朝刊:2018/12/21

ドル円は急落。オイルも続落。代替先のゴールドは買われしっかりの展開

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は大幅に上昇し、前日比1円25銭円高・ドル安の1ドル=111円25~35銭で取引を終えた。一時110円82銭と9月11日以来ほぼ3カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けた。NY時間の終盤に入って株安も一服し、ドル円も下げ渋っているものの、きょうは一時110円台まで下落し、200日線に顔合わせした。きょうのNY為替市場はリスク回避の雰囲気が強まり、株安・ドル安・円高の動きが強まった。前日のFOMCでは、来年は2回の利上げ見通しが示された。9月FOMCの3回からは下方修正されたものの、市場では物足りなかった模様。また、パウエルFRB議長もバランスシート縮小を従来通り続ける方針を示しすなど、全体的にFRBは市場に配慮する姿勢を見せず失望感が強まった。市場では景気の先行き不透明感が強まり、FRBは期待よりもハト派色を強めなかったものの逆にドル売りの反応を見せている。円は対ユーロで反発し、前日比60銭円高・ユーロ安の1ユーロ=127円40~50銭で取引を終えた。一時127円23銭と10月26日以来の円高・ユーロ安水準を付けた。

NYダウ

米株式相場は大幅に続落した。ダウ工業株30種平均は前日比464ドル06セント(2.0%)安の22859ドル60セントと2017年10月12日以来ほぼ1年2カ月ぶりの安値で終えた。米連邦準備理事会(FRB)が引き締め的になるまで利上げを続けるとの見方から株価の割高感が意識され、幅広い銘柄に売りが出た。ダウ平均は一時680ドル近く急落した。ナスダック総合指数が108.42安の6528.41、S&P500が39.54安の2467.42。前日にFOMCを受けて急落した流れをきょうも引きずった格好。前日のFOMCでは、来年は2回の利上げ見通しが示された。9月FOMCの3回からは下方修正されたものの、市場では物足りなかった模様。また、パウエルFRB議長もバランスシート縮小を従来通り続ける方針を示しすなど、全体的に景気に配慮する姿勢が見られず、市場には失望感が強まった。投資家心理を測る目安となる米株の変動性指数(VIX)は一時30を超え、相場が急落した2月上旬以来の水準に迫った。VIXは20を上回ると不安心理が高まった状態とみなされる。寄り付きから売り先行で始まったものの、IT・ハイテク株や銀行株などに買い戻しが見られ下げ渋る場面も見られた。市場の一部からは前日はやや過剰反応との見方も出ており、更なる下値は買い場探しとの見解も出始めている。ダウ平均は既に10月の高値から13%下落しており弱気相場に入る中で、値ごろ感を指摘する声も出つつあるようだ。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が10.7~11.8ドル高、中心限月の2月限が11.5ドル高、銀が3.2~5.2セント高、中心限月の3月限が5.1セント高。金2月限は続伸。時間外取引では、ドル安を受けて堅調となった。日中取引では、米政府機関閉鎖に対する懸念を受けて堅調となり、7月11日以来の高値1270.3ドルを付けた。銀3月限は、ドル安や金堅調を受けて続伸し、11月2日以来の高値1491.5セントを付けた。米株式相場が下げ幅を広げ、投資家がリスク回避姿勢を強めるとの見方が実物資産の裏付けがある金の買いを誘った。ドルがユーロや円などに対して売られたのも、ドルの代替投資先とされる金先物相場を支えた。 ニューヨーク金2月限は、続伸。時間外取引では1246.2~1260.6ドルのレンジで推移、前日比1.6ドル高の1258.0ドルとなった。2月限は、安寄りしたのち、欧州時間からのドル安を受けて地合いを引き締めた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は下落した。WTIでこの日から期近になった2019年2月物は前日比2.29ドル安の1バレル45.88ドルで取引を終えた。一時は45.67ドルと期近物として17年8月以来の安値を付けた。世界の主要な株式相場が下落し、リスク資産とされる原油に売りが優勢だった。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が2.30~2.29ドル安。その他の限月は2.32~0.43ドル安。投資家心理が悪化しリスク資産の持ち高を手じまう動きが加速。原油先物に売りが膨らんだ。主要国で株安が続くなか、景気減速と石油需要の下振れによる供給過多が警戒されている。石油輸出国機構(OPEC)を中心とした産油国による減産は来月から始まるため、足元の供給は過剰とみられている。シェールオイルの増産によって、月次の米国の生産量は過去最高水準を塗り替え続けているほか、今月のロシアの生産量も過去最高水準で推移しているもよう。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み続落。終値の前営業日は6.75セント~0.50セント安。中心限月の3月限は6.50セント安の375.25セント。大豆は続落。終値の前営業日比は6.75~4.50セント安。中心限月の3月限は6.75セント安の906.25セント。米国でつなぎ予算の期限切れに伴い米政府機関閉鎖の可能性が浮上するなか、リスク回避のための資金引き上げの動きが活発化し、売り優勢となった。ドル安、米株安といった外部要因、強気な純輸出成約高への反応は鈍く、3月限は前日安値を割り込んだ後も下値を探る展開となり11月30日以来の水準まで下落。シカゴ日中取引に入ってからは右肩下がりの展開となり、ほぼ安値で終えた


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