朝刊:2018/12/14

ダウは続伸するも上げ幅削って終える。ゴールド反落、オイルは反発する。米中貿易問題がまた再燃か?

NY為替

13日は、米中通商協議が進展しているとの楽観的な見方からドルが大部分の主要通貨に対し堅調に推移したほか、英ポンドは前日にメイ首相が与党・保守党が実施した党首信任投票で信任されたことを受け上昇した。ユーロは底堅く推移している。将来に期待が持てる動きだと述べた。ユーロ・ドルは0.03%高の1.1366ドル。11月初旬以来、1.12─1.15ドルのレンジ内での取引となっている。ユーロが対ドルで安定的に推移した。欧州中央銀行(ECB)がこの日の理事会で、量的緩和(QE)の終了を正式に決定すると同時に、保有債券の償還資金の再投資は初めての利上げが実施された後も長く継続するとの方針を示したことが背景。ユーロは英ポンドに対しては0.19%安の89.88ペンス。英ポンドは対ドルで0.21%高の1.2653ドル。一時は1.2687ドルまで上昇した。前日には1.2477ドルと、1年8カ月ぶりの安値を付けていた。主要6通貨に対するドル指数は0.04%高の97.082。トランプ米大統領が中国との通商協議について前向きな発言を行ったことに加え、中国が米国産大豆を大量に購入し、次回の米中通商協議に向けて中国側が誠意を示したことがドルの押し上げ要因となった。NY時間:ドル・円レンジ 高値113.70-安値113.41。ユーロ・ドル:高値1.1391-安値1.1331。ドル・円は、12月18日-19日に開催されるFOMCでの0.25%利上げを織り込む展開継続、114円回復の見込みと思われる。

NYダウ

13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は、小幅続伸した。前日比70ドル11セント(0.3%)高の2万4597ドル38セントで終えた。米中貿易交渉の進展を期待した買いが続いた。日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)など景気動向に影響を受けにくいとされる銘柄が上げた。一方、世界景気の減速懸念などを背景にダウ平均は下落する場面があった。中国政府が米国産大豆の輸入を再開したとことや米国から輸入する自動車・部品の関税も大幅に引き下げるとの情報から、貿易交渉が進展しているとの期待が続いた。朝方は建機のキャタピラーなど中国の売上高比率が高い銘柄の一角に買いが優勢になりダウ平均の上げ幅は一時210ドルを超えた。原油先物相場が上昇し、エクソンモービルやシェブロンなど石油株が買われ指数を支えた面もあった。テキサス州に新社屋を設けると発表したアップルも上昇した。しかし、ダウ平均は、50ドルあまり下げる場面があった。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が13日の定例理事会後の記者会見で、ユーロ圏の経済見通しについて「リスクは下振れ方向に傾きつつある」との見方を示した。英国の欧州連合(EU)離脱交渉の不透明感やフランスの政情不安などが欧州の景気に与える影響が改めて警戒され、投資家心理を冷やした。中国外務省が13日に2人のカナダ人を拘束したことを確認されカナダ政府による中国の華為技術(ファーウェイ)幹部逮捕への報復とみられている。米中関係の悪化につながる可能性が意識されたのも相場の重荷だった。機関投資家が運用の参考にするS&P500種株価指数は横ばい圏ながら、小幅に反落した。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は4営業日ぶりに反落し、前日比27.978ポイント(0.4%)安の7070.334で終了した。アマゾン・ドット・コムなど主力株の一部が下げたほか、マイクロン・テクノロジーなど半導体株の一角が売られた。シカゴ日経平均先物3月限:ドル建 21685、安値21610-高値21890: シカゴ日経平均先物3月限:円建て 21635、安値21580-高値21845。本日の日経平均株価は、21750円-21500円の範囲での推移を想定。昨日からの買戻し中心の戻り相場も21845円が戻り高値と見ている。来週から米中貿易摩擦で新たな記事に振らされる展開であろうが再度下値を目指す可能性が高いと見ている。

NY貴金属

ニューヨーク金は反落、銀は続伸。終値の前日比は、金が2.6~1.7ドル安、中心限月の2月限が2.6ドル安、銀が0.1~0.5セント高、中心限月の3月限が0.4セント高。金2月限は反落。時間外取引では、ユーロ安などを受けて売り優勢となった。日中取引では、欧州中央銀行(ECB)が成長率予想を引き下げ、ユーロ安となったことを受けて軟調となった。銀3月限は、11月2日以来の高値1490.0セントを付けたが、ドル高を受けて上げ一服となった。ニューヨーク金2月限は、反落。時間外取引では1245.2~1251.7ドルのレンジで推移、前日比3.6ドル安の1246.4ドルとなった。2月限は、高寄りしたのち、ユーロ安を受けて軟調となった。

NY原油

ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反発した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の2019年1月物は前日比1.43ドル高の1バレル52.58ドルで取引を終えた。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.43~1.47ドル高。その他の限月は0.68~1.48ドル高。国際エネルギー機関(IEA)の月報で、来年の第4-6月期には需要が供給を上回り、供給不足に陥る可能性が指摘されたことが手がかり。また、今週に米石油協会(API)や米エネルギー情報局(EIA)が発表した週間の統計でも原油在庫は減少していた。カナダ・アルバータ州で減産指示が出ているなか、石油輸出国機構(OPEC)を中心とした産油国が日量120万バレルの減産合意を遵守するなら、需給は引き締まると見通されている。国際エネルギー機関(IEA)は13日に公表した月報で来年の原油需要の増加予想を据え置き供給量は減少するとの予想を示した。世界経済の減速で原油需要が鈍るとの懸念がやや後退し、相場を支えた面があった。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近が小幅反落。終値の前営業日は1.00セント安~0.75セント高。中心限月の3月限は1.00セント安の384.25セント。大豆は軒並み反落。終値の前営業日比は13.00~5.75セント安。中心限月の1月限は13.00セント安の907.00セント。大豆の反落を映した売りに頭押されたものの、週間純輸出成約高は前週比で減少ながら好調を維持していたことに加え、コーン独自の新規材料には欠けることから、下げ幅は限られた。3月限は引き続き379.50セントを下値支持線とする12月3日以来のレンジ内での往来にとどまっている。なお、期近の12月限は翌14日に納会を迎える。


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