朝刊:2018/12/28

ダウは一時600ドルオーバー安。しかし、引けにかけて買われてプラス圏に。ゴールドはしっかり。オイルは反落。

NY為替

ニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比40銭円高・ドル安の1ドル=110円90銭~111円00銭で終えた。米株式相場が大きく下げた場面で、リスク回避を目的とした円買いが広がった。相変わらず株にらみの展開に変化はない。きょうの米株式市場は前日の急伸の反動もあって大幅反落で始まったこともあり、為替市場はリスク回避のドル安・円高が優勢となった。中国への懸念が根強い。東京時間に発表になっていた11月の中国工業部門企業利益が2015年12月以来の前年比でマイナスに落ち込んだ。また、ロイター通信の報道によると、トランプ政権がファーウェイやZTE製の機器の使用を米企業に禁止する緊急対応を宣言する大統領令を新年に出すことを検討していると伝えていた。 ドル円は一時110.50円付近まで下落しが、終盤になって米株に急速に買い戻しが強まり、ドル円も111円台に戻している。200日線を再び回復。ユーロは対ドルで反発した。前日比0.0075ドル高い1ユーロ=1.1425~35ドルで終えた。米連邦予算の失効による政府機関の一部閉鎖が6日目に入るなど、米政権運営への懸念もあり、ドルが売られやすかった。ダウ平均は600ドル超の下げから急速に切り返した格好。前日の急伸が反転のサインとの見方も出ているなか、米株が下げを切り返すか注目だったが、期待感を残す動きとなっている。

NYダウ

米株式相場は続伸した。ダウ工業株30種平均は前日比260ドル37セント(1.1%)高の23138ドル82セントで終えた。ダウ平均は前日に過去最高の上げ幅となり、反動で売りが先行した。ただ、直近に大幅安が続いたため押し目買いや持ち高調整の買いが次第に優勢になり、取引終了にかけて上げに転じた。終値の前日比は、ナスダック総合指数が25.14高の6579.49、S&P500が21.13高の2488.83。前日は1000ドル超急伸し、終値では過去最大の上げ幅となった。さすがにきょうはその反動が出て、ダウ平均は一時600ドル超下落する場面も見られた。中国への懸念が根強く、東京時間に発表になっていた11月の中国工業部門企業利益が2015年12月以来の前年比でマイナスに落ち込んだ。また、ロイター通信の報道によると、トランプ政権がファーウェイやZTE製の機器の使用を米企業に禁止する緊急対応を宣言する大統領令を新年に出すことを検討していると伝えている。また、クリスマス休暇明けの欧州株の下げやこの日の米消費者信頼感指数が弱い内容だったこともムードを悪化させた。投資家心理を測る目安となる米株の変動性指数(VIX)は、30を超えた水準で推移する時間帯が多かった。20を超えると不安心理が高まったとされる。ただ、引けにかけて急速に買い戻しが膨らみ、600ドル超下落していたダウ平均は一気にプラス圏に切り返している。前日の急伸が反転のサインとの見方も出ており、 きょうの米株が下げを切り返すか注目だったが、明日以降にも期待感を残す動きとなった。

NY貴金属

ニューヨーク金、銀は続伸。終値の前日比は、金が8.1~8.4ドル高、中心限月の2月限が8.1ドル高、銀が18.1~19.6セント高、中心限月の3月限が8.7セント高。 金2月限は続伸。時間外取引では、ドル高一服を受けて堅調となった。日中取引では、株安・ドル安を受けて時間外取引の高値を突破し、1281.6ドルまで上昇した。銀3月限は、ドル安や金堅調を受けて買い優勢となり、8月13日以来の高値1533.5セントを付けた。米株安を受け、実物資産の裏付けがあり、資金の逃避先とされる金先物が買われた。ドルがユーロや円などに対して下落したのも、ドルの代替投資先とされる金先物相場を支えた。ニューヨーク金2月限は、続伸。時間外取引では1269.1~1276.6ドルのレンジで推移、前日比3.0ドル高の1276.0ドルとなった。2月限は、安寄りしたのち、ドル高一服を受けて地合いを引き締めた。

NY原油

NYMEXで原油先物相場は反落した。WTIで期近の2019年2月物は前日比1.61ドル安の1バレル44.61ドルで取引を終えた。前日に急反発した反動で売りが優勢だった。終値の前営業日比(速報値)は、期近2限月が1.64~1.61ドル安。その他の限月は1.65~1.41ドル安。米株式市場が一時反落したことに連動して、原油価格も下げた。世界的な景気減速懸念が根強く、米国にも波及する兆候がある。今週発表された12月の米リッチモンド連銀製造業景況指数は景気判断の分岐点であるゼロを下回り、2016年6月以来の低水準となったほか、12月の米コンファレンスボード消費者信頼感指数は今年7月以来の低水準を記録するなど、景気に対して先行性のある経済指標がはっきりと弱含んでいる。ただ、主要な米株価指数は引けにかけて下げ幅を消し、プラス転換して終了した。直近で発表された米経済指標では、12月の米カンザスシティ連銀製造業景況指数や12月の米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、12月の米ニューヨーク連銀製造業景気指数が軒並み低下しており、一部の地区の景況感だけが弱含んでいるわけではない。28日には12月の米シカゴ購買部協会景気指数が発表される。

シカゴコーン・大豆

コーンは期近が小幅高。終値の前営業日は1.00セント安~1.25セント高。中心限月の3月限は1.25セント高の374.50セント。 大豆は総じて続落。終値の前営業日比は1.00セント安~1.75セント高。中心限月の3月限は0.50セント安の882.50セント。狭いレンジでの取引ながらドル安を背景にした買いが優勢となった。373.25セントで買い拾われ下値は堅かったが、上げ幅は限定的で自律修正高にとどまった。3月限は、373.25セントで時間外取引を開始した後に値位置を切り上げたが、その後のアジアの時間帯は375.00セントを前後する足取りにとどまった。


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