朝刊:2018/12/27

ドル、ダウ、オイル大幅反発。ゴールドは一服。投資家のリスク回避は一旦は和らいだか?

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は7営業日ぶりに反落し、24日に比べ90銭円安・ドル高の1ドル=111円30~40銭で取引を終えた。同日の米株式相場が急上昇し、投資家のリスク回避姿勢がいったん和らいだことが円売り・ドル買いにつながった。米株式市場でダウ平均の上げ幅が1000ドルを超えるなど、急落していた米株に買い戻しが強まりドルをサポートした。為替市場も株にらみの展開が続いているが、クリスマスイブまでの急速な下げから、値ごろ感を指摘する向きも出始めている。意外に2019年の株式市場について、慎重ながらも楽観的な見方も出ているようだ。年末商戦の小売売上高が好調とのデータもサポート。マスターカード・スペンディングパルスが11月1日から12月24日までのホリデーシーズンの小売販売を発表し、前年比で5.1%増加した。この6年で最大の伸び。オンラインショッピングの売上高は19.1%増となったことなどを好感している。年末の個人消費は力強かった模様。円は対ユーロで4営業日ぶりに反落し、前営業日比45銭円安・ユーロ高の1ユーロ=126円35~45銭で取引を終えた。米株式相場の急上昇を受けて対ユーロでもリスク回避局面で買われやすい円に売りが広がった。

NYダウ

米株式相場は5営業日ぶりに大幅に反発した。ダウ工業株30種平均は24日終値に比べ1086ドル25セント(5.0%)高の22878ドル45セントで終えた。上げ幅は2008年10月13日の936ドルを超え、過去最大となった。上げ幅は1000ドルを超えた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が361.44高の6554.36、S&P500が116.60高の2467.70。序盤は急速に戻り売りに押され、ダウ平均は一時下げに転じる場面も見られたが、下値での押し目買いも見られる中、終盤にかけ買い戻しが加速した。また、米原油先物相場が大幅高だったのも指数の押し上げにつながった。原油安による収益悪化懸念が和らぎシェブロンやエクソンモービルといった石油株に買いが集まった。小売株の買いがサポート。マスターカード・スペンディングパルスが11月1日から12月24日までのホリデーシーズンの小売販売を発表し、前年比で5.1%増加した。この6年で最大の伸び。オンラインショッピングの売上高は19.1%増となったことなどを好感している。年末の個人消費は力強いようだ

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が1.1~1.7ドル高、中心限月の2月限が1.2ドル高、銀が30.3~31.0セント高、中心限月の3月限が30.3セント高。金2月限は続伸。時間外取引では、株安に対する懸念などを受けて堅調となった。日中取引では、7月9日以来の高値1282.3ドルを付けたのち、株価の急反発やドル高を受けて上げ一服となった。銀3月限は、金堅調につれ高となり、8月15日以来の高値1525.0セントを付けたのち、ドル高を受けて上げ一服となった。午前に一時1282.3ドルと中心限月として約半年ぶりの高値をつけた。ただ、米株式相場が上げ幅を広げると、リスク回避目的で買われやすい金に売りが膨らみ急速に伸び悩んだ。ニューヨーク金2月限は、続伸。時間外取引では1267.5~1277.9ドルのレンジで推移、前日比3.4ドル高の1275.2ドルとなった。2月限は、高寄りしたのち、株安に対する懸念などを受けて堅調となった。

NY原油

NYMEXで原油先物相場が急反発した。WTIで期近の2019年2月物は24日の終値に比べ3.69ドル高の1バレル46.22ドルで終えた。米株式相場が大幅に上げ、リスク資産である原油にも買いが波及した。24日に約1年半ぶりの安値をつけていたため短期的な戻りを見込んだ買いも入った。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が3.69~3.72ドル高。その他の限月は2.64~3.72ドル高。クリスマス・イブまで急激な値下がりが続いた反動で買い戻しが強まった。クリスマス商戦の米国の消費が堅調だったと伝わったことは米経済に対する不安感を後退させ、米株式市場を押し上げた。マスターカード・スペンディングパルスが11月1日から12月24日までの米ホリデーシーズンの小売売上高を発表し、前年比で5.1%増加した。10月につけた直近高値から24日までに4割あまり下げており、「売られすぎ」との声も出ていた。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなど非加盟国が来年1月から取り組む協調減産の需給への効果を見極めたいとして、売りに傾けた持ち高を中立方向に戻す目的の買いも入ったという。

シカゴコーン・大豆

コーンは軒並み続落。終値の前営業日は4.50~1.25セント安。中心限月の3月限は4.50セント安の373.25セント。大豆は総じて続落。終値の前営業日比は14.00~10.00セント安。中心限月の3月限は14.00セント安の883.00セント。ブラジル産地での雨を受けて、同地での高温乾燥懸念が和らいだことが売りを呼んだ。大豆安、ドル高も弱材料となるなか3月限はこのところ下値支持線となっていた374.50セントを割り込み、11月29日以来の水準まで下落。その後も大きな戻りは無く低迷したまま安値に近い水準で終了。


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