付けた。ニューヨーク金2月限は、反発。時間外取引では1247.1~1251.3ドルのレンジで推移、前日比2.6ドル高の1249.8ドルとなった。2月限は、高寄りしたのち、ドル安を受けて堅調となった。また、市場予想に一致した。米連邦準備理事会(FRB)が利上げを急がないとの観測が広がり、金市場への資金流入が続くとの見方から買われた面もあった。
NY原油
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場が反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の1月物は前日比0.50ドル安の1バレル51.15ドルで終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が0.50~0.48ドル安。その他の限月は0.42ドル安~0.24ドル高。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫が市場予想ほど減少しなかったことが重しとなった。市場予想は前週比300万バレル減。冬場の需要期に入っていることから、製油所稼働率は高水準で推移し原油消費量は堅調だが、原油在庫の取り崩しは限定的だった。また、石油輸出国機構(OPEC)が12日発表した月報では11月の加盟国の生産が前月から減ったがサウジアラビアは増え、同国の生産量が過去最高水準に達していた。米原油生産量は日量1160万バレルまで減少した。米株式市場は上昇したものの、原油高にはつながらなかった。
シカゴコーン・大豆
コーンは期近が続伸。終値の前営業日は0.50~1.25セント高。中心限月の3月限は0.50セント高の385.25セント。大豆は中国の需要回復期待が強まるなか総じて続伸。終値の前営業日比は1.25~5.00セント高。中心限月の1月限は5.00セント高の920.00セント。 中国の米国産大豆需要回復期待を受けた大豆高を受けて買い優勢となった。金および株式市場の堅調、ドル安といった外部環境も買いを支援し11月8日以来の水準まで上昇したが、米中貿易摩擦が米国のコーン輸出に与える影響は限られているうえ、コーン独自の新規材料に乏しいことから伸び悩み、3月限はわずかな上昇にとどまった。

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