夕刊:2019/01/10

為替が再び107円台に突入。国内商品、一時は値が下がるもパニック売りにはならず。週末まで様子見か

為替

10日の東京外国為替市場で円相場は続伸した。15時時点では1ドル=107円93~94銭と円高・ドル安水準で推移している。米連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを慎重に進めていくとの見方から円買い・ドル売りが先行した。中国商務省が公表した声明を受け、米中の貿易摩擦が和らぐことへの過度な期待が剥落したことも円買いを誘い、一時107円82銭まで上げ幅を広げた。円は伸び悩む場面もあった。国内輸入企業や個人投資家の円売りが上値を抑えた。円の安値は108円27銭近辺で、値幅は45銭程度だった。円は対ユーロで反発した。15時時点では1ユーロ=124円77~78銭と円高・ユーロ安水準で推移している。対ドルでの円買いと日経平均株価の下落が相場を押し上げた。ユーロは対ドルで続伸した。ロンドン為替相場では、久しぶりに1.15ドル台を回復したユーロ・ドルの上値を見極める展開となる。先月13日のECB理事会後の会見でドラギECB総裁は「景気回復のあらゆるけん引役を見ると、弱まっていることは間違いない」「金融市場の変動に絡む不透明性が依然顕著」などと述べた。そのため、本日21時30分に公表される議事要旨では、ユーロ圏景気については慎重な文言が目立つ可能性は高い。夏以降としている利上げ時期が後ろにずれ込むようなことが示唆されれば、ユーロ・ドルの売り戻しとなる場面はありそうだ。ただし、重しとなっていた昨年11月7日高値1.1500ドルや1.15ドル前半の日足一目均衡表・雲の上限を超えたことは、トレンドフォローの投機筋にとっては強いユーロ買い要因。昨日のドル売り・ユーロ買いを加速させたきっかけはFRB高官の相次いだハト派寄りの発言だが、日本時間11日にはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が討議に参加するなど、FRB高官が発言する機会が相次ぐ。内容を見極めたいと様子見姿勢が強まっているがドルの下値への警戒感は残ったまま。為替市場参加者は、依然、物事が良い方に転ぶと望んでいる節がある。昨日の米中通商協議から吉報がもたらされると期待し、米経済は景気減速にも後退(リセッション)にも至らず済み、FRBは元の計画に沿って利上げを継続、もしくはパウエルプットを多用して、株価下落に伴う損失を軽減してくれるはずとの雰囲気が少なからずある。こうした楽観は相場の最終局面に表われがちで、ドルロングを取り崩す前夜にもみえる。当面の下値めどは、トランプ大統領が誕生し2016年11月9日の安値101円20銭。ドル相場は振り出しに戻る可能性もなきにあらずとみている。本日これまでのレンジ:ドル・円:107円82銭-108円27銭、ユーロ・ドル:1.1540ドル -1.1570ドル、ユーロ・円:124円53銭-125円07銭

株式(日経平均)

10日の東京株式市場で日経平均株価は反落した。前日比263円26銭(1.29%)安い20163円80銭で終えた。米連邦準備理事会(FRB)高官から利上げ見送りを支持する発言が出たことなどを受け、日米金利差の拡大観測が後退した。外国為替市場で円高・ドル安が進行し、採算悪化懸念から機械や電気機器といった輸出関連株を中心に売りが膨らんだ。同日の東京外国為替市場では、円相場が一時1ドル=107円台後半まで上昇した。取引開始時点に比べ円高が進んだことで日本株への売りも勢いを強め、日経平均の下落幅は300円を超える場面があった。日経平均は前日まで3日続伸し、2018年12月25日に付けた昨年来安値からみると9日までに1200円強上昇していたため、円高を受けて利益確定売りが出やすくなっている。中国商務省は10日午前、7~9日に開催していた米中間の次官級貿易協議について「相互理解を深め、問題解決のための基礎を築いた」との声明を発表した。協議の進展に対する期待感が足元の相場反発の支えとなっていたため、イベント通過を意識した短期筋が株価指数先物の売りに動いていた。東証1部売買高13億892万株、売買代金2兆2968億円、値上り639、値下り1426、変わらず63。TOPIX:1522.01 -1310 -0.85%、マザーズ:885.76 -10.68 -1.19%。

貴金属

金先限帳入値4486円(前日比+11円)銀先限帳入値54.8円(前日比+0.1円)白金先限帳入値2867円(前日比-11円) パラジウム先限帳入値4150円(前日比-8円)東京金は小反発、銀はまちまち。金はニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、円高やドル建て現物相場の小幅安を受けて上げ一服となった。銀はニューヨーク高を受けて小幅高で始まったのち、円高を受けて先限がマイナスサイドに転じた。午後に入ると一段の安値を試しそうな感じであったが、値段はさほど下がらず、4480円台をキープして終える。プラチナ系貴金属(PGM)は、総じて反落。プラチナは円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、円高進行やドル建て現物相場の小幅安を受けて軟調となった。パラジウムはまちまちで始まったのち、円高やドル建て現物相場の下落を受けて売り優勢となった。ごごの夜間に付けた安値を更新したが、その後は安値は買われる展開となり、2850円を割れることにはならず。安値は2853円となる。

石油

原油先限帳入値39830円(前日比+570円) ガソリン先限帳入値50620円(前日比+150円)灯油先限帳入値54800円(前日比-90円)午前の東京石油市場は上げ幅を縮小。米中通商協議の前進を好感して海外市場が続伸し、国内市場の大半の限月の上げ幅は4ケタ超となったものの、時間外取引でニューヨーク原油が反落していることや円高が重しとなり、上げ幅を削っている。円相場は1ドル=107円後半まで円高推移。午後に入ってもやはり円高の影響からか、4桁高はキープできず。原油先限で40000円を挟んだ攻防。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値183.2円(前日比-2.5円)ゴムTSR先限帳入値154.0円(前日比-3.0円)東京ゴムRSSは、軒並み反落。上海ゴムが下落しているうえ、大発会から4日連続高となった反動から、売りが先行する展開となっている。午後に入ると前場の流れから利食いも入りやすくなる。円高にも若干した反応。200円の大台達成までの一休止か。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22870円(前日比-210円)東京コーンは総じて軟調。序盤から期中から期先は円相場が1ドル=108円台前半に上昇したことから小安く推移した。場中、円相場が107円台後半に続伸、シカゴ夜間取引が弱含みとなると、先限から下げ幅を拡大した。先限は22890円まで下落。幾分、下値を切り上げてはいるが、23000円割れで推移。先限と9、11月限が3ケタ安。午後に入っても価格は本日安値圏で推移。大引けも23000円を取れず。先限出来高も昨日の約半分の151枚。


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