朝刊:2018/12/25

ダウ、オイル大幅続落。ゴールドはしっかり。年末に向けてもう一波乱か?

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続伸し、前週末比75銭円高・ドル安の1ドル=110円40~50銭で取引を終えた。一時は110円27銭と8月下旬以来ほぼ4カ月ぶりの円高水準をつけた。きょうはクリスマス・イブで市場参加者も少なくなる中、リスク回避の動きが続き、株安・ドル安・円高の動きが見られた。トランプ大統領と米議会が暫定予算案でまとまらず、一部米政府機関が閉鎖しており、シャットダウン・クリスマスが始まっている。ムニューシン米財務長官が日曜日に大手6銀行のトップに電話し流動性状況などを確認し、流動性は潤沢で市場は引き続きしっかり機能していることも確認したとツイッターで表明したものの、市場の反応は鈍い。トランプ大統領が最近、パウエル議長解任を側近と話し合ったが、法廷闘争に直面し、それに敗れる可能性が高いとの結論に至ったようだ。ムニューシン米財務長官も否定的見解を示していた。 円は対ユーロで3日続伸し、前週末比45銭円高・ユーロ安の1ユーロ125円90銭~126円00銭で取引を終えた。一時は125円93銭と、8月中旬以来約4カ月ぶりの円高水準をつけた。ドルに対し円が上昇し、対ユーロでも円買いが波及した。以前はリスク回避はドル高の反応が見られているが、ここ数日は逆の動き。市場は米経済へ不透明感を更に高めている様子もうかがえる。FRBは来年は2回の利上げを見込んでいるが、それが難しくなるのではとの不透明感もあるようだ。

NYダウ

NY株式市場でダウ平均は続落。終値の前日比は、ダウ工業株30種平均が414.23ドル安の22445.37ドル、ナスダック総合指数が195.41安の6333.00、S&P500が50.80安の2416.62。FOMC以降の2日間でダウ平均は800ドル超下落したこともあり、値ごろ感からの買い戻しも入り寄り付きは反発して始まった。ナイキの決算が好調で大幅高となったこともダウ平均をサポート。ムニューシン氏は最近の市場の動揺もあり、政府機関の一部閉鎖の悪影響は限られると市場を安心させたかったのかもしれない .ウィリアムズNY連銀総裁が「FRBは見解を再評価する用意があり、追加利上げはコミットでも約束でもない」との発言が伝わったことをきっかけに買い戻しが強まり、ダウ平均は一時400ドル近くまで上昇する場面も見られた。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は反発。終値の前日比は、金が13.3~13.9ドル高、中心限月の2月限が13.7ドル高、銀が11.4~12.5セント高、中心限月の3月限が11.8セント高。金2月限は反発。時間外取引では、トランプ米大統領が内部で米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の解任を議論しているとの報道や米政府機関の一部閉鎖を受けて堅調となった。日中取引では、ドル安や株安を受けて堅調となり、7月10日以来の高値1273.9ドルを付けた。銀3月限は、金堅調やドル安を受けて反発した。一時は1273.9ドルと6月下旬以来、約半年ぶりの高値を付けた。米政府機関の一部閉鎖や米株式相場の低迷を背景に投資家がリスク回避姿勢を強め、実物資産の裏付けのある金に資金が流入しやすかった。外国為替市場でドルが対主要通貨で下落し、ドルの代替投資先とされる金が買われた面もあった。ニューヨーク金2月限は、反発。時間外取引では1260.0~1268.6ドルのレンジで推移、前日比7.3ドル高の1265.4ドルとなった。2月限は、高寄りしたのち、トランプ米大統領が内部で米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の解任を議論しているとの報道や米政府機関の一部閉鎖を受けて堅調となったが、欧州時間に入ると、ユーロ高が一服し、上げ一服となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は大幅に続落した。WTIで期近の2019年2月物は前週末比3.06ドル安の1バレル42.53ドルで取引を終えた。米株式相場が大幅安で終え、リスク資産である原油先物にも売りが波及した。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が3.07~3.06ドル安。その他の限月は3.07~0.53ドル安。世界的な景気減速懸念が根強いなか、米株式市場の下げが加速していることで、米景気に対する警戒感が強まり、石油需要の下振れが見通されている。当限は2017年 6月以来の安値を更新。米政府機関の一部閉鎖が長期化することが想定されるなか、米株価指数は一段安に沈んだ。ダウ平均は2017年9月以来の安値を塗り替えている。世界的な景気減速は米中貿易戦争を巡る不透明感が背景。ユーロ圏や中国などはすでに景気が減速しており、米国の景気拡大ペースが鈍ってくる可能性が高い。ただ、週末に中国では、外国企業に対する技術移転の強要禁止などを盛り込んだ法案が全国人民代表大会(全人代)常務委員会に提出されており、中国は米国の要求を受け入れる方向で動いている。

シカゴコーン・大豆

コーンは小幅反落。終値の前営業日は1.00セント安~0.25セント高。中心限月の3月限は0.75セント安の377.75セント。 大豆は期近の主要限月は小幅続落。終値の前営業日比は0.75セント安~1.75セント高。中心限月の3月限は0.75セント安の897.00セント。米政府機関の一部閉鎖を受けて株式市場、原油市場が軟調に推移するなか、コーン市場でもリスク回避のための売り優勢となり下落した。ただ、前週末には1月から中国が米国産コーンの買い付けに乗り出すとの観測が浮上し、これが買いを促したため下げ幅は限られた。


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