夕刊:2019/01/16

日経平均は反落の112円安。金、銀は小幅安。オイルは反発して引ける。

為替

16日の東京外為市場でドル・円はもみ合い。(高値108円75銭-安値108円38銭)ブレグジット合意案の議会採決を終え株価にらみの展開となり、108円半ばを挟んでもみ合った。ドル・円は、日経平均株価の反落で円売りが後退し、ドルは108円後半からやや値を下げる展開となった。ユーロ・円やポンド・円などクロス円は失速し、ドル・円は午前中に108円38銭まで下押しされた。また、米株式先物は上昇基調を維持しており、ドル買いも入りやすい。ただ、イベント通過で方向感は乏しい。英国議会下院は15日、メイ首相のEU離脱協定案を反対432、賛成202で否決した。議会での否決は大方の予想通り。報道によると、野党・労働党のコービン党首は採決結果を受け、メイ政権の不信任案を提出した。採決はロンドン時間16日午後7時に行われる予定だが、市場関係者の多くは、不信任案は否決されると予想している。EU離脱を巡るメイ政権の今後の対応については以下のシナリオ(スケジュール)が予想される。(1月21日)メイ首相は今月21日までに、英国の次の計画を提示する。専門家の間では、首相はEUから何らかの了解を新たに得ることによって、離脱協定案について議会採決を行う可能性がある。ただし、ドイツ政府報道官は15日、メルケル独首相が英国のEU離脱でメイ英首相に譲歩したとの英紙サンの報道を否定しており、EU側から何らかの了解や言質を得ることは難しいとみられる。(1月末頃)野党労働党が提出した内閣に対する不信任決議は否決される可能性が高いが、議会の過半数が不信任に投票した場合、労働党は14日以内に過半数の支持を得て政権を樹立できることを示す必要がある。この場合、総選挙を行う必要はない。ただし、労働党が新政権を樹立できない場合、総選挙が公布される。(3月29日)離脱の条件に合意するために英国とEUには2年間の期間が与えらている。メイ英首相は2017年3月29日に第50条を発動したため、英国の離脱時期は2019年3月29日(金曜日)となる。EU加盟国全28カ国が合意すれば、延長も可能だが、容易ではないとみられている。(中長期的なスケジュール)EU離脱の是非を問う国民投票を再び実施することも可能だが、議会採決の必要がある。また、国民投票を再度実施した場合、EU離脱の反対票は増えると予想されており、英国のEU離脱は実現不可能となる可能性もある。

株式(日経平均)

16日の東京株式市場で日経平均株価は反落し、前日比112円54銭(0.55%)安の20442円75銭で前場を終えた。TOPIX:1537.77 -4.95 -0.32%、マザーズ:920.72 +6.53 +0.71%。中国の政策期待から前日に節目の20500円台に約1カ月ぶりに上昇したことで、目先の達成感を意識した利益確定売りが優勢だった。海外勢が株価指数先物に手じまい売りを膨らませ、先物主導で下げ幅を200円超に拡大する場面もあった。外国為替市場では株安に連動して対ドルの円相場が円高方向に振れた。昨年末以降、円高・ドル安の傾向が続くなか企業経営者が今期の業績見通しについて保守的な見方を示す可能性があり、輸出株の買いを見送る要因になった。英国の欧州連合(EU)離脱問題は3月末の離脱期限を控え、いまだに前向きな解決の手立ては見えない。ただ、15日の英議会での離脱案否決を受け、離脱期限が延長されるとの見方が強まるなか、EUと条件などを決められないまま「合意なき離脱」を迎えてしまう最悪のシナリオは短期的には回避できるとの観測も広がっている。そのことが投資家心理を支え、一方的に下げる展開にはならなかった。東証1部の売買代金は2兆1581億円、売買高は12億962万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1424と、全体の66%強を占めた。値上がりは635、変わらずは69銘柄だった。ファーストリティリングやTDK、オリンパスが下落した。資生堂やコーセー、ファンケルといった化粧品株のほか、三越伊勢丹や高島屋をはじめとする百貨店株など訪日外国人(インバウンド)関連の下げも目立った。中国を支えにしたインバウンド消費の先行き不透明感が根強く、売りを促したとの見方があった。一方、ユニーファミリーマートやトレンドマイクロ、キッコーマン、ヤマトホールディングが上昇した。

貴金属

金先限帳入値4493円(前日比-5円)銀先限帳入値54.8円(前日比0円)白金先限帳入値2798円(前日比-20円) パラジウム先限帳入値4207円(前日比+22円)東京金、銀は総じて反落。金はドル建て現物相場の下落を背景に序盤から小幅安で推移。場中、円相場が1ドル=108.30円台に小幅高となったことからジリ安となり、15円程度の下落が目立つ展開。銀は閑散商いで玉の出方次第の取引ではあるが、ニュ―ヨーク安、場中の円小幅高、金のジリ安から売り優勢。午後に入ると安い値段も出たが、引けにかけて海外の現物の上昇によって国内金も値を上げてくる。夜間取引で出た4500円を取ることは無かったが、4490円台をキープして終える。東京プラチナは、下落。ドル建て現物相場の下落と円小幅高を受け、期先2本と期近2月限が25円前後の下げで下落。日中取引の寄りは夜間取引の引け値から下げ幅を縮小も戻り売りが待ち受け、下げ幅を拡大。午後に入るも安い値段でうろうろしていたが、引け際には2800円近くまで値を戻して終える。

石油

原油先限帳入値40030円(前日比+510円) ガソリン先限帳入値51310円(前日比+710円)灯油先限帳入値55820円(前日比+680円)午前の東京石油市場は堅調。中国の景気刺激策に対する期待感から、海外市場が反発したことが手がかり。ただ、世界的な景気減速と石油需要の下振れ懸念は根強く、国内市場の上値を抑えている。時間外取引でニューヨーク原油が軟調に推移していることも重し。午後に入ると値段はしっかりしてくる。原油先限は夜間取引で39000円を割れる場面もあったが、引けにかけては40000円を挟む展開まで上がってくる。

ゴム

ゴムRSS先限帳入値183.6円(前日比+0.8円)ゴムTSR先限帳入値152.1円(前日比+1.1円)東京ゴムRSSは、軒並み高。上海夜間高を受けて、買いが優勢で寄り付き、夜間取引の下げ幅を縮小させた。その後、日中取引の上海ゴムも地合いを引き締めたことを受けて、さらに買い進まれ、軒並みプラスサイドに転じている。午後に入っても値段は行ったり来たり。狭いレンジでもみ合う。前場から続いていた前日比プラス圏をキープして取引を終える。

とうもろこし・大豆

コーン先限帳入値は22870円(前日比-210円)東京コーンは下落。前日のシカゴ大幅安を背景に序盤、期先が300円超の下落で推移。シカゴ夜間取引高から下値を切り上げてはいるが、戻り限定的。出来高は引き続き、低調。午後に入っても低調な動きは変わらず。再び、23000円をキープできずに取引を終える。


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